子供が朝起きない原因|朝に弱い・起きれない子供を起こす対策

朝起きない子供に対して、

「もう7時だよ」
「ご飯食べる時間なくなるよ!」
「学校に遅刻するよ!」

と、何度も起こすのが日課のようになっていないでしょうか?

毎日、同じようなセリフを繰り返しているものの、
子供の方はというといつまでたっても起きやしないし、
起きたら起きたで「なんで起こしてくれないの!」と逆切れされたり。

親だって朝の時間帯はタダでさえやることが多くて忙しいのに、
さらに子供にぐちぐち言われて親子喧嘩まで増やされると、
やってられないですよね。

ただ、本人だって朝起きようと努力していたりするんです。

頑張って起きようとしてみるものの、
身体が十分に目覚めず、体が非常に重くて、
なかなかベッドから出てこれなくなっているのかもしれません。

勉強や学校生活に悪影響が出ないか親としては心配ですが、
どうすれば朝起きない子供でも自分から起きてくれるようになるんでしょうか?

関連ページ:子供寝付きが悪い原因|寝付きが悪い1歳・2歳の赤ちゃんを寝かせるには?

追記

子供が朝起きない原因

なぜ子供が朝起きないのかというと、
根本的に睡眠時間が足りなくなっていることも
直接的な要因の一つです。

具体的には、

  • 夜更かしして睡眠時間が短い
  • 部活や塾・習い事で帰宅時間が遅い
  • お風呂に入る時間や晩御飯の時間が遅い
  • ストレス(嫌なことや不安なこと、心配ごと)を抱えている
  • 両親の帰りが遅い(親からの愛情不足)
  • 睡眠障害(起立性調節障害)が起きている

といった要因が考えられます。

夜更かしして睡眠時間が短い

子供の成長のことを考えると早寝早起きであることが望ましいものの、
夜遅くまで起きてしまう夜更かし気味だと、
どうしても睡眠時間は短くなってしまいます。

ダラダラとゲームをしていたり、
スマホで友達いつまでもSNSをしていたり。

寝る時間が遅くなることで、
玉突き的に朝起きる時間も遅くなってしまいます。

人間の睡眠のリズムとして、
基本的に明るいうちは意識が覚醒してしまうため、
夜になっても電気が遅くまでついているだけでも、
子供の睡眠のリズムを崩す要因となってしまいます。

部活や塾・習い事で帰宅時間が遅い

家でだらだらと夜更かしをする以外にも、
部活や塾・習い事で帰宅する時間が遅い場合も、
睡眠時間が短くなり、朝起きれない原因となります。

家庭によっては塾を2つ3つと掛け持ちしていることもアリ、
夜は毎日のように塾通い、ということも珍しくはなくなってきました。

帰宅時間が遅なると、寝る準備を始める時間も必然的に遅くなり、
布団に入るのが遅くなってしまいがちです。

お風呂に入る時間や晩御飯の時間が遅い

習慣的にお風呂に入る時間や晩御飯を食べ始める時間が遅い場合も、
睡眠時間が短くなりがちになり、朝起きれない原因となります。

帰宅してからすぐにお風呂に入ることができれば良いモノの、
親の生活スタイルに合わせる結果、夜遅くに回されてしまう家庭もあります。

両親の帰りが遅い(親からの愛情不足)

夫婦共働きで子供がまだ小学校低学年の場合に多く見られますが、
帰りが遅い両親に合わせて子供が起きているケースもあります。

このようなケースに当てはまる場合には、「親からの愛情不足」も、
子供が朝起きれない原因となっている可能性もあります。

親と触れ合う時間がほしいがために、ついつい夜遅くまで起きてしまい、
その結果、睡眠時間が遅くなって朝起きれくなってしまいます。

ストレス(嫌なことや不安なこと、心配ごと)を抱えている

学校での友達関係や成績のことなど、子供でも不安や心配事があると、
それがストレスとなって睡眠を妨げることがあります。

布団には早く入っている方だけれど、
布団に入ってからなかなか寝付くことができず、
眠るまでに時間がかかっていたりします。

また後で詳しく説明をしますが、ストレスをため込んでしまうと、
睡眠の質を下げてしまうので、たくさん寝ても前日の疲れが抜けず、
朝からすでに疲れ気味で、ベッドから起きる気力がわいてこない、
といった事態が起きることもあります。

