ハンドルが左にとられる・右に流れる!車のハンドルが曲がる・傾く・寄る原因は?

ハンドルが左に流れたり右に取られるのは、
基本的に前後左右のタイヤのバランス(負荷)がバラバラになり、
不均一になっていることが原因で、具体的には、

  • タイヤ空気圧の不均衡
  • タイヤの偏摩耗
  • ブレーキの片減りや戻り不足
  • ホイールアライメントの調整不足

といった要因が考えられます。

タイヤ空気圧の不均衡やタイヤの偏摩耗であれば、
タイヤに空気を入れたりタイヤの位置を変えるだけで、
ハンドルが流されたり取られることがなくなります。

ただ、ブレーキの片減りや戻り不足や
ホイールアライメントの調整不足が原因だった場合、
それなりの修理をしなければいけません。

ブレーキパッドなどブレーキ周りの部品を交換したり、
ホイールアライメントの調整には専用のテスターを使って、
微調整を行う必要があるため、修理費用は意外と高くなりがちです。

いずれにしても、ハンドルが流されたり取られるのは、
安全に運転できる状態とは言えないので、
早目に不具合箇所を修理する必要はあります。

ハンドルが左に流れるのは道路の傾きも原因

車の運転中、ハンドルから少しだけ手を離してみたときに、
不具合が起きていなくても、車は少しだけ左に流されるはずです。

道路というのは左車線の道路わきに水が流れるように、
中央部分がわずかに盛り上がったような形状をしているからです。

一般的に中央線から道路の端に向かって、
1.5~2.0パーセント程度の勾配があると言われています。

道路の断面を見たときにちょうど三角形のようになっているため、
ハンドルを離すと自然と左に流れるようになっています。

明らかにハンドルが左に取られるようなことがなければ、
特に故障などは起きているわけではなさそうです。

ハンドルが右に流れる・左に取られる原因と対策

車をまっすぐ走らせるために
ハンドルを適度に右や左に傾けていないと、
車が左右のどちらかによってしまうような場合。

車に何らかの異常が発生していると考えられますが、
考えられる原因としては、

  • タイヤ空気圧の不均衡
  • タイヤの偏摩耗
  • ブレーキの片減りや戻り不足
  • ホイールアライメントの調整不足

があります。

タイヤ空気圧の不均衡

4つのタイヤには全く同じ負荷がかかるわけではありません。

通勤用に車に乗ることが多いのであれば、
運転席の足元(前方右側)のタイヤの空気は抜けやすくなるし、
トランクに荷物を載せて運ぶことが多ければ、
前輪よりも後輪の方が空気は抜けやすくなります。

また自家用車に多いFF車(前輪駆動車)だと、
前輪に対する負荷が大きくなるため
前輪のタイヤの空気が抜けやすくなります。

タイヤの空気の抜け方がそれぞれ異なるので、
理想を言えばタイヤの位置を定期的に入れ替えたほうが良いです。

またガソリンスタンドで給油をする際にでも、
タイヤの空気圧ならたいていは無料点検してもらえるので、
適正値となっているかどうか確かめておくと安心です。

タイヤの偏摩耗

4つのタイヤにかかる負荷が違うということは、
空気圧にも差ができるだけじゃなくて
タイヤの摩耗にも違いが出ます。

タイヤの入れ替えをせずにずっと同じ位置にタイヤをはめていたら、
一部のタイヤの摩耗が極端に速くなることがあります。

たとえば車の左側と右側を比べたときに、
結果的に左側の方に負荷をかけていた場合、
左側のタイヤの方がより多く摩耗することになります。

摩耗した分だけタイヤはわずかに左側に偏るようになるし、
タイヤは摩耗すればするほど地面と接する力も弱くなるため、
ハンドルは左に取られやすくなります。

ブレーキの片減りや戻り不足

ハンドル操作をしている最中だけじゃなくて、
ブレーキを掛けたときにも右や左に流れるような場合、
ブレーキの片減りやブレーキの戻り不足が原因と考えられます。

ブレーキを踏むと通常は
4つのタイヤ(車軸)すべてのブレーキパッドが動いて、
高速回転しているブレーキパッドと物理的に接触して摩擦力を起こすことで、
制動力を生み出す仕組みになっています。

