梅シロップの氷砂糖が溶けない!梅酒・梅シロップの砂糖の量は?

梅シロップを作ってみたものの、
しばらくしても氷砂糖が溶けない場合。

砂糖が溶けない原因として考えられるのは、

  • 梅と砂糖の撹拌が足りない
  • 梅に対して砂糖の量が多すぎる
  • 梅のエキスが少なかった

といった点が挙げられます。

梅シロップにただ砂糖と梅を詰め込んでおくだけで、
上手く砂糖が溶けてくれることもありますが、
砂糖が下に固まったまま残ってしまうこともあるので、
基本的に梅シロップの瓶は1日1回くらい振り混ぜたほうが良いです。

梅に対して砂糖を入れ過ぎてしまった場合や、
梅からあまりエキスが出てこなかった場合にも砂糖が溶けない原因となるものの、
可能性としてはあまり高くはないと思われます。

溶けない砂糖をより早く溶かすためには、
1日1回以上は梅シロップを瓶ごと持ち上げて振るか、
もしくは梅シロップの瓶を横にしてゴロゴロと転がすと良いです。

ただ、砂糖が溶けない状態が長く続いてしまうと、
梅シロップの発酵が進んでしまったりカビが発生することもあるので、
最終手段としては、加熱をすると一発で砂糖を溶かすことができますよ。

梅シロップ完成の目安は2週間程度

梅シロップを作るために梅と氷砂糖などの砂糖を瓶に漬けたら、
だいたい2週間くらいで出来上がります。

完成時期から逆算して考えると、
梅シロップを付けてから10日くらいしても、
砂糖がまだまだ残っている場合には、
梅シロップ作りがうまく進んでいないと考えられます。

梅がシワシワになっているはず

梅シロップ作りが順調に進んでいる場合、
梅の状態を見てみるとシワシワになっているはずです。

種と皮だけが残ったみたいになっているんですが、
梅がシワシワになっているかどうかも、
梅シロップの完成を見極める目安になります。

10日くらい経過した時点で、梅シロップの瓶の中で
まだ粒の大きな梅がいくつか見られる程度なら良いですが、
シワシワになった梅の数の方が少ない場合には、
梅からエキスがしみだすのが遅くなっていると考えられます。

梅のエキスというのは基本的に
砂糖による浸透圧によってしみだしてくるものです。

砂糖の溶けるスピードが遅く、
梅と砂糖に触れる表面積が小さくなってしまうと、
梅酒の完成も遅れ気味になるので気を付けなければいけません。

梅シロップの砂糖はできるだけ早く溶かすことが肝心!

2週間が過ぎても砂糖が残っていたとしても、
辛抱強く待っていれば、そのうち砂糖は溶けるはずですが、
梅シロップづくりはあまり時間をかけるわけにもいきません。

砂糖が溶けずに梅エキスの抽出が遅くなってしまうと、
梅の発酵が進んでアルコールが生成されてしまったり、
梅のエキスが酢に代わってしまうことがあります。

他にはカビが生えてしまい、
梅シロップ作りが完全に失敗してしまうこともあるので、
砂糖はできるだけ早く溶かさないといけません。

梅シロップの氷砂糖が溶けない原因

梅シロップで氷砂糖などの砂糖が溶けない原因としては、

  • 梅と砂糖の撹拌が足りない
  • 梅に対して砂糖の量が多すぎる
  • 梅のエキスが少なかった

といった点が挙げられます。

梅と砂糖の撹拌が足りない

梅シロップの氷砂糖などの砂糖が溶けない
最大の原因は撹拌不足です。

梅からエキスを抽出するためには砂糖の持つ「浸透圧」が必要で、
この浸透圧を働かせるためには梅と砂糖が接していなければいけません。

梅と砂糖が接している部分から徐々に梅エキスがしみだしてくるものの、
梅エキスの濃度は上側と下側で異なっています。

溶けていない砂糖が瓶の底にたまっているということは、
下の方で浸透圧は高くなるわけですが、
梅シロップを瓶ごと撹拌しなければ、梅は上の方にたまりがちで、
梅からエキスが出るスピードはどうしても遅くなります。

梅からエキスが少なくなってしまうと、
砂糖が溶けるスピードもそれだけ遅くなります。

梅に対して砂糖の量が多すぎる

梅シロップを作る際の砂糖と梅の割合は、
重さの割合でおよそ一対一にするのが目安です。

たとえば、1キロの梅に対して1キロの砂糖を使うわけですが、
砂糖の量を1.5キロとか2キロとかにしてしまうと、
砂糖の溶けるスピードはやはり遅くなってしまいます。