睡眠障害(起立性調節障害)が起きている

朝起きられない以外にも、
子供に下記のような症状が見られる場合には、
睡眠障害が起きている可能性が考えられます。

寝つきが悪く布団に入ってもなかなか眠れない
眠りが浅くて夜中に何度も目が覚める
夢ばかり見て熟睡できない
逆にたくさん寝すぎる(過眠)

睡眠障害と似たような症状で起立性調節障害もあり、
自律神経がうまく働かずに血圧が低下してしまうことで、
朝起きれなくなることがあります。

布団から起き上がろうと思っても、
血液の循環がスムーズじゃないせいで、
起き上がろうにも体が重くて起こすことができないし、
脳も働かないので、そのまま寝続けてしまうわけです。

起き上がったとしても、すぐにふらついたり、
たちくらみがしたりしてしまうような場合には、
起立性調節障害が起きている可能性が非常に高いです。

睡眠障害や起立性調節障害の怖いところは、
不登校になる子の約6割が子供のころに
症状を悪化させた経験があることです。

放っておけばおくほど、学校生活や成績に悪影響を及ぼしてしまうため、
少しでも不安を感じたら病院で診察を受けることをおすすめします。

睡眠時間が長くても朝起きれない原因

夜は早く寝るようにしているし、
子供本人も起きようと努力しているけれど朝起きれない場合は、
睡眠の質が下がっている可能性も否定できません。

私たちの眠りには大きく分けて2種類あり、
ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠と、
レム睡眠と呼ばれる浅い睡眠があります。

夢を見るのはレム睡眠の方で、
通常は寝付くとすぐにノンレム睡眠に落ちていき、
その後、90分くらいの感覚でレム睡眠とノンレム睡眠を
交互に繰り返しています。

体力回復したり体の成長や基礎代謝が活発化するのは、
ノンレム睡眠の方なので、身体を元気にするためには、
ノンレム睡眠の時間が長くなければいけません。

けれども、ストレスを抱えていたり、
脳内で「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌量が減ることで、
深く眠りにくくなり、ノンレム睡眠の時間が短くなることがあります。

それほど深く眠ることができず、レム睡眠の状態が長くなることで、
夢ばかり見て熟睡できない、といった事態も起こりやすくなります。

長く寝ているはずなのにそれでも朝起きれない場合には、
ノンレム睡眠の時間を増やさなければいけません。

関連ページ:夜中1時間おきに目が覚める原因と対策|潤睡ハーブで朝まで熟睡!

朝起きない子供の寝起き対策

朝起きない子供に対して「早く起きなさい!」
と叱るのは、子供に対してストレスをかけてしまうので、
かえって朝起きれなくなってしまうことがあり、
できるだけ避けたほうが良いです。

では、朝起きない子供の寝起きを良くするためには、
どんな対策が考えられるのかというと、

  • 寝る前のゲームやテレビを控えさせる
  • 朝起きる時間を確認し目覚ましを設定する
  • お風呂や夕食を早めの時間に済ませておく
  • 明日の朝ごはんの希望を聞く
  • 朝は日の光を浴びて身体を目覚めさせる

といったものがあります。

寝る前のゲームやテレビを控えさせる

周囲が明るいうちは、
体の自然な反応として意識を覚醒しようとします。

人間の本能から考えると、
明るいうちに眠ってしまうとそれこそ、
自分の身に危険が迫っても自分を守ることができないですからね。

寝る直前までゲームをしたりテレビを見てしまうと、
強い光を浴び続けることになるので、意識レベルが余計に覚醒してしまい、
睡眠を妨げる要因となります。

寝る時間の1時間くらい前には、スマホもゲームも止めさせて、
できれば部屋の照明も間接照明にしたりして暗めにすると、
子供の眠気を促して早い時間でも眠りやすくなります。

