車内湿気取り|車内の湿気取り対策や湿気臭い原因はエアコン臭?

寒い冬が終わって気温が高くなり始めると、
車内の湿気も徐々に気になり始めますよね。

特に梅雨時なんかになると、
車内が湿気でむんむんになり、
まるで蒸し風呂のような状態になることも。

真夏でも日中に雨が降った後は車内に湿気がこもりやすく、
湿度が上がったり窓ガラスが曇ることがある上に、
車内が湿気臭い状態になることもあります。

車内の湿気を取り除くには乾燥剤(吸湿剤)を置いたり、
エアコンで急速換気するといった対策がやはり有効です。

また、車内の湿気をため込まないためには、
駐車中でも定期的に換気をしたほうが良いですし、
窓ガラスの曇り止めには小まめの汚れをふき取る掃除が有効です。

車内に湿気が溜まっている状態が長引けば長引くほど、
車にもダメージを与えてしまい、部品交換の頻度が無駄に増え、
維持費が高くついてしまうから、
車内から湿気を遠ざけるように気を付けましょう!

梅雨時期など車内の湿気対策

車内に湿気がたまっていて湿度が高いなと思ったら、
湿気を取り除くために

  • 乾燥剤で湿気吸収
  • 運転中はエアコンで換気
  • 猫砂+靴下
  • 駐車中は定期的に換気

といった対策が有効です。

乾燥剤で湿気吸収

車内の湿気対策の基本中の基本はやはり
乾燥剤(吸湿剤)を使うことです。

  • 【カーメイト】 ドクターデオ(Dr.DEO) プレミアム 置き型
  • 【タクティー】 DRIVE JOY クイックエバポレータークリーナーS

など、社内の湿気取りグッズもありますが、
普通の家庭用の乾燥剤(吸湿剤)の方が強力です。

乾燥剤(吸湿剤)の効果は、大きさにほぼ比例するので、
大型になればなるほど湿気をぐんぐん吸い取ってくれます。

ただ、乾燥剤(吸湿剤)が湿気を吸えば吸うほど中に水がたまるので、
運転中は水がこぼれないようにしっかり固定をしておくか、
水分だけを外に捨てるようにしましょう。

ちなみに、乾燥剤で良く使われる素材として、
活性炭があります。

活性炭とは、通常の炭とは少し異なるやり方で製造された炭のことで、
代表的な活性炭には備長炭があります。

どんな原料を使って炭にするかによって、除湿効果が変わってくるのですが、
特に除湿・消臭・除菌といった効果が高いのは竹炭だと言われています。

関連ページ:竹炭の使い方・復活法|活性炭のトイレ・靴消臭や竹炭除湿効果は?

運転中はエアコンで換気

運転中に湿気を取り除くのであれば、
エアコン換気をするのが良いですね。

カーエアコンにはただ家庭用エアコンとは違い、
ドライ(換気)機能がないので、通常通りエアコンを利かせ、
空気の循環を「内気」ではなくて「外気」にしましょう。

こうして車内と車外の空気を入れ替えることで、
湿度を下げて湿気を抑えることができます。

関連ページ:車のエアコンが効かない原因@冷房・暖房問わず修理代は?

猫砂+靴下

猫のトイレに撒いている猫砂には、
乾燥剤のシリカゲルが使われているタイプも多いです。

そこで猫砂を靴下などの布の袋に詰めて車内に放置することで、
車内の湿気をぐんぐん吸い取ってくれるというライフハックがあります。

※靴下に穴が空いていないことを要チェック!

車内の湿気を、超簡単になくす方法。必要なのは○○だった!

猫砂には臭いを消臭してくれる効果もあるので、
車内にたまった嫌な臭いも同時に抑えてくれます。

駐車中は定期的に換気

車に乗っていない間にも、湿気は着々と車内にたまります。

寒暖差が激しくなってしまうと車内にたまった湿気が結露して、
車内のあちこちに水がたまることだってあり得ます。

無駄な水分は車の金属部品をさび付かせたり、
ゴム部品を劣化させることになるので、
何日も車に乗らずに駐車しているだけでも、
定期的に換気したほうが良いです。

できればエアコンも使って入念に換気したほうが良いですが、
ドアを何度かバタバタ開閉して仰ぐようにするだけでも、
車内と車外の空気を入れ替えて、湿気を抑えることができます。

車内の湿気による曇り止め対策

車内に湿気が強くなると、
窓ガラスも曇りやすくなりますよね。

窓ガラスを曇り止めするには、
曇り止めスプレーを使う方法もありますが、
ちょっとしたことに気を付けることで予防ができます。

  • 窓ガラスを綺麗にする
  • デフロスターで風を送る
  • 水分を持ち込まない

といった点に気を付けるようにしましょう。

窓ガラスを綺麗にする

窓ガラスが曇るのは、車内と車外の湿度・温度差が原因です。

車内の温かくて湿気を多く含んだ空気が窓ガラスに触れたとき、
車外の気温が低いと窓ガラス付近の車内の空気の温度が下がり、
湿気(水蒸気)がドンドン水に変わっていきます(結露します)。

