梅シロップ容器(瓶)の消毒方法!梅酒便は煮沸消毒?酢やパストリーゼは?

梅シロップや梅酒の手作りで失敗する最大の要因はカビの発生です。

カビを防ぐには梅シロップや梅酒を作る瓶(容器)を
事前にしっかりと消毒しなければいけません。

消毒方法は主に

  • 熱湯消毒(煮沸消毒)
  • アルコール消毒

の2つの方法があり、梅シロップや梅酒を作るガラス瓶が丸ごと入るような
大型の鍋があるなら熱湯消毒するのが良いでしょう。

梅シロップや梅酒の瓶が4リットル瓶ように大型だったり、
プラスチック容器であればアルコール消毒すると良いです。

熱湯消毒・アルコール消毒のどちらにも言えることですが、
瓶(容器)だけではなくて蓋やパッキンもしっかりと消毒しておきましょう。

またカビの発生を防ぐには瓶を念入りに消毒するだけじゃなくて、
梅の方にも気を配らなければいけません。

梅は丁寧に水で洗った後、水分をしっかりふき取るか、
天日干しにして乾燥させます。

梅の手入れをする際に、キズがあるものや、
傷んでいる梅を取り除いておくことも肝心です。

梅シロップ容器・梅酒瓶の消毒の準備

梅シロップ・梅酒を作る前にあらかじめ
容器・瓶を消毒しておかなければいけないものの、
消毒作業をする前にやっておくことが少なくとも2つあります。

  • 手・指・腕はきれいにしておく(心配な方は調理用手袋を)
  • 熱湯消毒可能な瓶かどうか確かめる

手・指・腕はきれいにしておく(心配な方は調理用手袋を)

どれだけ徹底して消毒作業をしても、指・手・腕が汚れていたら、
消毒した意味は半減してしまいます。

梅シロップ・梅酒の容器・瓶を消毒をしつつ
雑菌やカビを残してしまいかねないので、
指・手・腕は事前にしっかりと洗っておきましょう。

爪が長いと、梅の手入れをする際にひっかいてしまい、
梅シロップ・梅酒には使えなくなってしまうこともあるので、
爪も切っておくと良いですね。

熱湯消毒可能な瓶かどうか確かめる

一般的にはガラス瓶であれば熱湯消毒(煮沸消毒)できます。

ただ、ガラス容器によっては熱湯は使えない場合もあるので、
梅シロップ・梅酒を保存しようと思っている瓶の底面や、
取扱説明書を見てみて、熱湯消毒できるかどうか確かめましょう。