梅シロップが出来上がる目安となる2週間が経過していて、
ほぼすべての梅がシワシワになっているようであれば、
それ以上の梅エキスは出てこなくなるので、
その時点で砂糖が残っていたら、砂糖が多すぎたと考えて良いです。

梅のエキスが少なかった

梅シロップ・梅酒を作る時期のピークに合わせて梅を用意すれば、
梅のエキスもたっぷりと含まれているはずです。

けれども、時期が早すぎたり逆に時期が遅すぎたりしていた場合、
梅に含まれるエキスの量が少なくなっている可能性があります。

梅にももちろん個体差があって、
エキスの量が少ない梅が多かった場合にも、
砂糖が溶けきらずに残ってしまうことがあります。

梅シロップの氷砂糖を早く溶かす方法

食塩が水に溶ける量には上限があり、飽和することがありますが、
砂糖に関しては飽和は起こりません。

砂糖はいくらでも水に溶けていき、最終的には水飴のようになるので、
基本的に梅シロップに入れた砂糖はすべて溶かすことができます。

では、梅シロップの砂糖を早く溶かすにはどんな方法があるのかというと、

  • 梅シロップの撹拌する回数を増やす
  • 梅シロップの瓶を転がす・ひっくり返す
  • 加熱する(発酵防止・殺菌にもなる)

といったやり方があります。

梅シロップの撹拌する回数を増やす

梅シロップの砂糖が溶けるのを促すには、
梅シロップを瓶ごと振って撹拌する頻度を増やすのが良です。

最低でも1日1回は瓶を振って混ぜたほうが良くて、
いくら振っても時間が経てば、また溶けない砂糖は底に沈みます。

1日2回でも3回でも、梅シロップの瓶を振る回数を増やして、
梅シロップの瓶の中で梅と砂糖がよく混ざるようにしましょう。

梅シロップの瓶を転がす・ひっくり返す

梅シロップを瓶ごと振るとなると、
結構な体力と力が必要になります。

体力的に厳しいと感じるのであれば、
梅シロップの瓶を横に寝かせてゴロゴロと転がすのもアリです。

もしくはいっそのこと、瓶を1日数回ひっくり返して、
梅と砂糖を撹拌するのも良いです。

梅シロップを瓶ごと振るよりも間違いなく手軽ですが、
気を付けなければいけないのは液漏れさせないこと。

中蓋がついていてしっかり密封できるタイプの瓶じゃなかったら、
梅シロップが漏れ出してしまい大変なことになります。

虫が寄ってきたりカビが生えてきたりするので、
瓶を横に寝かせたりひっくり返す前に、
蓋から液漏れしないかどうか確かめておきましょう。

加熱する(発酵防止・殺菌にもなる)

梅シロップが完成する時期になっていて、
大部分の梅がシワシワになっているのであれば、
加熱するのも良いです。

繰り返しになりますが、砂糖は基本的に水分に無限に溶けるので、
加熱してしまえばぐんぐんと溶けていきます。

加熱することで梅シロップが発酵するのを防いだり、
カビなどの雑菌の繁殖を抑える殺菌効果も生まれるので、
長期保存もしやすくなります。

梅シロップを加熱する際は、
梅の酸で金属がダメージを受ける可能性があるので、
できればホウロウ製の鍋などを使ったほうが良いです。

菜箸やお玉などを使う前にしっかり消毒!

梅シロップを撹拌したり、梅シロップを加熱する際など、
菜箸やお玉などを使うことになります。

こうした道具を梅シロップに着ける際、
キチンと殺菌消毒をしていなければ、
梅シロップに雑菌やカビが繁殖してしまうことがあります。

雑菌の中には私たちにとって良い働きをしてくれる善玉菌もいて、
善玉菌であれば梅シロップはだんだんと酸っぱくなるだけで、
飲めなくなることはありません。

けれども梅シロップを腐らせる悪玉菌の雑菌もいるので、
菜箸やお玉などを使う前にしっかり消毒しなければいけません。

梅に穴をあけたり冷凍しないと砂糖は溶けない?

梅シロップや梅酒を作るレシピを探してみると、
プスプスとハリで梅に穴をあけるとか梅をいったん冷凍する、
といったやり方も良く見かけますよね。

梅に穴をあけたり冷凍することで梅エキスが出やすくなると言われているものの、
実際にはあまり関係はなさそうです。

青梅をそのまま使っても砂糖の浸透圧だけでも、
梅からエキスを抽出することはできます。

穴をあけたり冷凍しなくても
梅エキスの抽出スピードはあまり変わらないようなので、
わざわざ一手間を加える必要はなさそうです。