新婚旅行のパスポート・クレジットカードは旧姓のまま使用可?航空券は旧姓併記?

新婚旅行はどちらに行く予定ですか??

新婚旅行で定番と言えばハワイで、
他にも、モルディブやイタリア(ローマ、ベネチア、フィレンツェ)、
バリ、グアム、フランス、スペインも人気があります。

新婚旅行はそれこそ一生に1度しか行けません。
(むしろ1度にしなきゃいけませんね。汗)

結婚生活が10年、20年と続いても、
不思議と新婚旅行の思い出は色あせないものです。

ただ、新婚旅行を考える時期って、
結婚式の段取りやら親族・友人先輩への挨拶やら、
各種手続きやらで、人生でも特に忙しくなります。

パスポートに関しても、氏名変更する場合には、
名前変更する必要があるんですが、
新婚旅行に行く前にパスポートを旧姓から新姓に
変えなければいけないんでしょうか?

パスポートは旧姓のまま使える

パスポートは記載事項(氏名、本籍など)に変更があれば、
速やかに変更しなければいけません。

結婚して旧姓から新姓に名前が変わり、
さらに本籍地も変わったたとなれば、
本来ではパスポートの切り替え手続き
(記載事項変更手続き)をしなければいけません。

けれども、実際の海外旅行・出入国審査では、
旧姓であっても、実はほとんど問題がありません。

パスポートの名前と予約した航空券の名前さえ一致していれば、
旧姓のままでも新婚旅行に出かけることができます。

「新婚旅行でパスポートは旧姓のままだった?」という
ネットの口コミを調べてみても、大半は、
旧姓のまま新婚旅行に出かけていますし、
トラブルに遭遇したという話も見かけませんでした。

旧姓のままパスポートを使う場合の注意点

わざわざパスポートを新姓に氏名変更しなくても、
旧姓のままでも、ほぼ問題なく新婚旅行に行けるので、
「パスポート変更が間に合わない!」と、
焦る必要はありません。

ちなみに、結婚してパスポートの記載事項を変更する場合、
本籍変更も伴う関係で、通常よりも時間がかかるので(約1ヶ月)、
よほどの事情がない限り、新姓に切り替えなくても良いでしょう。

旧姓のままの方が間違いなく手間がかからないものの、
気を付けなければいけないこともあります。

パスポートは旧姓のままだけれど、たとえば、
海外旅行保険を新姓で契約してしまったり、
クレジットカードを旧姓から新姓に変更してしまうと、
現地で不都合が起きるかもしれません。

保険を使いたいトラブルが起きても、
契約者名とパスポートの氏名が異なるので、
保険適用が認められない可能性があります。

免税店でクレジットカードでショッピングをする場合、
パスポートも見せるように言われることがあり、
氏名が異なるせいで支払い拒否されることもあります。

パスポートが旧姓のまま新婚旅行へ行く際には、
その他のものもできるだけ旧姓のままにしておいて、
新婚旅行から帰ってきてから変更手続きをするのが良さそうです。

パスポートを新姓に氏名変更する場合の注意点

新婚旅行に行く前にパスポートを旧姓から新姓に切り替える場合、
気を付けなければいけないことがあります。

  • 航空券(ツアー)・ホテルの予約変更が必要
  • パスポート切り替え期間は1ヶ月ほどかかる
  • 有効期限の残存期間が長ければ旧姓のままがお得
  • 英語で「旧姓は○○です」と伝えるには?

