車樹液落とし方|樹液除去対策にはお湯?粘土?コンパウンド?

車の塗装(ボンネットや屋根)や窓ガラスには、
花粉、黄砂、水垢などさまざまな汚れが付着しますが、
その中でも特に洗い落とすのが厄介だと言われるのが樹液。

松ヤニや竹の樹液など、種類はいくつかあるものの、
時間が経てば経つほど硬くなるので洗い落とすのは非常に大変な作業になります。

無理に樹液を取ろうとすると、塗装やガラスに傷をつけてしまい、
そこから錆が広がることだってあります。

車の塗装についた樹液を落とすには、

  • 厚手のクロスでこすり落とす
  • 熱湯(80度くらいのお湯)で柔らかくしてはがす
  • 台所用洗剤でふき取る
  • 溶剤(アルコールやエタノールなど)で溶かす

といったやり方があり、それぞれについて詳しく説明していきます。

車の樹液除去前にカーシャンプーで洗車

車が樹液で汚れやすいのは、
植物の活動が盛んになる時期とほぼ一致します。

つまり春先の新緑の時期から、
夏を過ぎて仲秋までは樹液被害に警戒をしたほうが良いです。

松や竹、欅といった樹液がポタポタと落ちてきそうな木の下には、
車を長時間に渡って注射しないように気を付けましょう。

そして、車の樹液を本格的に洗い落とす前に、
まずはカーシャンプーなどでいつも通りに洗車をしておきます。

樹液が付着しているということは、
その他の汚れも車に付着していると考えられるからです。

樹液を除去している最中に、こうした汚れによって、
車の塗装に傷をつけてしまう可能性があるため、
樹液以外の汚れをきれいに洗い落としておく必要があります。

また、樹液が付着してまだ時間がそれほど経過していなくて、
樹液が和らいままだと、カーシャンプーで洗車をするだけで、
樹液を洗い落とせることもあります。

ちなみにヘッドライトが曇っている場合、
洗車をしただけではヘッドライトの曇りは取れないでしょう。

ヘッドライトの曇りというのはヘッドライトの材質が変質しているので、
ヘッドライトを磨かなければいけません。

ヘッドライトを磨いてヘッドライトの曇りを取り除くには、
こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

関連ページ:ヘッドライト曇り除去|ヘッドライト黄ばみ磨き料金は?ピカールは?

車のボンネットや屋根についた樹液の落とし方

カーシャンプーで洗車をした程度では
樹液を落とすことができなかった場合、
どんな方法で樹液除去できるのかというと、

  • 厚手のクロスで樹液をこすり落とす
  • 熱湯(80度)で樹液を柔らかくしてはがす
  • 台所用洗剤で樹液をふき取る
  • 溶剤(アルコールやエタノールなど)で樹液を溶かす

といったものがあります。

厚手のクロスで樹液をこすり落とす

厚手のクロス(布)で樹液を強くこするだけでも、
樹液をはがせることがあります。

厚手のクロスがなければバスタオルでも構いません。

ポイントは水をたっぷり含ませて、クロスの重量感を高めて、
樹液に対する圧力を高めること。

なおかつ樹液に水分を吸わせることで樹液を柔らかくすることで、
樹液を剥がれ落としやすくなります。

熱湯(80度くらいのお湯)で樹液を柔らかくしてはがす

樹液がカチコチに硬くなるのは水分が蒸発して冷えるからです。

そこで70度~80度くらいの熱湯で樹液をふやかすことで、
樹液をはがし落としやすくなります。

樹液は多粘性物質という油脂と糖分が結合した物質ですが、
熱湯を加えることで結合力を弱めて、はがし落としやすくなります。

ちなみに、車の塗装に熱湯をかけても問題ないの?
塗装が剥がれたりシミができないの?
と不安を感じるかもしれませんが、車の塗装はそもそも、
200度近い高温で焼きつけるように塗装されています。

100度の熱湯をかけたくらいでは
塗装にはほぼ何の問題もありません。

車体とドアの間にあるゴム部品(ウェザートリップ)に
熱湯がかかってしまうと、ゴム部品が傷む可能性はあるものの、
熱湯は急速に冷めていくものです。

ゴム部品にお湯が流れる時点ですでに
かなりお湯の温度は低くなっていると考えられるので、
あまり心配する必要はないでしょう。

もし、樹液がぽつぽつと広範囲にわたって車の塗装に付着している場合は、
車の塗装部分にタオルを敷いてその上に熱湯をかけるようにすれば、
長時間、樹液を熱することができるので、拭き取りやすくなります。

