スティング映画あらすじとネタバレ|スティング感想と結末解説

スティングっていう単語を日本語にそのまま訳すと、
本番
っていう意味なんですね。

追記

https://togetter.com/li/77555

ネーミングといい、
主題歌の曲選びで
「The Entertainer」
を使うところといい、センス抜群!

これがもう何十年も前に
作られた映画だと思うと、
驚きがさらに増しますね。

スティングのあらすじ

ジョニー・フッカー(ロバート・レッドフォード)
はルーサーと共に行動する詐欺師

子供のころから詐欺で生計を立てていたある日、
ドイル・ロネガン(ロバート・ショウ)
というギャングのボスの金をぶんどってしまい、
ルーサーともども命を狙われることに

ルーサーはドイル・ロネガンの手先に殺されてしまうものの、
フッカーは命からがら、ルーサーから紹介されていた
ヘンリー・ゴンドーフ(ポールニューマン)の元へ。

ルーサーへ復讐したいというフッカーの気持ちを汲み取って、
ロネガンを罠にはめることを承諾したゴンドーフ。

ロネガンから大金を奪うべく、
2重3重の罠を張り巡らせ
大がかりなとばく場のセットまで用意。

最終的に見事にロネガンから大金を奪い取り、
詐欺仲間と大団円(?)で終わります。

スティングネタバレ 伏線の回収もラストも素晴らしい!

すでにちらっとネタバレさせてるんですが、
ここからがスティングの核心部分に触れていきます!

この映画も、ラストが秀逸!
という点で高い評価を受けてますよね。

確かにラストは良かった!

主人公二人が死んでしまい、
悲しい結末なのか?
詐欺で幸せになれない、という
メッセージ性を持たせるのか?と思いきや、、

二人とも
むくっと起き上がり、
笑顔で抱擁

映画の最中、フッカーはFBIのエージェントから
ゴンドーフを罠にはめるように、
揺さぶられるシーンがありましたが、
このFBIエージェントも実はフッカーたちの詐欺仲間

フッカーを追っていたロネガンの手先であるスナイダーと共に、
ロネガン自身をいち早く詐欺の現場から遠ざける
ための仕掛けの一つだったわけですね。

このFBIという仕掛けが、
スティングのラストを強調させた
と言ってよいでしょう。

ただ、FBIの印象を強めるために、

ゴンドーフが序盤で、
「FBIから身を隠している」と口にしている

(偽の)FBIが踏み込む前に、すでに
ロネガンへの詐欺を成功させておいて、
想定外の流れになっている?と映画視聴者に見せかけている

といったお膳立てがあったからこそ、
FBIの存在が引き立つわけですね。

スティングのようにどんでん返しが鮮やかな映画って、
他にあまりないんですよね。

僕が今まで見てきた映画の中で、スティングに並ぶ、
ラストのどんでん返しが素晴らしいなと思ったのはユージュアルサスペクツです。

関連ページ:ユージュアルサスペクツのネタバレ考察と伏線解説|ラストはつまらない?

バタフライエフェクトも、ラストのどんでん返しが良かった!って評判でしたが、
個人的には、もやもやの残るラストを迎えてしまいました。

関連ページ:バタフライエフェクトのネタバレ評価@エンディングが矛盾?

逆に、スティングと同じくらいどんでん返しが鮮やかで、
伏線の回収の仕方が素晴らしいなと思ったのが、この映画です。

関連ページ:鍵どろぼうのメソッドの伏線ネタバレ|鍵泥棒のメソッド原作は?

日本映画になりますが、この映画の監督って、
伏線回収系の映画を数多く手掛けているんですよね。

シリアスな展開の中に数々のギャグ要素もちりばめられていて、
素晴らしいエンターテイメント作品に仕上がっています。

スティングはルーサーの影があまりにも薄くない?

これを言ったら身も蓋物ないんですが、
フッカーが担っていた役割は、
別にフッカーじゃなくても良かったんじゃない?