この時、車内側の窓ガラスに汚れが付着していると、
結露しやすくなってしまうので、
窓ガラスの汚れを丁寧にふき取るようにしましょう。

特に車内でタバコを吸っている場合には、
ヤニが窓ガラスに付着していると考えられるので、
窓ガラス掃除は必須だと思ったほうが良いです。

デフロスターで風を送る

車内に空気を送るのはエアコンだけではなくて、
デフロスターという装置もあります。

デフロスターは窓ガラスの曇り取り専用の機械で、
温かくて乾燥した空気を窓ガラスに吹き付けることで、
結露をなくしてくれます。

ちなみに、デフロスターを使っても空気が出てこないとか、
窓ガラスの曇りが取れない場合については、
こちらの記事を参考にしてください。

関連ページ:デフロスター効かない|車曇り止めボタンが効かない原因と対策

水分を持ち込まない

窓ガラスが曇るのは
車内の湿度が高くなる(湿気が多くなる)ことが原因です。

私たち自身からも汗を通じて水分は放出されるものの、
梅雨時などは傘や洋服についた雨が車内に入り込みます。

こうした水分によって車内の湿気が強くなりますから、
車に入る前にできるだけ雨などの水分を良く落としておきましょう。

傘を車内に持ち込むにしても、
大きな袋などを用意しておいて、袋の中に傘を入れることで、
湿気を抑えることができます。

車内の湿気臭い原因はカビ・雑菌

車内が湿気でむしむしとしているだけじゃなくて、
湿気臭いような気もする場合。

原因として考えられるのは、カビ・雑菌です。

カビも雑菌もどちらも似たようなもので、
高音体質になることで増殖スピードが上がります。

カビも雑菌も車内にたまった様々な汚れをエサにするし、
食べかすなどをきれいに掃除しないまま放置されていると、
カビ・雑菌の繁殖を促すきっかけとなります。

かび臭い車内を消臭する方法や、
エアコンをかけたときにエアコン臭が気になる場合の対策は、
別の記事で詳しく解説しています。

雑菌・カビ臭い場合の消臭方法は殺菌も同時に行う必要があり、
エアコン臭は、場合によっては部品を取り出して、
雑菌や臭いの原因物質をクリーニングするという、
少し大掛かりな清掃作業が必要になることもあります。

車の湿気は劣化を早めるので注意!

車内の湿気の怖いところは、
放置してしまうと車の劣化を早めてしまうこと。

車というのは、非常に入り組んだ構造をしているため、
ちょっとした隙間に汚れがたまりがち。

そうした隙間に水分も溜まることで雑菌・カビが繁殖したり、
周辺の金属部品をさび付かせることがあります。

車の内外装には様々な樹脂や接着剤が使われていますが、
こうした素材が水分を吸収すると本来持っている性質が失われ、
内外装が剥がれるといったダメージにつながることがあります。

ちょうど、スニーカーを長く履かずに放置していると、
ゴムでできたインソール部分がはがれやすくなるのと同じです。

たとえば、車の内部では金属部品を守るために、
ゴム部品のカバーが取り付けられていることがありますが、
雨(湿気)によってゴム部品の劣化が早まることで、
異音がするようなトラブルが起きることもあります。

たとえば、雨の日に限って、ハンドルを目いっぱい切った時に、
異音がするような症状が見られることもあります。

関連ページ:車ハンドル異音|パワステのキュルキュル異音やハンドルを切るとカタカタ異音の原因

雨の日のブレーキのキーキー音・キュルキュル音の原因は?

特に、サスペンションやブレーキ、マフラーといった部品は、
車の足回りにあるので湿気がこもりやすく、
水分によるダメージを受けやすい場所です。

雨が降っていない日や湿気がそれほど高くない日であれば、
ブレーキを踏んでも特に異音が聞こえないのに、
湿気が高くなるとブレーキのキーキー音が強くなることもありますが、
ブレーキ周りの水分が影響していると考えられます。

車のブレーキは、ブレーキパッドという部品を
車輪付近にあるブレーキローターという円盤状の金属部品に押し当てて、
摩擦で制動力を生み出す仕組みになっています。

ブレーキ周りに湿気がたまったブレーキローターが錆ついたり、
ブレーキパッドに水分が付着することで、摩擦の仕方がおかしくなって、
キーキー音がすることがあります。

もしくは、アクセルを踏むとキュルキュル音がすることもありますが、
これはファンベルト(タイミングベルト)が原因だと考えられます。

関連ページ:車キュルキュル異音|アクセル・エンジン・エアコンのキュルキュル異音修理代

ファンベルトはエンジンと様々な補機(エアコンや発電機など)をつなぎ、
エンジンの動力を伝達しているゴム部品です。

ファンベルトに水分が付着することで、
ファンベルトと補機の摩擦力が低下して滑ることがあります。

言わゆるベルト泣きと呼ばれる状態が起こって、
キュルキュル音が聞こえることがあります。

ベルトが小さい軽自動車に起こりやすく、
キュルキュル音が出ている間は、
エンジンの力が正常に補機に伝わっていないと考えられます。

発電機に十分な動力が伝わらないと、バッテリーを十分に充電できず、
電力不足に陥ることもあり得ます。

最近の車は電力なしでは正常に動作しなくなっていますから、
最悪の場合、車が止まって動かなくなることもあり得ます。

たかが湿気ですが、されど湿気です。

車内に湿気がたまりやすくなっているのであれば、
十分な換気対策が欠かせません。

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