寄生獣が映画化!他の漫画と比べた時の面白さ評価

寄生獣 全10巻セット

寄生獣といえば、大学の研究室
単行本が全巻そろっていて、ものの1日で見事に読破。

そして、それがもう20年近く前の話。

寄生獣という割には、ストーリーの内容には、
獣っぽさはまるでないんだけどw

人間に寄生して人間を捕食するという矛盾感

全巻読破して、おぼろげながらも結末を覚えています。

そんな自分が改めて、寄生獣の映画を見てみたときに、
ふと頭をよぎったのが、

人間に寄生して人間を捕食するという矛盾感

よくよく考えると、
別に人間に寄生しなくても良いんじゃないか?と。

地球に寄生する人間という有害動物駆逐するために、
なぜ人間に寄生する?

人間に寄生するくらいなら、犬とかゾウとか猛獣とか、
そんな奴らに寄生したほうが、よっぽど効率が良いんじゃないか?と。

※イヌー(序盤に出てきた犬に寄生してたやつ)については後でまた触れます。

寄生した宿主の人格・思考
完全にのっとってしまうわけだから、
別に知能指数にこだわる必要はないはず。

駆逐しようとする人間に寄生するからこそ、
パラサイト同士で争うことになり、
計画が失敗しちゃったんじゃないか?と。

それに人間を駆逐する際に、
別に捕食する必要もないわけで。

捕食は別の動物にしておいて、
人間はとにかく駆逐するのみ。

そうやって割り切っておけば、
騒ぎを大きくすることなく、
秘密裏に人間の数を減らせたんじゃないか?
そんな風に思います。

ただ、寄生獣といえばやはり、

  • 人間に寄生して人間を捕食する矛盾感
  • 残酷な捕食シーン

この2つが見どころ。

矛盾を抱えいたからこそ、
面白みが増したという見方もできますね。

その点、グレンラガンに関しては、
同じようなテーマを扱いつつも、
一つの軸を貫いたように感じます。

関連ページ:グレンラガン評価|グレンラガンのヨーコ(サブヒロイン)は死神かよ

寄生獣ではなくて、
自然災害による人間の駆逐という風に考えると、
東京マグニチュード8.0もある意味、同じようなテーマ性の持った
アニメだったのかもしれません。

関連ページ:東京マグニチュード8.0伏線ネタバレ考察|うざい未来の弟 悠貴の死因は?

イヌー(犬に寄生した寄生獣)について

寄生獣の漫画の本当に序盤の序盤には、
犬に寄生した寄生獣(通称、イヌー)も登場しました。

物語が進むにつれて、イヌーの存在はなかったかのような扱いだったものの、
当初はイヌーみたいに、人間以外に寄生した寄生獣が出てくるんじゃないだろうか?

そんな予感があり、イヌーもミギーに対して、
良くわからないくらい上から目線で接していましたね。

寄生獣には「寄生した種を絶滅させる(食い尽くす)」という不文律があったにせよ、
イヌーの存在はなんだったんでしょうかね。

他の寄生獣と同様に、人間を駆逐するかのように見えましたが、
寄生獣の不文律には背いていた存在ではあったので、
設定の矛盾したキャラクターではありました。

寄生獣が漫画家に与えた影響

人間を残酷に捕食するという点で言えば、
進撃の巨人に影響を与えたと言ってよいでしょう。

ただ、当初の描写では進撃の巨人の場合には、
栄養補給のために捕食するといった感じでした。

けれども話が進むにつれて、政治的目的のために、
人間の数を減らしていることが判明。

結局は巨人は単なる兵器の一つにすぎなかったことがわかっています。

結局、人間対人間という構図になってきたわけで。。。

こんな感じで、寄生獣の影響を受けているだろうなと感じる漫画をいくつか挙げていくと

arms

arms
arms

産まれながらにして体にナノマシーンを埋め込まれ、
腕や足などに超人的な能力を備えた登場人物たち。

腕や足を様々な形状に変化させて戦うところは、
寄生獣っぽくもあります。

それにナノマシーン自体にも、実は意思を備えていて、
時にはその人の人格を支配し、全身を変身させることもあります。

鋼の錬金術師

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鋼の錬金術師

主人公の他、ホムンクルスと呼ばれる敵が、
体の一部を変化させて、戦闘を繰り広げます。

ちなみに思想性の面で言うと、
鋼の錬金術師の方が考えさせられるところが大きいです。

寄生獣は結局、
地球環境を破壊する人間は悪
というメッセージ。

それに対して鋼の錬金術師では、
人間の命はなによりも重い
というのを非常に回りくどく、
そして感傷的に訴えています。

鋼の錬金術師の作者の荒川弘が、
酪農家出身ということもあり、
経済動物の生殺与奪が日常
だった経験が十分に生かされているなと。

ワンピース

onepiece
ワンピース

そしてワンピースもやはり、
寄生獣の影響を受けていると言っても、
良いんじゃないでしょうか?

主人公のゴム人間のルフィーを筆頭に、
体を様々に変化させて戦う人(?)たち
それはもう、数えきれないほど登場しています。

体の構造が変わるきっかけの方も、
悪魔の実を食べるというもの。

寄生獣ではパラサイトを体に取り込むことで、
身体構造が変わるわけですから、設定がかなり似ているなと。

ちなみに、寄生獣のストーリーを通して、

ミギーが回想を重ねるような展開

となっています。

これって最近だと、
世界の中心で愛を叫ぶ
にも使われていますよねww


世界の中心で愛を叫ぶ

寄生獣は面白い漫画ではあるけれど、
こうやって他の漫画と比較すると、
けっこうありきたりな設定
上手く演出を加えているなぁと感じます☆

幽遊白書の寄生獣パクリ発見!

僕が好きだった幽遊白書にも、
まさか寄生獣をモデルにした設定があったとは。。。

寄生獣では主人公の新一のお母さんが、
腕にやけどの傷を負っています。

それは新一が小さいころに、
誤って熱湯をかぶりそうになったのを、
母親が慌ててかばったから。

この件がきっかけで、新一は母親に対して、
強い愛情を感じ始めます。


っていう設定。

これって、幽遊白書では
蔵馬と彼の母親との絆
完全一致ですねww

本来は妖狐だった蔵馬が、致命傷を負ってしまい、
その傷を治すためにやむを得ず人間の胎児へ寄生

ちなみに、蔵馬を襲わせたのが、魔界三大妖怪の一人、
黄泉(よみ)ということにして、伏線回収した形にしていましたね。

蔵馬は寄生した子供の体力が回復するのを待ち、
様子をうかがって魔界へと戻るつもりだったものの、
母親の火傷がきっかけで
今までにない感情が芽生えます。

蔵馬はすっかり、母親に愛情を抱くようになり、
ストーリーが進んでからも、
何度も母親をいたわるシーンが出てきます。

まさか、幽遊白書と寄生獣に、
こんなパクリつながりが見つかるとは。。。☆

寄生獣の映画情報

出演者の中に 新井浩文さん演じる浦上(うらがみ)がいるので、
テレビで放送することもないだろうし、レンタルビデオでも借りれなくなるかもしれませんね。。。

泉 新一(いずみ しんいち):染谷将太
ミギー:声:阿部サダヲ
田宮 良子(たみや りょうこ):深津絵里
村野 里美(むらの さとみ):橋本愛
島田 秀雄(しまだ ひでお):東出昌大
倉森(くらもり):大森南朋
泉 信子(いずみ のぶこ):余貴美子
広川 剛志(ひろかわ たけし):北村一輝
平間(ひらま):國村隼
後藤(ごとう):浅野忠信

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