シートベルト警告音解除・消し方|消えないと車検は?トヨタ車は?

シートベルト警告音はシートベルトリマインダーとも呼ばれ、
シートベルト警告灯と同じく、シートベルトの閉め忘れを
音で知らせてくれる警報装置です。

関連ページ:シートベルト警告灯つかない・消えない原因や車検・修理代は?

シートベルトを装着しないまま車を動かすことで、
シートベルト警告音がピーピー鳴る仕組みになっていますが、
何かしらの理由でシートベルト警告音を解除(鳴らないように)したい場合、
どんなやり方があるんでしょうか?

素人にも簡単にできるものなんでしょうか?
また、シートベルト警告音が鳴らない場合、
車検には通るんでしょうか?

シートベルト警告音を消す解除方法

トヨタ、日産、ホンダなどメーカーを問わず、
シートベルト警告音を消す解除方法は次の3つがあります。

  • オドメーターで操作する
  • シートベルトエクステンダーを使う
  • 座席下コネクタを抜く

オドメーターで操作する

この方法は、できる車種・できない車種もあり、
更にできる車種でも年式によってはできないこともあるようです。

インパネで走行距離を表示している
オドメーター(トリップメーター)のボタンをポチポチ押しつつ、
車のキーをタイミングよく回すことで、
シートベルト警告音の設定変更ができます。

具体的な手順を解説していくと

  • キーをONにしてメーターをオドメーター(総走行距離)にする
  • キーをONにしてオドメーターのボタンを長押し
  • 長押ししたままシートベルトを着用する
  • 「b-on」表示を確認し、オドメーターのボタンを押す
  • キーをOFFにする

といった流れになります。

1.キーをONにしてメーターをオドメーター(総走行距離)にする

長時間押しすると走行距離がリセットされるトリップメーターではなく、
総走行距離を示すオドメーターにしなければいけません。

また、車内に電力が供給されてメーター周りのランプが点灯すれば良いので、
エンジンを掛ける必要はなくセルが回る手前のACCまで回せばOKです。

2.キーをONにしてオドメーターのボタンを長押し

キーの位置ををOFF(LOCK)にしてから、今度はキーをONにします。
エンジンがかかったら5秒以内にオドメーターのボタンを15秒以上長押しします。

3.長押ししたままシートベルトを着用する

オドメーターのボタンを押したまま、
運転席のシートベルトをはめます。

操作が正しく進んでいると、
この段階でインパネのオドメーターに「b-on」と表示されます。

4.「b-on」表示を確認し、オドメーターのボタンを押す

インパネのオドメーターに「b-on」と表示されていれば、
オドメーターボタンを押し直します。

すると「b-on」の表示「b-off」に変わります。

5.キーをOFFにする

インパネのオドメーターに「b-off」に変わったことを確認し、
キーをOFFにするとシートベルト警告音を解除できます。

「b-off」にしたらすぐにキーをOFFにして構いません。

シートベルトエクステンダーを使う

助手席に頻繁に重たいものをのせることが多い場合、
シートベルトエクステンダーを使うのが良いんじゃないでしょうか。

シートベルトエクステンダーは、
簡単に言ってしまえば、
シートベルトの先端部分だけの部品。

シートベルト警告音やシートベルト警告灯は、
シートベルトの先端とバックルがきちんと
接続されることで消すことができます。

車に備えつけられているシートベルトじゃなくても、
シートベルトエクステンダーをバックルにはめてしまえば、
車から見るとシートベルトをしているのと同じ状態になります。

座席下コネクタを抜く

シートベルト警告音や警告灯も要するに、
電気的なつながり(配線)によって
ON・OFFが切り替わります。

そこで座席下にあるコネクタを抜いてしまうことで、
車から見るとシートベルトをしているのと同じ状態になるので、
シートベルト警告音もシートベルト警告灯はも消すことができます。

シートベルト警告音が鳴らないと車検は?

