獺祭 スパークリングまずい?おいしい飲み方は開け方・賞味期限は?

東武百貨店の地下街をふらっと歩いていたら、
お酒コーナーで数量限定で獺祭が売られているではありませんか!

しかもスパークリングまで!

スパークリングじゃない普通の獺祭は
飲んだことがあるのですが、
発泡したものがあるなんて知りませんでした。

というかそもそも、
発泡した日本酒って
どんな感じなんだ?

と、興味がぐんぐんとそそられていき、
即断即決しました。

価格はぶっちゃけ安くはないですね^^;
750mm瓶で買ったんですが、
それでも3000円を超えています。

通販価格を見てもだいたい、
3000円を超えているのが当たり前なので、
プレミアム日本酒と言っても良いでしょう。

※2018年7月の豪雨で獺祭を製造している旭酒造も、
甚大な被害を受けたというニュースがありました。

在庫は十分にあるそうですが、タダでさえプレミアム価格の獺祭が、
なおさら高くなるかもしれませんね。汗

獺祭 スパークリングの開け方はビビらなくていい

で、購入したのは良いものの、
しばらく獺祭 スパークリングを飲む機会はなく、
冷蔵庫で眠らせていました^^;

一人で飲むのはもったいない気がしたので、
義理のお父さんたちと集まる時を狙っていたのですが、
先日、ようやくチャンスが訪れて封を開けました。

IMG_0808

獺祭 スパークリングって言うくらいだから、
開け方はスパークリングワインと同じかな?

開け方を失敗すると、コルクが飛んで、
中身が泡になって飛び出すかな?

みたいにちょっと戦々恐々としていたものの、
プラスチックのふたを取ると、
スポッと言う感覚で、
案外すんなり栓が抜けてしまいました。

というか、
スパークリングとはいっても、
微発泡なので、
それほどの圧力がかからないんでしょうね。

英語版の開封方法が紹介されています。

日本語ではなくて英語になっているんですが、
獺祭の開け方が漫画形式で紹介を際れています。

引用元:https://www.asahishuzo.ne.jp/image/products/img_nigori.jpg

簡単に和約をすると、獺祭スパークリングを開ける際、
温かいと栓が飛び出す可能性があるので、
十分に冷やした後、そっと引き抜いてください、ということみたいです。

獺祭 スパークリングの味わいはというと、、、

獺祭 スパークリングは、磨き二割三分。

で、グラスにそぉっと注ぎ込んでいき、
口に入れてみると、、、酵母の香りがふんわり。

あの米麹のフルーティーな香りが口に広がります。

米麹の甘さと言えば、
いわゆる甘酒がメジャーですが、
甘酒は米麹をさらに甘くて食べている
ような感じですね^^;

獺祭 スパークリングの場合にはきちんと
発酵過程を踏まえていますから、
米麹の重たさ・野暮ったさ
感じることがありません

本当にスルスルと喉を通っていきます。

余りにも飲みやすいので、
獺祭から日本酒を飲み始めると、
酔いが早く回りそうでまずいですね^^;

獺祭 スパークリングの保存方法と飲み方

酒瓶のラベルにも書かれていますが、
獺祭は冷やして飲むのが良いです。

そのため、保管するときにも常温より、
冷蔵庫などで冷やしておくのがベスト。

日本酒は獺祭に限らず、
賞味期限というのはありません。

ただ、酵母という生き物が
たくさん含まれている以上、
常温で長々と保管するのは
あまりお勧めできません。

酵母が活動して
お酒の味をどんどん変えてしまいますからね^^:

そして肝心の飲み方ですが、
キンキンに冷やす必要はありませんが、
ぜひ冷やしてから飲みましょう。

そして、酵母が瓶底に沈殿してしまっているので、
最初に瓶をさかさまにして
酵母が全体に行き渡るようにすると良いです。

IMG_0809
スパークリングですから振るのは厳禁。

約1分くらい逆さまにして、
酵母の沈澱が拡散するのを待ってから
栓を空けるのが、おいしい飲み方になりますよ。

獺祭スパークリングの賞味期限

開封済み・未開封を問わずに、1週間が賞味期限となっています。
※冷蔵庫か直射日光の当たらない冷暗所で保存が原則。

日本酒は酸化が進んでしまうので、
僕のようにもったいぶらずに、購入してから2,3日以内など、
できるだけ早目に飲んでしまうのが良いですね。

獺祭スパークリング以外の獺祭

旭酒造株式会社が手掛けている獺祭には今のところ、

  • 獺祭 磨き その先へ 720ml/32,400円
  • 獺祭 磨き二割三分 遠心分離(山田錦・精米歩合23%) 1.8L/16,200円  720ml/8,100円
  • 獺祭 磨き三割九分 遠心分離(純米大吟醸) 1.8L/7,560円  720ml/3,780円
  • 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 1.8L/10,285円 720ml/5,142円
  • 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 1.8L/4,835円 720ml/2,418円
  • 獺祭 純米大吟醸50 1.8L/3,078円 720ml/1,539円

といったものがあります。

獺祭が人気の理由

そもそも、僕が獺祭というお酒を知ったのは、
義理の弟に教えてもらってから。

彼いわく、

エヴァの劇場版:序
葛城ミサトの家に並んでいたのが獺祭で、
それがマニアの間で評判になったんですよ~

という話を聞いたんですが、
調べてみると磨き二割三分という製法で、
そもそも業界では注目のお酒だったみたいですね。

製造元の旭酒造では
さらに脱杜氏を目指していて、
杜氏の知識や経験に頼らない酒造り
をしている点も脚光を浴びている酒蔵。

この辺は現代の企業経営にも
通じるところがあるように感じます。

ちなみに、磨き二割三分というのは、
米粒をどのくらい削るかどうか?
の割合を示しているものです。

数字が小さければ小さいほど
米の表面を削っていき、
より胚芽に近い部分だけ残る
ようになります。

つまり雑味がなくうまみだけを抽出
するようになるわけですね。

磨き二割三分(77%削り23%だけ残す)
というのが、どれだけすごいのかというと、

あの大吟醸と呼ばれるコメの磨き方でも
50%磨きと聞けば、
すごさがわかるんじゃないでしょうか?