本来であれば一か所のブレーキだけ劣化や摩耗が進むようなことないものの、
運転状況によっては片方のブレーキだけ戻りが悪くなることがあります。

つまりブレーキから足を離しても、
ブレーキパッドの位置が正常な位置にまで戻りきらずに、
ブレーキが軽くかかったような状態が続くわけです。

ブレーキパッドはブレーキキャリパーという部品に設置されているので、
ブレーキキャリパー押し出された状態のまま固着していると考えられます。

ホイールアライメントの調整不足

ホイールアライメントとは、
地面に接するタイヤの角度のことです。

  • トー角
  • キャンバー角
  • キャスター角

という3つの角度を適切に調整することで、
車はまっすぐ前に進むようになるものの、
何らかの原因でホイールアライメントのバランスが崩れることあります。

例えば大きな段差に乗り上げたり、縁石にタイヤをぶつけたりすることで、
ホイールアライメントが狂ってしまい、
ハンドルが左に流れたり右に取られることがあります。

太いタイヤだとわだちで左右に流されやすい!

ハンドルが左に流れたり右に取られる原因として、
道路のわだちにはまっている可能性もあります。

特に交差点近くの横断歩道の前というのは、
深いわだちができやすい場所で、
タイヤの設置面積が広くなればなるほど、
わだちの影響を大きく受けやすくなります。

つまりタイヤが太いとわだちにはまって、
ハンドルが左に流れたり右に取られやすくなります。

同じくタイヤの空気圧が減ってしまった場合にも、
タイヤが押しつぶされて設置面積が広がるため、
わだちにハンドルが取られて左右に流されやすくなります。

ハンドルが右に流れる・左に取られる車の車検は?

ハンドルが右に流れるたり左に取られるような状態で、
車は車検に通るのかというと、
おそらくは落とされてしまう可能性が高いです。

ハンドルが流される原因として、

  • タイヤ空気圧の不均衡
  • タイヤの偏摩耗
  • ブレーキの片減りや戻り不足
  • ホイールアライメントの調整不足

という4つの原因をあげましたが、
いずれも車検での検査項目となっているからです。

タイヤには適正値の範囲内で空気を入れておく必要があるし、
タイヤの摩耗に関してもスリップサインが出ていたり、
溝の深さが規定以上の場合には車検で落とされます。

ブレーキパッドの減り具合も車検での検査項目だし、
ホイールアライメントだってキチンと検査されます。

車検が迫っているのであれば、
考えられる要因を一通り潰しておいたほうが良いですね。

参考:ホイールアライメントとは?

最後にホイールアライメントについてもう少し詳しく説明をしておきます。

ホイールアライメントとは要するにタイヤの角度を調整することです。

道路はまったいらになっているわけじゃなくて、
細かい凹凸はいくらでもあるし、砂利道のようなガタガタの道や、
雪道のように凹凸の激しい道を走ることもあります。

こうした路面状況に合わせてタイヤをうまく路面に接地させるべく、
走行中は前後左右に絶え間なく動く仕組みになっていて、
キャスター、キャンバー、サスペンションなどさまざまな部品が連動し、
タイヤの角度を一定に保つようにしています。

車がまっすぐ走るためには、

  • トー角
  • キャンバー角
  • キャスター角

という3つの角度を調整する必要があり、
トー角とは進行方向に対して車を上方から見た時に
タイヤを内側や外側に向ける角度のことです。

一般的にはトーインといってやや内側に向けます。

キャンバー角とは車を前後から見た時に、
タイヤを外側に傾けたり(逆ハの字)、
内側に傾けたり(ハの字)する角度です。

FF車の場合、タイヤを内側に傾ける
「マイナスキャンバー」が多いです。

キャスター角は、車を横から前輪を見たときの
キングピン軸(操向軸)の傾きです。

ホイールアライメントを調整するには、
熟練工が目視で作業するわけではなくて、
専用のテスターを使って数値を確認しながら、
それぞれの角度を調整していきます。

素人ができる作業ではないので、
ディーラーや中古車修理工場での修理が必要で、
修理代は2万円~最大5万円程度が目安になります。

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