シートベルト警告灯つかない・消えない原因や車検・修理代は?

座席に座った時、シートベルトを着用しているかどうかを
確認するのがシートベルト警告灯の役割。

車のエンジンを始動させた状態で、シートベルトをせず座席に座ると、
本来であれば、シートベルト警告灯は点灯します。

けれども、シートベルト警告灯が点灯しなかったり、
もしくはシートベルト警告灯点灯したまま消えなかったり。

シートベルト警告灯故障にはどんな原因があって、
どんな風に対処・修理する必要があるんでしょうか?

関連ページ:シートベルト警告音解除・消し方|消えないと車検は?トヨタ車は?

シートベルト警告灯つかない原因

シートベルト警告灯がつかない原因を上げていくと、

  • メーター内の警告灯ランプ(バルブ)の球切れ
  • シートベルトバックル内のスイッチ不良
  • シートベルト警告灯回りの配線不具合

という3点が挙げられます。

シートベルト警告灯故障個所の確認手順

シートベルト警告灯が点灯しない原因を探っていくにあたって、
どんな手順で確認していけばよいのかというと、
まずはエンジン始動時にランプが点灯するかどうかをチェックしましょう。

一度、エンジンを切ってからエンジンをかけ直した時、
他の警告灯と一緒にシートベルト警告灯が点灯するかどうか?
を確認します。

この時にシートベルト警告灯が点灯しないようであれば、
警告灯ランプ(バルブ)の球切れの可能性が高くなります。

エンジン始動時にシートベルト警告灯が点灯するようであれば、
シートベルトバックル内のスイッチ不良か、
シートベルト警告灯回りの配線不具合が考えられます。

メーター内の警告灯ランプ(バルブ)の球切れ

様々な警告灯が表示されるインパネのメーターは、
その裏側で電球(バルブ)が点灯する仕組みになっています。

家庭にある照明と警告灯ランプに使われる電球に大差はなく、
電球内部のフィラメントが切れたりすれば、
ランプが点灯しなくなります。

警告灯ランプが球切れが原因だった場合には、
単純にバルブ交換をすれば
シートベルト警告灯は正常に点灯・消灯するようになります。

シートベルトバックル内のスイッチ不良

通常、シートベルトの先端の金具(タング)と座席シートにあるバックルが、
カチッ!と噛みあうことで、スイッチがONになって電気が通電し、
シートベルト警告灯が消灯する仕組みになっています。

けれども、何らかの原因でバックル内のスイッチが故障している場合、
シートベルトがきちんとはまっていなくても、
スイッチが常にONのままになってしまい、
シートベルト警告灯がつかなくなる可能性があります。

バックル内のスイッチの接触不良が原因ですが、
シートベルトのバックルだけを交換修理するのではなく、
シートベルトを丸ごと交換しなければいけません。

関連ページ:シートベルト戻らない|ほつれ・戻りが悪いシートベルト修理・車検

シートベルト警告灯回りの配線不具合

シートベルトのバックル部とエンジン警告灯ランプをつないでいる
配線に何らかの異常が発生している可能性もあります。

たとえば、配線のどこかで混線していて、
たまたま、常に通電するような回路が出来上がってしまうと、
エンジン警告灯ランプが使くなってしまう原因となります。

シートベルト警告灯消えない原因

エンジン警告灯ランプがつかないんじゃなくて、
逆にエンジン警告灯ランプが消えずに点灯しっぱなしの場合、
考えられる原因は、

シートベルトバックル内のスイッチ不良

です。

シートベルトとバックルをキチンと接続しても、
バックル内のスイッチに何らかの異常が生じているせいで、
電気が通電しなくなり、見かけ上、
シートベルトを締めていない状態となってしまいます。

シートベルト警告灯がつかない場合と同様に、
シートベルトはバックルだけ交換することはできないので、
シートベルトをまるごと入れ替える必要があります。

バックル内のスイッチや電気配線を自分でDIYで直すのも、
不可能ではないものの、シートベルトのバックルは、
分解を想定した構造にはなっていません。

素人がDIYで修理するには難易度が高くなります。

シートベルト警告灯故障中に車検は通る?

