引越し時の免許証・自動車税など住所変更手続き!車検証の住所変更も必要?

引越しをした場合、もしくは
住民票の登録場所を変えた場合の
自動車関連の住所変更についてまとめてみました。

まず住所変更手続きが必要になるのは下記のものになります。

  • 運転免許
  • 車庫証明
  • 自動車税
  • 車検証
  • ETC

ETCはナンバープレートが変わる場合か
管轄の陸運局が変わる場合に手続きが必要になります。

関連ページ:引越し挨拶お返し|隣人退去・引越しの挨拶で手土産にお返しは必要?

運転免許証・車庫証明の住所変更

この2つに関しては警察に行けば
手続きを済ませることができます。

ただし車庫証明は現地調査が伴いますので
即日変更はまず無理です。
(管轄の警察がよっぽど暇まなければ。。。)

大体1週間くらいの期間がかかると
思ったほうが良いです。

運転免許の住所変更の必要書類

本人が警察署もしくは運転免許試験場へ
直接手続きに行く場合には、運転免許証のほか、
新しい住所が確認できる書類を持っていけばOK。

具体的には、

  • 住民票
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 健康保険証
  • 消印付郵便物
  • 住所が確認できる公共料金の領収証

など。

本人に代わって代理人が住所変更手続きをする場合には、
申請者と代理人が併記された住民票
代理人の本人確認書類(代理人の運転免許証、マイナンバーカードなど)
も必要になります。

関連ページ:単身赴任で運転免許証の住所変更は必要?手続きや免許更新はどうなる?

参考サイト:記載事項変更(住所・本籍又は氏名の変更の方) 警視庁

免許証記載の本籍(国籍)、住所又は氏名に変更がある方は、都内の警察署、免許更新センター、運転免許試験場で記載事項変更の手続きができます。(住所が東京都の方)
申請は原則として本人ですが、代理人申請することもできます。(申請者(本人)と代理人が併記された住民票の写しが必要です)

自動車税

ナンバー(管轄の陸運局)によって変わりますが、
おおむね、もともと住んでいた地域の管轄税務署になります。

神奈川ならば神奈川県の各地域の
税務署になります。

税務署に行くと
自動車税住所変更届という書類がありますので、
認印を持っていけばその場で手続きができます。

関連ページ:引越しと自動車税|他県引越しで自動車税の納付は?転送される?

インターネットで手続きを進められたりもしますので、
住んでいる地域に合わせて
「自動車税 住所変更 ○○」※○○が地域名
で検索をしてみると良いですよ。

また自治体によっては電子申請できるところもあります。

参考サイト:東京共同電子申請・届出サービス:手続詳細

車検証

自動車の名義は所有者と使用者が同一であれば、
用意しなければいけない書類が最も少なくて済みます。

所有者と使用者が違う場合や
結婚(もしくは離婚)して姓が変わった場合、
氏名変更も同時に行う場合などは、
用意しなければいけない書類が増えます。

所有者と使用者が同じ場合

まず所有者と使用者が同じ場合、
例えばお父さんが車の所有者であり
なおかつお父さんが使用者の場合には、

  • 住民票
  • 車検証
  • 車庫証明書
  • (委任状)
  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書
  • 申請書

これだけの書類が必要になります。

住民票は発行から3か月以内のものを使用するのが原則で、委任状に関しては、
所有者でも使用者でもない第三者が手続きを行う場合に必要になります。

車庫証明書については警察署に行けば発行してくれますので、
引越しをして免許証を新しくしたときに一緒に手続きしてもらうようにしておくと良いですね。

関連ページ:車庫証明の必要書類と書き方 配置図や自認書、委任状は?

住民票、車検証、車庫証明書については
あらかじめ準備しておくことができますが、
残りの3つの書類

  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書
  • 申請書

に関しては、陸運局へ行かないと入手できません。

手続き当日に記入をするか、もしくはあらかじめ陸運局へ行っておいて
書類を入手しておくのもよいですよ。

※住民票に関して一つ注意しておく必要があるのは、
車検証に記載している住所(車を新規に取得した際の住所)と
住民票の旧住所が異なる場合です。

たとえば、車を取得してからすでに何度か引越しをしていて
住民票上でも住所が何度か変わっている場合です。

どんな経路で住所が変わったのか?
というのをきちんと証明する必要があります。

除票といって以前に住んでいた市区町村に問い合わせをして、
以前住んでいた(住民票を置いていた)証拠書類みたいなものを
取り寄せなければいけません。

ただし住民票を移してから5年が過ぎていると、
住民票のデータを保存する義務がなくなるため、
住所の移動が難しくなってしまう危険があります。

引越しをしたら車検証もきちんと住所変更することをおすすめします^^;

関連ページ:住民票移さないとどうなる?デメリットは罰金?理由は住民税?

