令和の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」は万葉集の何番の誰の歌?令月の意味は?

速報!新元号全6案判明!令和、英弘、久化、広至、万和、万保が原案

令和では万葉集の一節が引用されました。

師の老の宅に萃まりて宴会を申く。時に初春の令月にして気淑く風和ぎ梅は鏡前の粉を披き蘭は珮後の香を薫す。

という歌が令和の出典となったわけですが、
この歌って誰が読んだもので万葉集の何巻・何番に収録されているんでしょうか?

4500首以上20巻でできている万葉集のうち、
令和の典拠になった令和の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」は、
「梅花(うめのはな)の歌」三十二首に収録されています。

ただ書き手はおそらくは山上憶良(やまのうへのおくら)のかと考えられているようですが、
詳細は不明のようです。

「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」の歌の背景は、
天平二年正月十三日に大宰府の大伴旅人(おほとものたびと)の邸宅で催された
梅の花を愛でる宴の様子のようです。

梅の花を愛でる宴で華やかな梅の様子を表現しつつ、
梅を取り巻く一座の人々の和やかな雰囲気や景色を描写しているとされています。

ちなみに万葉集を編纂したのは大伴家持(おおとものやかもち)で、
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」に登場している大伴旅人は、
大伴家持の父親のようです。

山上憶良とは大伴家持や柿本人麻呂、山部赤人などと並んで、
奈良時代を代表する歌人の一人。

中学校や高校の日本史の歴史の教科書でも
必ず紹介されていますね。

山上憶良の歌は『万葉集』に78首も撰ばれているほか、

  • 貧窮問答歌
  • 子を思ふ歌

など奈良時代を代表する歌集も著者でもあります。

令月ってどんな意味?

令月とは太陰暦で二月をあらわす言葉で、
何をするのにも良い月、めでたい月という意味も持っています。

安倍首相からの新元号「令和」に関するコメントで、

「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」

といった説明が加えられていましたね。

令月は
「嘉辰令月」(かしんれいげつ)
という四字熟語にも使われていますが、
やはり「めでたい月日のこと」という意味を持っています。

令和と「初春の令月」のツイッター反応

 

今後の令和(れいわ)の対応について

平成も2019年4月31日で終わってしまうわけですが、
5月1日からは「令和元年」だということを意識をしていないと、
うっかり間違えてしまいそうなので今のうちから気を付けておきたいですね。

特に官公庁向けの書類は西暦ではなくて和暦が使われることが多いので、
令和ではなくて平成と書いてしまわないように注意が必要です。

関連ページ:iphoneカレンダーを令和に変更!西暦から和暦に表示切り替えするには?

ただ困ったことに、今のところiphoneやwindowsパソコンは、
令和には未対応となっています。

試しにiphoneで「れいわ」と入力をしても予測変換で令和とは出てこないので、
自分で単語登録をしなければいけません。

関連ページ:新元号「令和」が予測変換できない?れいわを令和に一発変換するには?

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