熱湯消毒:ガラス瓶を大鍋で煮沸できる場合

梅シロップ・梅酒をガラス瓶で作ろうと考えていて、
家にガラス瓶が丸ごと入るような大なべがあるのであれば、
熱湯消毒(煮沸消毒)は簡単です。

大鍋にお湯を沸かして、ガラス瓶をその中に1分程度浸すだけでOK。

ガラス瓶全体がお湯につからなかったとしても、
トングなどでガラス瓶を鍋の中で回転させれば、
全体に熱湯を行き渡らせることができます。

ガラス瓶を熱湯消毒する際はくれぐれも
火傷に注意をしましょう。

長そでを着た状態で腕に熱湯がかかったりする℃、
火傷の進行を早めてしまう可能性があるので、
できれば腕は出しておいたほうが良いです。

ヤカンのお湯を瓶に流し入れる場合は火傷に注意

大鍋はないけれど、4リットル瓶のような大型のガラス容器を
熱湯消毒したい場合、ヤカンで沸かしたお湯をガラス瓶に流し入れるやり方もあります。

個人的には、このやり方で10年以上も梅酒・梅シロップを作っています。

毎年のように繰り返し梅酒・梅シロップを漬けて来ましたが、
カビが生えてダメになってしまったのは1度だけです。

しかも、その年はやけに梅雨の期間が長かったうえに、
気温も少し高めだったので、カビが繁殖しやすい状態でした。

その点を差し引いて考えると、
ヤカンで沸かしたお湯をガラス瓶に流し入れる簡単な熱湯消毒でも、
効果はあるんだと思われます。

ただ注意点としては、大鍋で熱湯消毒をするよりも、
火傷の危険が高くなるので、慎重に消毒作業をしていきましょう。

鍋に入らない場合はアルコール消毒が安全

梅シロップ・梅酒用のガラス瓶が入るような鍋がなければ、
アルコール消毒するのが手軽だし安全かもしれません。

ヤカンのお湯をガラス瓶にくぐらせて
さっと熱湯消毒するのも悪くはないですが、
かなりの重さを抱えることになります。

それでいて、ガラス瓶は熱湯で非常に熱いので、
タオルを巻いて作業をする必要があり、手が滑ってしまいがち。

あまり女性向きの作業とは言えないので、
鍋に入らない大きなサイズのガラス瓶は
アルコール消毒するのが無難です。

アルコール消毒:瓶以外プラスチック容器におすすめ

梅シロップ・梅酒用の瓶や容器を消毒する方法は熱湯消毒のほかにも、
アルコール消毒も一般的です。

4リットル瓶など鍋に入りきらないサイズの大きなガラス瓶や、
熱湯消毒できないプラスチック容器はアルコール消毒がむいています。

アルコール消毒は清潔なガーゼなどに消毒用エタノールなどを染み込ませ、
ガラス瓶の中をさっと拭いていくだけ。

アルコールはすぐに蒸発してしまうので、
水分が飛ぶのを待つ時間もほとんどありません。

パストリーゼのアルコール消毒がオススメ

消毒用エタノールは500mlで400円程度で非常に安価だし、
床や冷蔵庫などの消毒を兼ねた拭き取り掃除に使えるし、
インフルエンザなどの感染予防にも重宝します。

使い勝手は非常に良いんですが、予算をちょっとだけ奮発できるなら、
パストリーゼを使って消毒するのがオススメです。

パストリーゼのすごいところは、
人体に悪影響のないアルコールが使われていること。

食品に直接吹きかけて使えるほど安全で
もちろん、無味無臭です。

なおかつ緑茶由来の抗菌成分であるカテキンも含まれているので、
アルコール分は蒸発しても抗菌成分が残り、
消毒効果が長く続きます。

念には念を入れて消毒をするのであれば、梅自体も消毒するのが良いわけですが、
パストリーゼなら梅の殺菌消毒するのがオススメですよ。

パストリーゼは、

  • まな板・包丁・調理器具などキッチン用品の消臭・殺菌
  • 果物・お肉・魚介類などの食品の殺菌
  • 生ゴミの消臭・防臭

などさまざまな用途で使えるので非常に便利です。

梅シロップ容器・梅酒瓶消毒の裏ワザ:電子レンジで殺菌

梅シロップ・梅酒のガラス瓶や容器を消毒する裏ワザとして、
電子レンジで殺菌するやり方もあります。

600Wで1分も電子レンジにかければ殺菌完了。

熱湯消毒やアルコール消毒に比べると、
全くと言ってよいほど手間はかからないので、オススメの裏ワザです。

あえて問題点を上げるとするなら、
電子レンジに入るサイズの容器・ガラス瓶に限られることと、
プラスチック容器の場合電子レンジに対応しているかどうか確かめることです。

梅シロップ容器・梅酒瓶の蓋の消毒し忘れに要注意!

梅シロップ・梅酒のガラス瓶や容器を消毒することにすっかり気が奪われて、
蓋やパッキンの消毒し忘れに気を付けましょう。

梅酒用として売られていることが多い4リットルガラス瓶などであれば、
外蓋と中蓋の2つがあるはずです。

蓋は両方とも消毒しなければいけないし、
熱湯に長時間浸していると、変形してしまう危険もあるので、
熱湯にさっとくぐらせる程度でOKです。

梅の乾燥・消毒も重要!水分をしっかり飛ばすこと

梅シロップ・梅酒にカビが生えてしまうのを防ぐには、
容器・瓶の消毒だけじゃなくて、梅の洗浄・乾燥にも気を付けなければいけません。

梅をまずは水でしっかりと洗って汚れを取り除いた後、
しっかりと乾燥させます。

1日とか半日かけて天日干しするのが確実ですが、
乾いたタオルで水けをふき取るだけでもOKです。

ただ、梅のお尻の部分や下手の部分などに水が残りやすいので、
拭き取りにくい部分の水も丁寧に取り除くように気を付けましょう。

梅のヘタ取りは必要?

梅シロップ・梅酒に使う梅のヘタは取るように解説しているブログや本がほとんどです。

ヘタを取る理由としては、エグ味がでることがあるからだそうですが、
梅1キロから出る下手の量なんて微々たるものです。

梅シロップや梅酒の味を大きく損なうことはなさそうに思われます。

梅のヘタを取るのは、どちらかというと、カビ対策の意味合いが強いです。

ヘタと梅の間の隙間や、ヘタ自体に雑菌が付着しているかもしれないので、
カビを防ぐという意味で梅のヘタは取り除いたほうが良いです。

黄色・赤い色した完熟梅はカビが生えやすい?

梅酒に使う梅は一般的には緑色の「青梅」です。

スーパーなどで梅酒用として売られる梅はたいていは青梅ですが、
梅の色が黄色や赤色になっている「完熟梅」というのもあります。

青梅に比べると完熟梅は果肉がすでに柔らかくなっていて、
なんだかカビが発生しやすそうな印象があるものの、
青梅を使う場合と同様、キズや傷みに気を付ければ問題ありません。

完熟梅を使って梅酒を作ると、実が潰れやすいので、
青梅よりも少し早目に梅シロップが完成しやすくなります。

風味には、それ程大きな違いはなさそうですが、
梅酒・梅シロップを作った後はジャムなどに加工しやすいです。

梅を冷凍させるメリット

梅からヘタを取っておけば、冷凍で長期保存ができます。

冷凍から梅酒を作るやり方もあって、
いったん冷凍することで果肉の繊維を壊すことができるので、
梅シロップの熟成期間を短縮することができます。

また梅シロップ・梅酒作りの時期以外でも、
いつでも梅シロップを作ることができるようになります。

梅シロップを長期保存するなら加熱したほうが良い

梅シロップをできるだけ長期間保存したいのであれば、
火に通して加熱するのが良いです。

雑菌やカビというのは基本的に80度以上の温度には耐えられません。

80度以上で2~3分程度も熱し続けると、
雑菌やカビをほぼ死滅させることができるので、
梅シロップは傷みやすくなります。

梅自体にも抗菌作用はあるので、梅シロップは保存には向いているものの、
ただそれでも、梅シロップを作ったら早目に飲みきったほうが良いでしょう。

梅シロップ・梅酒はペットボトル保存できる?

余ったペットボトルなんかに梅シロップや梅酒を入れて保存できるのかというと、
梅酒の場合は1日とか1週間程度あれば問題ないと思われますが、
あまり長い期間、梅酒をペットボトルに入れておくのは避けたほうが良いでしょう。

梅酒に含まれるアルコール成分とペットボトルが反応する可能性があり、
人体に悪影響が出てしまう可能性があります。

梅シロップも、ペットボトルに保存しても良いものの、
長くても1ヶ月くらいがめどだと思った方が良さそうです。

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