台所用洗剤で樹液をふき取る

付着してからまだ時間があまり経過していない柔らかい樹液であれば、
台所用洗剤で溶かすようにふき取ることができます。

台所用洗剤に含まれる洗浄成分によって、
熱湯をかけた場合と同じく樹液の結合力を弱めることができるからです。

ただ、樹液に対する洗浄力はそもそもあまり強くないので、
樹液が落ちないからと言って強くこするのは避けましょう。

念のため、台所用洗剤にはキュキュット、JOY、ママレモン、チャーミーなど
いろんな種類がありますが、中性洗剤を選ぶようにしましょう。

カビキラーやキッチンハイターなどになってしまうと、
車の塗装を傷める危険があるので食器洗い専用の台所洗剤を使うと良いです。

溶剤(アルコールやエタノールなど)で樹液を溶かす

アルコールやエタノールといった溶剤を使うことで、
樹液を落とす方法もあります。

樹液に含まれる油脂成分を溶剤によって分解することで、
樹液の結合力を弱め、はがし落としやすくなります。

アルコールやエタノールのほかにも、
アルカリ性の強い強力なクリーナーが溶剤代わりになるし、
ちょっと変わった溶剤としてエンジンクリーナーもあります。

エンジンクリーナーは車内のタバコのヤニ除去にも使えるものの、
気を付けたいのは溶剤によって塗料の一部がはげたり薄くなって、
シミができてしまうことがある点。

アルコールやエタノールなどの溶剤を
塗装面に長時間続けて付着させないように気を付けましょう。

塗装を強くこすらないように気を付ける

熱湯や台所洗剤、アルコールやエタノールなどの溶剤を使う場合、
いずれにしても気をつけなければいけないのは、
強くこすりすぎてしまうこと。

塗装面を強くこすると、それだけで塗装に傷が入ってしまい、
車の表面に錆が広がってしまう可能性が高くなります。

また、樹液以外にも、花粉や砂・泥などの汚れが残っていると、
そうした汚れによって塗装面を傷つけることになってしまいます。

何が何でも樹液を落とそうと必死になるのではなくて、
ある程度は力を抜いてはがし落とす(ふき取る)ようにしましょう。

車に付着した樹液の放置は腐食の危険が高い

車の塗装に樹液が付着しただけでは、
確かに運転に支障が出るわけでもないし、
車検で落とされるようなこともありません。

だからと言って、樹液をそのまま放置するのは危険だし、
樹液が自然とはがれる期待もほとんどありません。

樹液には様々な汚れが含まれていることが多く、
たとえば花粉や黄砂、虫の死骸などが含まれていることがあります。

他にも虫の糞なども含まれていたりして、
こうした物質は酸性の性質を持っていることがあり、
車の塗装面を腐食させる危険があります。

他にも樹液の中に鉄粉が混ざっていたりすると、
やはり鉄粉の腐食がきっかけとなって車の塗装まで腐食し始めることがあります。

車の鉄粉除去・鉄粉対策はこちらの記事を参考にしてください。

関連ページ:車ザラザラ(鉄粉)の落とし方|塗装のザラザラ取り方は粘土で鉄粉除去?

樹液がついた部分から徐々に錆が広がっていき、
塗装の塗り直しにかなりの費用が掛かったりするので、
樹液が車の塗装面についたのが発覚したら、
早目の除去対策が欠かせません。

車の樹液を洗い落としたらシミができた?

車の樹液を洗い落とすことができたモノの、
塗装面にシミのようなものができてしまった!?
ということが起こることがあります。

溶剤などを使ったのであれば、
塗装が薄く剥がれた可能性がありますが、
樹液の部分だけ水垢も一緒に洗い落とすことができた可能性もあります。

水垢が取れたきれいなった部分が逆に、
シミのように見えてしまっているわけです。

この場合には、水垢を落とす作業が別途必要になり、

  • カーシャンプーで洗車
  • 食器用洗剤で洗う
  • お酢で洗う
  • メラミンスポンジでこする

といったもので洗い落とすことができるし、

  • スーパーピカピカレイン
  • ペルシード ナチュラルガラスエッセンス

といったもので水垢予防ができます。

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