航空券(ツアー)・ホテルの予約変更が必要

すでに航空券(ツアー)や宿泊するホテルを予約していて、
予約者名が旧姓のままだった場合には、
パスポートの変更に合わせて予約も変更しなければいけません。

単純に氏名変更手続きをするだけで済めば良いですが、
予約を取り直しするのと同じくらい手間がかかったり、
変更するために手数料がかかることがあります。

飛行機の座席が離れてしまったり、
ツアーであれば「○日前までの申し込み限定の特典」
のようなオプションがキャンセルされることがあります。

特に格安航空券を旧姓で予約して新姓に変えるとなると、
基本的に変更不可の航空券が多いため、
キャンセル料を払って航空券の再予約が必要になります。

パスポート切り替え期間は約1ヶ月ほどかかる

新婚旅行前にパスポートを旧姓から新姓に切り替える場合、
戸籍情報も変更しなければいけません。

本籍変更の手続きがキチンと行政側に反映されるまでに、
最大で2週間ほどの時間が必要になり、
新姓での戸籍謄本取得も手続きから約2週間後となります。

パスポートの記載事項変更申請をする際も、
申請から発行までに最短で1週間かかります。

何から何までスムーズに手続きを進められるわけじゃないので、
新姓のパスポートを受け取るまでには1ヶ月くらいは
時間がかかると思ったほうが良いです。

新婚旅行の出発日まですでに1ヶ月を切っている場合には、
無理に旧姓から新姓に切り替えてしまうと、
「間に合わない!」という事態が目に見えています。

出発まですでに半年を切っているようならば、
パスポートの名前は旧姓のまま新婚旅行に出発するのが良さそうですね。

関連ページ:パスポートいつまでに必要?海外旅行出発何日前までにアメリカ esta申請?

有効期限の残存期間が長ければ旧姓のままがお得

結婚してパスポートの内容を変更する場合には、
記載事項変更申請(切り替え申請)と新規申請のどちらでも可能ですが、
いずれにしても、手数料も必要になります。

記載事項変更申請(切り替え申請)をする場合には、
パスポートを受け取る際に現金で6000円を支払います。

さらに新しい写真も必要になるので、写真代も必要だし、
新しい戸籍謄本を発酵してもらうのに450円も必要ですから、
意外と出費がかさんでしまいます。

なので、新婚旅行前にパスポートを旧姓から新姓に変える場合、
有効期限の残存期間を目安にするのも良いですよ。

有効期限は、パスポート上では、
「有効期間満了日/Date of expiry」
という部分になります。

有効期限の残存期間が5年とか6年とか十分に残っている場合には、
残存期間を引き継げる切り替え申請をするか、そもそも、
パスポートを新姓に変えずに旧姓のまま使うのがお得です。

※切り替え申請する場合、古いパスポートは返納します。

半年とか1年とか、残存期間があまり残っていない場合には、
パスポートを切り替え申請ではなく
新規発行してもらうのが良いでしょう。

ちなみに、残存期間が短い場合、
入国審査で入国拒否されることがあるので、あらかじめ、
渡航先の入国審査情報を調べておいたほうが良いです。

英語で「旧姓は○○です」と伝えるには?

英語で「旧姓は○○です」と言わなければいけない状況になったら、
どんな風に言えばよいのかというと、

  • My maiden name is XXX.
  • My virgin name is XXX.
  • XXX is my last/family name before I got married.

といったフレーズが使えます。

逆に英語で「新姓は○○です」と言うには

My married name is XXX.

と言えばOKです。

パスポート名義変更の必要書類や期間(日数)

パスポートの名義変更(記載事項変更)をする場合も、

  • 一般旅券発給申請書(記載事項変更用):1通
  • 戸籍抄本または戸籍謄本:1通
  • パスポート用の写真:1枚
  • 有効なパスポート

といった書類が必要になります。

新規発行してもらう場合には、
一般旅券発給申請書に関しては、

一般旅券発給申請書(10年用・5年用)

を使い、古いパスポートは本人確認に使えない可能性があるので、
運転免許証なども用意しておいたほうが良いです。

これらの必要書類を揃えて窓口に提出すると、
1週間後を目安に新しいパスポートを発行してもらえますが、
土日は基本的にパスポートセンターは営業していないので、
平日のみの申請・受領となる点にも気を付けましょう。

パスポートの発行手数料は受領時に支払うことになり、

記載事項変更 6000円(現金)

有効期限10年のパスポート 合計16000円
(収入印紙14000円、 都道府県証紙2000円)

有効期限5年のパスポート 合計11000円
(収入印紙9000円、 都道府県証紙2000円)

が必要になります。

パスポートに旧姓併記はできる?

