ユージュアルサスペクツのネタバレ考察と伏線解説|ラストはつまらない?

映画は割と好きな方だけれど、
子供がまだ小さくて一緒には連れていけないww

だからもっぱら、見たい映画は、旧作になるのを待ってから
ゲオかツタヤで100円で借りるようになりました。笑

ユージュアルサスペクツ

は、いろんな人の
「見てよかった映画ランキング」
で常に上位に入っていたので、
以前から非常に気になっていた作品。

一通り見終わった後、
最初から見直したくなる、
そんな映画でした。

どんでん返し系の映画はいくつも見てきましたが、
結末を知っていてももう一度見てみたい!と思うのは、
ユージュアルサスペクツくらいです。

ユージュアルサスペクツは伏線に爽快に騙される

ユージュアルサスペクツという名前から推測するに、
身近な題材と取り上げて、
そこにミステリー要素を加えているんじゃないか?

そんな予想をしていましたが、
内容はまるで違いましたね^^;

伏線の張り巡らし方、回収の仕方が
あまりにも鮮やかかつ爽快でした。

「ミステリー要素」も非常に強く、
ラスト5分の
高速どんでん返し&伏線回収

は、ガチで椅子からずり落ちそうになりました。

正直、ユージュアルサスペクツの途中のストーリーは若干、
飽きるところがあり眠たくなってしまったものの
今ではそれをちょっと後悔。

というのも、最後のどんでん返しでは、
登場人物たちの何気ない言動の中に、
結末を示唆する伏線があるからです。

ユージュアルサスペクツのストーリーが多少、
中だるみしていた分、伏線を見過ごしてしまった部分が多く、
最初からまた見直したい!
と、久しぶりに感じました。

ちなみに、ユージュアルサスペクツ以外にも、
パシフィックリムも同時に借りたんですが、
こちらは伏線があるわけでもなく、1回見ればもう十分ですね^^;

ユージュアルサスペクツ考察 真犯人の計画はどこから?

ユージュアルサスペクツでは、
主要な登場人物が5人いて、
その中に真犯人(?)がいます。

  • ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)
  • ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)
  • マイケル・マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)
  • トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック)
  • フレッド・フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)

※かっこ内は役者名

真犯人という言い方もちょっとおかしいですが、
一連の事件を巻き起こしている黒幕(カイザー・ソゼ)が、
5人の中にいるということです。

一つ一つの事件には、
まるでかかわりがないように見えるものの、、、
ユージュアルサスペクツのラストを見ると、
なんとなくつながり(伏線)が見えてきます。

ハリウッド映画にありがちな、伏線(状況)説明が一切ないため
ユージュアルサスペクツのストーリーを思い出していって、

「あ、そういうことだったのか!」

というのが、
どんどん思い浮かぶわけです。

ただ、ユージュアルサスペクツのストーリーを
振り返れば振り返るほど、
どうしても気になってくるのが、

真犯人(カイザー・ソゼ)はいったい、どの時点から
計画を組み立てていたのか?

という伏線です。

カイザー・ソゼはしょうもない事件
1度捕まっていることになるんですが、
それすらも計画のうちだったのか?と。

だとしても、
5人を同時に一か所に集めるのは、
かなりの下準備が必要だったはずじゃ?と感じます。

映画だからこそ起きうるシチュエーション
のようにも思いますが、

ユージュアルサスペクツのあるシーンを考えると、
「いや、それくらいの事はやりそう。。」
って思えるようになります。

ユージュアルサスペクツネタバレ注意!結局は計画失敗じゃない?

問題の【あるシーン】の伏線について解説する前にw

ユージュアルサスペクツの終盤に差し掛かってくると、
登場人物たちには、あるミッションが課せられます。

カイザー・ソゼの素性を知っているターゲットの命を奪うのが、
ユージュアルサスペクツの登場人物たちに課せられるわけです。

このカイザー・ソゼは、
存在自体が伝説化していて、
名前以外のことは何も知られていません。

敵に回すと確実に命を奪われる

ことだけがわかっているような人物です。

ただ登場人物たちには
そのことは知らされず、
「一味を襲って麻薬を奪え!」
みたいに通達されています。

ユージュアルサスペクツの登場人物たちが協力しあいながら、
敵をどんどん追い詰めていくわけですが、
何者かの手によってドンドン、命を落としていきます

最終的に1人を残して登場人物全員が、
このミッションで命を落とすんですが、
重要なのは、ミッションの本来の目的です。

登場人物たちは知らされていなかったものの、

カイザー・ソゼの素性を知っているターゲットの命を奪う

これこそが本当の目的だったわけです。

ターゲットの命を奪うことはできたものの、
実はこの時、カイザー・ソゼが誰なのか?
顔を見た他の人物が運よく生き残ります

その生き残りの情報をもとに、
カイザー・ソゼの似顔絵が仕上がるんですが、
これって、つまりミッション失敗ですよね?