スタートの段階では確かに、
ルーサーの復讐のため
だったわけです。

それはそれで、
動機としてはよくわかります。

けれど、結末といい、
ストーリーの途中といい、
ルーサーの影がまるで見えない。笑

例えば、ゴンドーフが仲間を集める際に、
ルーサーにゆかりがある人
を基準に人選していたらわかります。

けれど、そうじゃない。

かといって、ロネガンから奪った金を、
ルーサーの家族へ届けるわけでもない

ロネガンをだまして大金を奪う
って言うのはあくまでも、
ルーサーの復讐のための手段だったはず。

けれども結果的に、
ロネガンをはめるコト自体が
目的になっていた。

この点にはすごく
違和感を感じてしまいました。

ストーリとしては面白いし、
ラストの爽快感・すっきり感は
すごくあるんですよ。

それに対して、
これで終わって良いの??
って感じるのも事実。

まぁただ、ロネガンに追われる身だったフッカーがいたからこそ、
数々の詐欺トリックをパズルのように組み合わせることができたのも事実…

マーケティング目線でスティングを振り返る

ちなみに、マーケティングでは、
世界観
も重要なポイントの一つ。

ユーザーの心を揺さぶる世界観を描くことで、
興味や感心を強く引き寄せる
ことができます。

スティングではこの世界観は、
途中で喪失してしまている点が、
マーケティング的に考えて、
どうなの?って思ってしまう。

ただ、その他の点においては、
学ぶべきところがあります。

限定性の効果

人間は「限定」に弱いです。

こんなチャンスは二度と来ない、
そう思ってしまうと、
物の価値を過大評価してしまう
性質があります。

そこで、
期限を作る
数量限定する
と言ったことは、
良く行われるわけです。

スティングの映画の中でも、
ロネガンに知らされる競馬情報は、
馬券購入締め切りの3~4分ほど前

時間的猶予がほとんどないため、
当然、焦りがちになります。

焦ると当然、
冷静さを失ってしまい、
理性が弱くなって、
より感情的になります。

同じ事実を見せられた時、
感情的になっていればいるほど、
心理的インパクトが強くなります。

逃げた魚は大きい効果

専門用語でなんて言うのか、
度忘れしちゃったんですが。笑

ゴンドーフはロネガンに対して1度、
馬券購入に間に合わせなくする
ということをやっています。

勝てる勝負を逃してしまった。

その悔しさを味あわせるためです。

これもマーケティングでは、
良く使われる手段です。

「手に入るんですよ~~」
と、ちらつかせてから、
「すいません、なくなりました。汗」
みたいに伝える。

手に入れたような感覚になっていればいるほど、
「失ってしまった」ような感覚に襲われます

この感覚が重要。

人間って心理的に、
失うことに対する心理的インパクト
を強く感じるようになっています。

つまり、逃げた魚は大きい効果
を使うことによって、やはり、
理性を抑え感情を刺激できます

人間は誰だって、
感情的になればなるほど、
リスクに対する警戒心
みたいなものが薄くなります。

普段なら手を出さないような、
リスクの高いモノにも、
手を伸ばしたくなります。

「手に入るはずだったんだから、今度は逃さない!」
みたいに、自分にとって都合の良い言い訳
まで、作らされます。笑

マーケティング技術をわかっている人は、
こんな風に仕掛けてくるので、くれぐれもご注意をww

スティングのキャスト紹介

ジョニー・フッカー役 ロバート・レッドフォード

チャールズ・ロバート・レッドフォード・ジュニア(Charles Robert Redford Jr., 1936年8月18日 – )は、カリフォルニア州サンタモニカ出身のアメリカ合衆国の俳優、映画監督、映画プロデューサー。

代表作:明日に向って撃て!、アンフィニッシュ・ライフ、スニーカーズ、華麗なるヒコーキ野郎、華麗なるヒコーキ野郎

エピソード:1959年に結婚し4人の子供をもうけるが(一人は乳児の時に死去)1985年に離婚。1990年代から同棲していた女性と2009年に再婚した。

ヘンリー・ゴンドーフ役 ポール・ニューマン

食品製造会社「ニューマンズ・オウン」の設立者でもあり、3度のアカデミー賞受賞を初めとして数多くの受賞歴を持つアメリカの俳優。
ル・マン24時間レースで総合2位という成果を残すなどレーサーとしても活躍し、生前最後で最高位は1994年のデイトナ24時間レースで”Team Nobody’s Fool Ford”のフォード・マスタングを駆って記録した総合2位、IMSA-GTSクラス優勝。

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