シートベルト警告音が鳴らないようにした状態で、
車検に通るかどうか?というのは、
どうやらケースバイケースになるようです。

車検をお願いした業者(ディーラーや車検業者)が、
どれだけ厳しくシートベルトの警報基準をチェックするかで、
車検に通るかどうかが変わってきます。

道路運送車両の保安基準を見る限り、
シートベルトが装着されていない状態で車を動かした場合、
警報を発する状態にしなければいけません。

運転者席の座席ベルトが装着されていない場合にその旨を運転者席の運転者に警報することとする。
この場合において、次の各号に掲げる装置は、この基準に適合しないものとする。

1 運転者席の座席ベルトが装着されていない状態で電源を投入したときに、警報を発しない装置。

2 運転者席の座席ベルトが装着されたときに、警報が停止しない装置。
ただし、小型自動車又は軽自動車(専ら乗用の用に供する乗車定員10人未満の自動車を除く)に備える装置であって電源投入後8秒以内の間に停止するものにあってはこの限りでない。

3 発する警報を運転者席において容易に判別できない装置。

参考サイト:道路運送車両の保安基準

けれども、警報の種類に関しては具体的に明記されていません。

シートベルト警告灯が正常に点灯するのは車検に必須ではあるものの、
シートベルト警告音に関しては、必須なのかどうか?
車検検査員によって解釈の仕方が変わってくるようです。

ただ、車検で下手に手間がかかってしまうと、最悪の場合、
車検切れとなって、車検手続きが面倒になってきます。

関連ページ:車検はいつからいつまで出せる?車検はいつから毎年?

シートベルト警告音が鳴らない状態にしたのであれば、
車検前に、シートベルト警告音が鳴るように、
戻しておいたほうが良いでしょう。

他にもシートベルトの戻りが悪いとか、
ほつれなどがあれば、早目の交換をしておくのが無難でしょう。

関連ページ:シートベルト戻らない|ほつれ・戻りが悪いシートベルト修理・車検

シートベルト警告音故障・鳴らない原因は?

シートベルト警告音を意図的に消したわけじゃないのに、
座席に座ってシートベルトをしても、なぜか
シートベルト警告音が鳴らなくなってしま場合。

シートベルト警告音が鳴らない原因としては、
どんなものが考えられるのかというと、

  • 重量が20キロ未満
  • バックル部分の接触不良
  • 電気配線(リレー)の断線やセンサー故障
  • ブザーの故障

という3つがあります。

重量が20キロ未満

乗った人の体重が20キロ未満の場合、
シートベルト警告音は鳴らない仕組みになっている車が多いです。

体重がまだ軽い乳幼児だと、チャイルドシートに乗せても、
シートベルト警告音が鳴らないことがあります。

シートベルトのバックル部分の接触不良

シートベルトの先端の金具(タング)と、
バックル内部の金属がキチンと接触されていなくて、
車から見るとシートベルトが装着されていない
状態になっている可能性があります。

バックル部分には意外とゴミがたまりやすいので、
爪楊枝などで中にゴミがたまっているようならば、
かきだしてみましょう。

電気配線(リレー)の断線やセンサー故障

シートベルト警告音もシートベルト警告灯も、
どちらも電気で動くセンサーが使われています。

電気配線のどこか一部が断線していたり、
センサーが故障していた場合、
シートベルト警告音が鳴らなくなる可能性があります。

シートベルトのブザーの故障

シートベルト警告音を鳴らすためのブザーが故障しているせいで、
シートベルト警告音が鳴らなくなることがあります。

ただ、ブザーが故障するのは、
クラクションが鳴らないのと同じくらい、
非常にまれなケースです。

年式が10年を超えているとか、
事故とは言わないまでも、車に強い衝撃を加えたとか、
そういった原因でブザーが故障する可能性があります。

関連ページ:車クラクション鳴らない原因|ホーン鳴りっぱなし故障の修理代は?