カイザー・ソゼの素性を知る人物は消せたものの、
顔が割れてしまったわけです。

顔が割れてしまった以上、
手配書が回って活動しにくくなるんじゃ?
という気がするんですね^^;

ユージュアルサスペクツのラストでは
カイザー・ソゼがニヤリとする場面があるものの、
それは自分の顔が知られてしまったという、
事情を知らないからこそできたことじゃないかと、
そんな風に思います。

ネタバレ注意!ユージュアルサスペクツの伏線見どころ

個人的に、ユージュアルサスペクツでぜひ、
括目してみるべきポイント
をいくつか挙げていきます。

1.開始直後のやり取り

ユージュアルサスペクツが始まった直後にかわされる
会話の内容をぜひ覚えていてくださいww

2.取調室の様子

ユージュアルサスペクツは登場人物の一人が、
事件を一つずつ回想する形で進みます。

この取調室にその人物が案内された時、
彼がどんな行動をしたのかよく見ておいてください。

3.コバヤシの言動

ユージュアルサスペクツのカギを握る人物として、
コバヤシと名乗る弁護士が出てきます。

こいつがかなりの曲者で、
もしかしたらコバヤシが
真犯人でカイザー・ソゼなのか?

と思いきや、、、、、??

どんでん返しが待ち受けているので、
コバヤシが絡むシーンもぜひ、
会話の内容なんかを覚えておいてください。

4.どこまで本当でどこまで嘘なのか?

ユージュアルサスペクツは全編を通して、
すべての人たちが真犯人の手の上で転がされます。

そのため、誰かが盛大な【嘘】をついている
ことが最後にわかるのですが、、、、

嘘だとわかっても、すべてが嘘(作り話)だった、
というわけではありません。

ユージュアルサスペクツでは
現実に起きたことを元に嘘を上塗りしています。

なので、ユージュアルサスペクツを見ていると、
何が本当で何がウソなのか?
何が何やらわからなくなります。笑

ユージュアルサスペクツの感想まとめ(※盛大にネタバレ!)

ユージュアルサスペクツは結局は、
ケヴィン・スペイシー扮するヴァーバル・キントがカイザー・ソゼであり、
ヴァーバル・キントがその場で思いついたでっち上げ(嘘)に、
観客が延々と付き合わされてしまった、ということになります。

コバヤシもカイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)のでっち上げかと思いきや、
取り調べを終えたカイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)を迎えにきているので、
コバヤシは実在するものの、彼の本当の名前は違うのでしょう。

カイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)を裏を引いて、
ディーン・キートンらはいくつかの仕事を一緒にするものの、
その仕事に関してはおそらくはカイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)の作り話。

カイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)の伝説なんかも、
取り調べ中のその場で思いついたんでしょう。

ただ一つ、本当に起きた事実じゃないかと思われるのは、
カイザー・ソゼ(ヴァーバル・キント)がキートンにとどめを刺したところじゃないでしょうか。

いずれにしても、ほんのわずかな事実をもとに
盛大な嘘(作り話)にまんまと騙される映画です。

ユージュアルサスペクツが好きならこれも面白い!

ユージュアルサスペクツが面白いと感じたら、
こんな映画を見ても後悔しないと思います。

リンクがついているタイトルに関しては、
僕のレビュー記事へと飛びます。

どの映画も、伏線が素晴らしく、
話が二転三転を繰り返します。

話が大きくなったり小さくなったりしつつ、
思いもよらない結末にたどりつきます。

アフタースクールと鍵泥棒のメソッドはどちらも、
内田けんじ監督の作品なので、同じく内田けんじ作品の
「運命じゃない人」も見てみたいと思っています。

いわゆるどんでん返し系の映画の中では、
バタフライエフェクト
を高く評価している人も多いんですが、
個人的にはあまり面白くなかった。汗

確かに衝撃と言えば衝撃のラストでしたが、
未回収の伏線や意味不明なシーンも多く、
見終わった時にかなり消化不良になりました。

ユージュアルサスペクツ出演者(キャスト)情報

ガブリエル・バーン

ディーン・キートン役
(Gabriel Byrne, 1950年5月12日 – )
俳優になる前は教師以外にも通訳、闘牛士、コック、考古学の発掘などをして働いていた。
代表作(主な出演作品)には、仮面の男、エネミー・オブ・アメリカ、若草物語、悪女など

ケヴィン・スペイシー

ヴァーバル・キント役
(Kevin Spacey, 本名: Kevin Spacey Fowler, 1959年7月26日 – )
ユージュアル・サスペクツでアカデミー助演男優賞を受賞した後、数々の映画に出演し賞も受賞。

演技にも定評があるものの、歌・ダンス・の全てをそつなくこなす俳優として知られています。

代表作

  • セブン
  • L.A.コンフィデンシャル
  • アメリカン・ビューティー(アカデミー主演男優賞 受賞)
  • ペイ・フォワード 可能の王国
  • ラスベガスをぶっつぶせ

スティーヴン・ボールドウィン

マイケル・マクマナス役
Stephen Baldwin、1966年5月12日生まれ

日本のテレビでも放送された「CSI:科学捜査班」にも出演していましたが、
金銭トラブルが相次いでいたようで、自己破産後、表舞台では姿を見かけなくなりました。

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