つまり大吟醸からさらに2倍近く
米を削っているのが獺祭というわけです。

そりゃプレミアム日本酒として
評判になるのはうなづけますね^^;

獺祭の旭酒造から学ぶ地方活性化

獺祭はその製法が独特なために
日本酒業界でも話題になったのですが、
それだけじゃありません。

経済界からも、
酒蔵の旭酒造の取り組みに
スポットが当てられています。

日本酒造りには杜氏と呼ばれる
リーダーというかマネージャーの存在が不可欠で、
杜氏の知識・経験・腕の良さで
お酒の味が決まります。

微妙に変化する転機や気候の変化を見ながら、
一定品質の日本酒を造るためには
熟練の杜氏の存在が不可欠。

杜氏中心の酒造りが従来の常識でしたが、
それを否定しに掛かったのが、
旭酒造というわけです。

脱杜氏を目指して旭酒造が作ったの獺祭

獺祭も、もともとは
杜氏の力を頼りに作っていたそうですが、
2000年代に入ってから心機一転!

様々なデータを克明に記録
していったそうです。

だいたい2年くらいで
必要なデータ収集を終了。

データ分析の結果、

その日の状況に合わせて
どんなオペレーションをすると良いのか?

という最適解を得ることに成功。

それが獺祭の進化
へとつながるわけです。

ただし旭酒造の社長も認めているように、
杜氏抜きですべての工程をやりきるのは
今でも不可能

あくまでも、
杜氏の能力が必要な過程
できるだけ省略した、
という感じですね。

僕も小さな会社とはいえ、
以前の会社では、
組織づくりを担っていました。

組織のパフォーマンスが
一人の人間の能力やリソースに左右されるのが
どれだけリスキーなのか?
肌感覚でわかっているつもりです。

属人的な仕組みだと、
不測の事態が起きた時に、
過剰な負荷が人にのしかかる
ことになります。

このビジネス感覚を
お酒造りに応用させているという点で
旭酒造のやり方はものすごく斬新。

逆に、日本酒業界から
バッシングされかねない取り組みに、
良く着手したなと溜飲が下がります。

ビッグデータの解析は第一次産業にこそ必要なじゃないのか?

ITが進歩するにしたがって、
時代に合わせてこれが重要だ!
みたいな技術やコンセプトが
提唱され続けています。

ここ最近で言えば
ビッグデータ
がそうでしょうね。

膨大な量の情報を
とにかく手あたり次第に解析していって
有益な情報を見つけよう、
って言うのがビッグデータ解析。

現在は主にマーケティングの分野で
活用されている気がします。

消費者の行動パターン
というのはまさに千差万別。

だからこそ、
ビッグデータ解析には
持って来いだと思います。

でも獺祭の成功事例が示す通り、
第一次産業にもぴったり当てはまる
んじゃないでしょうか?

日本酒造りに限らず、
農業技術ってどうしても、
経験者の知識やノウハウ、そして勘
なんかに依存する部分が多いわけです。

つまり「明日から農業を始めよう!」と思っても、
ネットビジネスと違って
そう簡単に始められないわけです。

様々な農業機械を揃えたり、
耕作地を手にいたりと、
初期投資が必要になるのも、
参入障壁を高くしている要因です。

そして、技術面・知識面から考えても、
素人がいきなり農業に取り組んで、
すぐに結果を出すのは難しい。

だからこそ、ビッグデータを解析しておいて、
その日に何をすべきかを示してくれると、
農業はずっとずっとやりやすくなると思うんですね。

何をすべきか?というのが
農作業であらかじめ明確になれば、
作業内容をスケジュール化
しやくなります。

スケジュール化がきちんとできれば、
どこにどれだけ人を配置すれば良いのか?
が見えてきます。

農業法人という
新しいスタイルの法人が生まれています。

成功している農業法人も結局は、
就労時間をきちんと決めて、
定休も取らせています。

労働環境を整えている点が
成功要因となっているようです。

第一次産業が元気になれば地方も元気になる。

当たり前ですが、
大都市近郊では大きな畑や田んぼを持てません。

第一次産業がそもそも育ちにくい地域です。

その点、地方に行けば腐るほど
土地が転がっています。

耕作放棄された土地が
山ほどあるわけです。

そこで、ビッグデータによって
そういった土地での農業が再開され、
生産性があげることができれば??

地方としても強みが増え、
税収アップ・人口増加も期待できる
んじゃんないかと。


論理の飛躍がある
のはわかっていますが(笑)

ビッグデータの活用によって
第一次産業が元気になれば、
都会頼みだった地方が着々と
力を付けていけるんじゃないかと。

そんな風に思います。

幕末を見ていけば、
最終的に倒幕を実現して
新政府を実現させたのは、
地方の侍たちです。

地方の人間・リソースを活用
していくことが、
日本を元気にするためには
必要不可欠ではないでしょうか?

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