シートベルト警告灯が消えない・点灯しないといった
故障が発生している状態で車検は通るのかというと、
ほぼ確実に車検は認められないと思ったほうが良いです。

現代の車検では、シートベルト警告灯が正常に動作をするか?
検査員によってかなり厳しくチェックされるからです。

シートベルト警告灯が点灯するかどうかを
目視で確認されるだけじゃなく
実際に座席に座ってシートベルトを閉めたり外したりして、
シートベルト警告灯の点灯・消灯機能がチェックされます。

実際に車検の検査項目などが定められている
道路運送車両の保安基準の条項に則した
独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規程を紹介します。

7-42 座席ベルト非装着時警報装置
7-42-1 装備要件
次の表の左欄に掲げる自動車(二輪自動車、側車付二輪自動車及び最高速度が 20km/h 未満の自動車を除く。)には、
その自動車の座席の座席ベルトが装着されていない場合に、その旨を運転者席の運転者に警報するものとして、
7-42-2 の基準に適合する座席ベルトの非装着時警報装置を備えなければならない。(保安基準第 22 条の 3 第 5 項関係)

7-42-2 性能要件(視認等による審査)
(1)座席ベルトの非装着時警報装置は、警報性能等に関し、視認等その他適切な方法により審査したときに、
7-42-1の規定により座席ベルトの非装着時警報装置を備える座席の座席ベルトが装着されていない場合
(座席ベルトのバックルが結合されていない状態又は座席ベルト巻取装置から引き出された座席ベルトの長さが
10cm 以下の状態をいう。)にその旨を運転者席の運転者に警報するものでなければならない。
なお、警報は表示又は音によるものとし、各々の座席で表示や音色を区分しなくてもよい。

(2)次の各号に掲げる装置は、(1)の基準に適合しないものとする。(細目告示第 30 条第 10 項関係、細目告示第 108条第 12 項関係)
① 7-42-1 の規定により座席ベルトの非装着時警報装置を備える座席の座席ベルトが装着されていない状態で電源を投入したときに、
当該座席に乗車人員が着座しているかどうかにかかわらず警報を発しない装置

② 7-42-1 の規定により座席ベルトの非装着時警報装置を備える座席の座席ベルトが装着されたとき
(他の座席の座席ベルトと兼用している警報装置の場合には、兼用している全ての座席の座席ベルトが装着されたとき)に、警報が停止しない装置
③ 発する警報を運転者席において容易に判別できない装置

引用サイト:[PDF]8-42 座席ベルト非装着時警報装置 – 自動車技術総合機構

この規定を要約すると、

乗車定員10人未満・車両総重量が3.5t以下の場合は
運転席・助手席でシートベルト着用しているかどうかを、
シートベルト警告灯で確認できなければいけない。

シートベルト警告灯が正常に動作していなければいけない。

といった感じになります。

ただし、平成6年3月31日(1993年3月31日)以前に製造された車の場合、
そもそも助手席側のシートベルト警告灯を表示させる機構が搭載されていないので、
車検の条件は多少、ゆるくなります。
※輸入車の場合は平成7年3月31日(1994年3月31日)以前

ちなみに、シートベルト警告灯が点灯しない(消えない)だけじゃなく、
シートベルト警告音が鳴らないとかなりっぱなしの場合、
車検が通るのかというと、ケースバイケースになるようです。

ブレーキパッドが減っているとか、タイヤが摩耗しているなど、
明らかに車検が通らない条件以外にも、微妙な条件で車検に通らないケースは他にもあります。

たとえば、車の室内灯(ルームランプ)が点灯しない場合にも、
道路交通法の規定に照らし合わせて考えると、
車検で落とされる可能性があります。

関連ページ:車ルームランプが消えない原因|室内灯がつかない・消えない故障修理

スイッチを入れてもヘッドライトが点灯しない場合はもちろん、車検に通らないものの、
ヘッドライトの明るさに関しても規定があるため、
ヘッドライトは点灯するけれど暗い場合には、やはり車検に通りません。

ヘッドライトの曇りが酷いといった微妙な点で車検で落とされることもあります。

関連ページ:ヘッドライト曇り除去|ヘッドライト黄ばみ磨き料金は?ピカールは?