お風呂や夕食を早めの時間に済ませておく

夜寝る時間が近くなってからあわただしく、
お風呂に入ったり晩御飯を食べてしまうと、
やはり布団に入る時間も遅くなってしまいます。

寝る前にお風呂に入って体温を温めるのは、
寝付きを良くする方法の一つではあるものの、
活発に活動してしまうと覚醒レベルが上がってしまうので、
結局、睡眠には良くはありません。

帰宅してから家でやらなければいけないことは、
できるだけ帰宅直後から終わらせるようにして、
寝る時間近くはゆっくりと過ごせるようにしましょう。

朝起きる時間を確認し目覚ましを設定する

意外と効果は高いと言われているのが、
子供と一緒に朝起きる時間を寝る前に確認をすること。

後は、確認した時間に目覚まし時計をセットしておくことで、
不思議と朝起きれるようになると言われています。

効果にはもちろん、個人差があるのは仕方がないものの、
お金もかからないし今すぐできることなので、
試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。

明日の朝ごはんの希望を聞く

ごく簡単なことでも翌日に何か楽しみなことがあれば、
子供に対して早く寝る動機づけを作ることができます。

特別なイベントを用意しなくても朝ごはんのメニューで、
子供の好きなものを1つ加えてあげる程度のことでも、
子供の睡眠を促すことができます。

朝は日の光を浴びて身体を目覚めさせる

私たちの体には「体内時計」と呼ばれる機能が備わっていて、
1日24時間をほぼ一定のリズムで過ごせるように調整されています。

日によって、お腹がすく時間がバラバラだったり、
眠気を感じる時間が大きくずれることがないのも、
体内時計で体のリズムが調整されているからです。

朝起きれないのは、夜遅くまで起きているせいで、
体内時計が狂っている可能性も考えられますが、
日の光を浴びる量が少ない可能性も考えられます。

光の量(強さ)はルクスという単位で決められていて、
日中に太陽の光を直接浴びると5万~10万ルクス、
曇っていても屋外なら1万ルクス程度の光を浴びています。

朝に目覚めるためには2500ルクス以上の光が必要と言われていて、
晴れていない日でもカーテンを開けて部屋を明るくする必要があります。

ただ、雨が降っていたり、窓からベッドまでの距離が遠かったりすると、
十分な光量を確保できないことがあるので、
光時計(光目覚まし時計)を試しに使ってみるのも良いですよ。

追記

きつく「起きなさい!」と叱るのはかえって危険

朝起きれない子供に対して、
がみがみ叱るのは決して良いことではありません。

追記

朝起きない子供のメラトニン分泌を促して睡眠の質を高める

夜遅くまでゲームやスマホ、テレビを見てしまうと、
メラトニンの分泌量を減らしてしまいます。

私たちの脳内でメラトニンの分泌が活発化するのは、
光量が150ルクス以下の非常に弱い光だからです。

ストレスが睡眠を妨げてしまうのも結局は、
メラトニンの分泌量を減らしてしまうからです。

メラトニンは同じく脳内物質である「セロトニン」から生成されるんですが、
ストレスを感じるとセロトニンを使ってストレスを打消すため、
メラトニンを合成量を間接的に減らすことになります。

ではセロトニンはどうやって分泌を促せばよいのかというと、
トリプトファンというアミノ酸を摂取します。

トリプトファンがいくつかのプロセスを経てセロトニンとなり、
そこからさらに反応が進んでメラトニンが合成されていきます。

アミノ酸の中には私たちの体内で生成できるものもありますが、
トリプトファンは体内生成できないので、
食事を通じて補わなければいけません。(必須アミノ酸)

トリプトファンは、比較的に色んな食材に豊富に含まれているので、
1日に必要な量を意外と簡単に補うことはできるものの、
問題は、トリプトファンからメラトニンを合成するために、
様々なミネラルやビタミンも必要になること。

ビタミンBや亜鉛、鉄、マグネシウムなどもしっかり補う必要があり、
これらの栄養素を普段の食事だけでカバーするのは、そう簡単ではありません。

そこで、食事だけでは不足しがちなビタミン・ミネラルを補うために、
ネムリスという睡眠サプリメントを使うのが良いですよ。

追記

スポンサードリンク

シェアする

フォローする