所有者と使用者が違う場合

例えば車の所有者はお父さんだけれど、
使用者は子供や奥さんという場合です。

「所有者と使用者が同じ場合」に必要な書類と
ほとんど変わらないのですが、
委任状の用意の仕方が若干変わってきます。

申請する人が所有者の場合

使用者の委任状を用意します。

申請する人が使用者の場合

所有者の委任状を用意します。

申請する人が使用者でも所有者でもない場合

所有者の使用者の両方の委任状を用意します。

ローン中の車で車検証の住所変更を行う場合

信販系のオートローンや銀行の自動車ローンを使って
車をローン購入している場合には、
所有者は自分ではなく債権者になっているのが一般的です。

つまり信販会社や銀行、
ディーラー・中古車販売店が
所有者になっていたりするものです。

この場合は「所有者と使用者が違う場合」にあたり
委任状が必要になるわけですが、
そもそもローン中の車の住所変更は可能なのかというと
債権者のスタンスによって変わります。

住所変更できるところもあれば
できないところもありますので、まずは
所有者へ車検証の住所変更が可能かどうかを
確認してみてください。

可能ということであれば、所定の手続きを済ませることで
債権者から委任状ではなく「申請依頼書」といった書類を
発行してもらいます。

それを陸運局へもっていって
手続きを進めることになります。

ちなみに、ローンを払い終えた後も、
何も手続きをしていなければ
車検証の所有者はローン債権者のまま
となっています。

関連ページ:所有権解除費用|軽自動車の所有権解除で住民票・印鑑証明は必要?

車検証の所有者がどうなっているのかなんて気にせず車に乗っている人も多く、
ローン完済後も住所変更することなく乗り続けている人は良くいます。

万が一、事故に遭った(もしくは起こした)場合には、
話がややこしくなる可能性があるんです。

保険会社も心得てはいるはずなのですが、
車検証の登録内容と事実が異なるせいで、
余計ないちゃもんを付けられる可能性もあります。

そうならないためにも、ローンを完済しているのであれば
車検証のっ所有者を変更する(車の名義変更をする)ことをおすすめしますよ。

氏名変更も同時に行う場合

結婚して姓が変わった場合には、さらに必要書類が増えます。
と言っても、

戸籍謄本(原則、発行から3か月以内のもの)

だけなので、役所へ転居届を出しにいったときに、
住民票と同様に戸籍謄本も発行してもらうようにすればよいですね。

以上が自分で車検証の住所変更を行う場合に必要となる書類となりますが、
「委任状」が使えるわけですから、
代行業者に依頼をして手続きをしてもらう選択肢もあります。

メモ:引越しでパスポートの住所変更は必要?

単なる引越しで住民票を異動させただけなら
パスポートの更新手続きは不要です。

パスポートの更新・変更手続きをしなければいけないのは、
戸籍謄本の内容が変わったとか、結婚して氏名が変わったとか、
パスポートの記載事項も変えなければいけないケースで、
引越しで住んでいる住所が変わっただけだとパスポートの更新は不要です。

関連ページ:パスポート現住所変更|住民票と違うとパスポート書き換え必要?

新婚旅行に行く予定の場合にも厳密にはパスポートの更新は必要ですが、
特例的にパスポートは旧姓のままでも使えます。

どちらかというと、行政的に(入国審査・出国審査の際に)、
パスポートを取得してから結婚して氏名や戸籍が変わったことまでは、
その場で追跡確認できないのが現実のようです。

逆に海外旅行前にパスポートの氏名など記載事項を変更する場合、
クレジットカードなどの情報も併せて変更するようにしましょう。

海外でいざクレジットカードを使おうという際、パスポートの提示も求められ、
パスポートの名前とクレジットカードの名義が異なる場合、
クレジットカードの支払いを拒否される可能性が出てきます。

関連ページ:新婚旅行のパスポート・クレジットカードは旧姓のまま使用可?航空券は旧姓併記?

パスポートの更新手続きは、
パスポートセンターに行けば即日で処理してくれるわけではありません。

おおむね1週間ほどの手続き感が必要になってくるので、
海外旅行に行くことが決まっていたり航空券をすでに予約している場合には、
パスポートの準備期間に気を付けるようにしましょう。

関連ページ:パスポートいつまでに必要?海外旅行出発何日前までにアメリカ esta申請?

ETC車載器・ETCカード

ETCカードに関しては住所変更は必須になります。

クレジットカードの利用明細の送付先なども変わりますし、
そもそも信用情報にかかわります。

ETC車載器に関しては
住所変更が必要な場合と不要な場合とがあり、
ナンバープレートを変更した場合のみ必要となります。

ナンバープレートが変更になるのは、
希望ナンバーを取得する場合、もしくは
旧住所と新住所を管轄している陸運局が変わる場合。

ナンバープレートの変更手続きが済んだ後は、
今度はETC車載器の方も
登録情報を変更(再セットアップ)しなければいけません。

ちなみにETCカードには、
カード会社に個人情報がもちろん登録されているわけですが、
ETC車載器には個人情報は登録されません。

関連ページ:車の名義変更(ローン中,ローン完済)|車検切れはナンバー変わる?

あくまでも車両に関する情報になりますので、
結婚で指名が変わった場合、
車ごと車載器を譲り受けた場合(※)などは
再セットアップの必要はありません。

※車と一緒にETC車載器を譲渡もしくは買取りした場合でも、
車の車検証の住所と新住所で陸運局の管轄が違う場合には、
ナンバープレートを変更しなければいけないので、再セットアップは必要になります。