花火大会の熱中症対策|熱中症の症状や予防方法など

花火大会とえいば、
夏の暑い時期に開催されることが多いですよね。

日が沈むころは確かに、
日中に比べると気温は下がるものの、
それでも、最高気温が35度を超えるような猛暑日だと、
夕方になっても気温が30度を超えっぱなしだったりします。

熱中症のリスクも高くなりますから、
花火大会での熱中症対策にも気をつけておきましょう。

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花火大会の熱中症の原因

まず熱中症はどんな原因で起きるのかというと、

  • 体温上昇
  • 水分不足・塩分不足
  • 睡眠不足・疲労蓄積

といった点が挙げられます。

体温上昇

私たちは体温を一定の範囲内に
保つことができる恒温動物ですから、
体温が極端に上昇することはありません。

暑いと汗をかくのも体温上昇を防ぐことが目的で、
汗が蒸発する際、気化熱の形で体の表面温度を奪い、
体温を低下させています。

けれども、汗をたくさんかきすぎてしまい、
発汗量が次第に少なくなることで体温が徐々に上昇。

風邪をひいたときにめまいがしたり、
目がくらんだりするのも、発熱が影響しています。

体温が異常に上昇することによって、
熱中症特有の立ちくらみが起きて立っていられなくなる、
などの症状が見られるようになります。

ハッカ油を使ったスプレーで体感温度を下げて、
暑さ対策をする方法もありますが、
あくまでも体感温度が下がるだけであって、
体温自体を下げてくれるわけではありません。

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花火大会のように屋外で過ごす時間が長い場合には、
物理的に体温が冷える冷却グッズが必要です。

ただハッカ油には虫除け効果があるので、
ディートなどの化学成分が苦手な場合には、
天然の虫除けスプレーとして使うことはできます。

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水分不足・塩分不足

汗をたくさんかいて発汗量が少なくなってしまうと、
体温上昇による体調不良を招きます。

体内の水分量が減っていけば当然、
発汗量が少なくなってしまうわけですが、
体内の水分不足は、脱水症状にもつながります。

私たちの体の60%は水分でできていると言われる通り、
私たちが健康状態を保つためには水分は欠かすことができません。

体重の4%程度の水分量が失われるだけで、
ひどい疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状が現れます。

体重50キロの場合には2キロ(2000cc)
体重60キロの場合には2.4キロ(2400cc)
に相当する水分が急激に奪われることで、
熱中症が起きてしまいます。

そして水分だけじゃなく塩分不足も
熱中症の原因の一つです。

汗をかくと水分だけじゃなく塩分もどんどん
身体の外へ流れ出ていきます。

体内の塩分量が極端に減って、
ミネラルバランスが崩れると、
内臓の働きに悪影響を与えるようになります。

睡眠不足・疲労蓄積

前日の深夜から場所取りをしていたなど、
十分な睡眠を確保できていなかった場合や、
仕事で疲れて疲労が蓄積したまま花火大会に出かけた場合も、
熱中症の危険性が高くなります。

睡眠不足・疲労蓄積のどちらも、
体力が落ちていると考えられます。

体力が下がっている分、余計に疲れやすくなり、
いつもより汗の量が増えたり、体温も上がってしまいがち。

花火大会には、できるだけ万全な体力で臨むようにしましょう。

花火大会の人ごみは湿度も高いので危険

花火大会のように人ごみで大混雑してしまうと、
熱中症のリスクは高くなります。

人が多くなればなるほど、
周囲の湿度も高くなるからです。

湿度が上がる上に、皆が大量に汗をかきますから、
周囲はちょっとしたサウナのような状態になります。

汗をたくさんかいても湿度が高いと汗がなかなか蒸発せず、
体温が下がりにくくなります。

そうこうしている間に、体温が徐々に上昇していき、
熱中症が起きる危険水準にまで達してしまいます。

日没後も十分な注意

日中に日の光をギラギラ浴びる状況で活動することで、
熱中症のリスクが最も高くなります。

だからと言って、日の光を直接浴びなければ、
熱中症にならない、というわけではありません。

実は、太陽が沈んだ日没後であっても、
熱中症が起きる危険があるんです。

熱中症は結局、

  • 体温上昇
  • 水分・塩分不足

によって起きるものなので、
日の光を浴びるかどうかは、
実はあまり関係ありません。

日没後であっても気温が高止まりしていて、
なおかつ湿度もうんと高いままだと、
熱中症の発症リスクは高いままです。

花火大会中に熱中症の症状が現れたら?

実際に熱中症になってしまったら?

熱中症が起きる条件がそろっていて、
熱中症じゃないか?と思われる場合、

具体的にどんな症状が起きるのかというと、

  • 顔のほてり・めまい・立ちくらみ
  • 筋肉の痛み・けいれん・つる
  • だるさ・吐き気・おう吐
  • 大量発汗か逆に全く汗をかかない
  • 体温が異常に高い
  • 呼びかけても無反応
  • 自分で水分補給ができない
  • まっすぐ歩けない

といった症状があります。

顔のほてり・めまい・立ちくらみ

顔がぼんやりとあかくほてっていたり、
めまいや立ちくらみがするのは熱中症の典型的な症状です。

周囲が暑くなればなるほど、それに伴って体温も上昇しますが、
体温を一定に保つために、私たちの体内では血管が拡張します。

特に皮膚表面に近い血管を広げることで、
体内にたまった熱を体の外へ発散させようとします。

顔のほてるのも、顔の肌表面の血管が拡張するから。

肌表面に血液が多く供給されるということは、
逆に、体内の血流量が一時的に減少し、血圧が低下します。

血圧が下がることで、全身の中でもっとも高い位置にある脳には、
血液が流れにくなり、めまいや立ちくらみが起きます。

顔がほてるのとは逆に、顔から血の気が失せるケースもあります。

熱中症対策

涼しい場所へ移動する
体を冷やす
塩分や水分を補給する