新婚旅行に行く前でも言った後でも、いずれは
パスポートは新姓にしなければいけません。

※今後、海外旅行に行く可能性がほぼゼロであれば、
わざわざお金と手間をかけて変えなくても、
法律違反で罰則を受けることはなさそうです。

ただ、海外でも仕事をしていたり何らかの活動をしていて、
すでに旧姓での活動実績が豊富にある場合には、
特別に旧姓併記が認められます。

旧姓表記がないと海外での活動に支障が生じる場合には、
その必要性が確認できる書類を提出することで、
旧姓表記(別名併記)が可能です。

別名併記は姓の後に括弧書きで表記され、
極めて例外的な措置なので
ICチップには旧姓は記録されません。

たとえば、旧姓が「佐藤」で新姓が「田中」の場合には、

SATOU(TANAKA)

という感じでパスポートに別名併記できます。

妊婦さんは赤ちゃんのパスポートも必要?

お腹の中に赤ちゃんがいる妊娠中の妊婦さんでも、
さすがに臨月を迎えていた場合を除けば、
もちろん、新婚旅行に海外旅行へ行くことができます。

新しい命がお腹に宿っている状態ですが、
お腹の中の赤ちゃん(胎児)にも
パスポートは必要なんでしょうか?

いろいろ調べてみたんですが、
胎児のパスポート発行に関する規則は見当たらなかったものの、
必要ないと思って大丈夫そうだし、
妊婦さん本人のパスポートの記載事項を変更しなきゃ
いけないわけでもなさそうです。

よくよく考えると、パスポートを発行するためには、

  • 本人の顔写真
  • 本人の身分証明書

が必要になります。
(家族で申請する場合戸籍謄本は1枚あればOK)

身分証明書として母子手帳を提示できるものの、
胎児の顔写真なんて撮影することはできないですから、
そもそも、パスポートを用意できないんですよね。

現実問題として、入国審査で顔を確認する際、
胎児の顔を確認する手段もないわけで。

逆に言うと、すでに生まれた子供を海外に連れて行く場合には、
赤ちゃんの分のパスポートも取得しておかなければいけません。

関連ページ:乳児パスポート|申請必要書類や乳児のパスポート本人確認は?

海外で出産した場合の赤ちゃんの国籍は?

万が一、海外旅行先で不意に陣痛が始まってしまったなど、
赤ちゃんを海外で出産することになった場合。

赤ちゃんの国籍はどうなるのかというと、
出生地(国)によってかなり異なります。

アメリカの場合にはアメリカ国内で生まれた子供には、
アメリカ国籍を認めてもらえます。

子供がアメリカ国籍を取得することで、
親族にも移民ビザを発行してもらえるので、
両親のアメリカ永住権を取得しやすくなる、
というメリットがあります。

ただ、日本の法律では二重国籍は認められていません。

21歳までには、日本の国籍か、海外の国籍化、
どちらかに決めなければいけません。

アメリカ国籍は本人が放棄しなければ、
他の国で国籍を認められたとしても、
勝手に国籍が無効になることはありません。

日本とは違い二重国籍が認められているものの、
繰り返しになりますが、日本だと二重国籍不可なので、
実質的に日本国籍を選ぶなら、
アメリカ国籍を放棄しなければいけません。

パスポート以外に氏名変更が必要な手続き

ちなみに結婚して旧姓から新姓に変えなければいけないのは、
パスポートだけではありませんよね。

他にも、

  • クレジットカード
  • 銀行口座
  • 携帯キャリア
  • インターネットプロバイダ
  • 傷害・生命保険
  • 会社へ結婚届
  • 年金手帳
  • 社会保険証
  • 奨学金
  • 印鑑証明
  • ガス・水道・電気契約

といったものも氏名変更(名義変更)や
再発行をしなければいけません。

携帯電話・スマホ契約(ドコモ、au、ソフトバンク)の
名義変更・機種変更についてはこちらの記事でも解説しています。

また、こうした住所変更手続き・名義変更手続きでは、
本人確認書類の提出も求められるケースが多いですが、
ある条件を満たせばパスポートも本人確認書類として認められます。

その条件に関しては、こちらの記事で詳しく説明をしています。

関連ページ:パスポート裏表紙の書き方|パスポート所持人記入欄を書かないと?

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いくつかの記事で紹介をしていますよ。

関連ページ:グアム旅行記