花火の捨て方|去年の未使用花火・去年の古くなった花火の処分

使い終わった線香花火などの手持ち花火や、
打ち上げ花火・ロケット花火は、
バケツの水に十分につけて火薬が燃えないようにすれば、
たいていの自治体では普通ゴミで捨てることができます。

未使用だったり去年の古くなった花火であっても、
同じように火薬に引火しないようにすれば、
普通の燃えるごみとして捨てられます。

ただ一部の自治体では普通ゴミで出すことはできず、
ゴミ処理業者に有料で捨てなきゃいけなかったりします。

古くなった花火でも適切に保存をすれば、
10年くらいは使えたりしますよ。

使い終わった花火の安全な消火方法

普通に花火を楽しんで使い終わった花火は、
どんな風に消化すれば良いのかというと、
基本は水につけることです。

「火」が着くにはそもそも、

  • (発火点に達する)温度
  • 酸素

の2つが必要になりますが、
水につけることで酸素が供給されなくなるし、
温度も100度までしか上がらなくなるので、火がつくことはありません。

関連ページ:灯油処分費用|残った灯油はどうする?灯油は庭に捨てることができる?

ただ、水につける時間が短すぎると、
水が乾いた後に残った火薬に引火してしまい、
花火が再燃することがあります。

花火を完全に消火させるためには、
少なくとも1日くらいは水に漬けておくようにしましょう。

花火には酸化剤も含まれていて、
熱を加えると酸素をどんどん発生する働きがあります。

花火に火がついた状態で水につけても、
しばらくは水の中で花火が消えずに燃え続けることがあるんですが、
酸化剤の効果によるものです。

代表的な酸化剤は水溶性の硝酸カリウムなので、
文字通り、水に溶ける性質があります。

花火を十分に水に漬けておくことで酸化剤がドンドン水に溶けだし、
花火が再燃しにくくなります。

バケツの水の捨て方

花火の酸化剤などが溶けだして濁ったバケツの水は、
そのまま土に流して捨てて良いのかというと、
バケツ1杯程度であれば、あまり気にする心配はありません。

影響はゼロではないものの、土の中で自然に濾過されるので、
植物に大きなダメージを与える心配はほとんどありません。

ただ、水が大量であれば、排水溝などに流したほうが良いですし、
一工夫をして、ゴミ箱にビニール袋をセットしておくように、
バケツにビニール袋をかぶせておいて、ビニール袋に水をためておくと、
花火も水の捨て方も簡単になります。

花火を水に十分につけた後、
ビニール袋ごと花火と水を持ち運びできるので、
排水溝まで距離があっても持ち運びしやすくなりますし、
使い終わった花火から水気を十分に取り除きやすくなります。

未使用・古くなった花火の捨て方や処分方法

未使用でまた火薬が十分に残っていたり、
古くなった花火・去年の花火はどんな風に捨てると良いのかというと、
基本的には使い終わった花火と同じです。

十分に水につけて火薬と酸化剤に引火させないようにすれば良い訳ですが、
ただ、残っている火薬と酸化剤の量が多い分、
水につける時間は長くしなければいけません。

1日とか2,3日くらい水につけるだけでは不十分な可能性があり、
最低でも1週間くらいは水につけっぱなしにしておくようにしましょう。

ちなみに、構造的に打ち上げ花火・ロケット花火というのは、
水に濡れにくくなっているので、その点を考慮しても、
1週間くらいは水に漬けておくようにしましょう。

湿気た未使用花火を復活させる方法

未使用でまだ火薬が残っていたとしても、
水分を吸って湿気ていると、花火が燃えにくくなっています。

湿気た未使用花火を復活させるには、
とにかく湿気を取り除くことです。

そこで、新聞紙とシリカゲルなどの乾燥剤
(お菓子についてくるものでOK)を用意します。

新聞紙で花火とシリカゲルを一緒に巻いて、
湿気の少ない冷暗所に保存をします。

湿度の高い夏場であれば、逆に空気中の湿気を吸わないように、
さらに、新聞紙ごとビニール袋に入れるか、
ラップで包むことで湿気を取りやすくなります。

中野区、横浜市など各自治体での花火の捨て方

十分に消火して再燃しない状態にすれば、
使い終わった花火も未使用で古くなった花火も、
普通の燃えるごみとして捨てられる自治体が多いです。

たとえば、

  • 福島県いわき市、福島市
  • 東京都町田市、
  • 兵庫県神戸市、
  • 神奈川県横浜市、小田原市、
  • 愛知県名古屋市、
  • 京都府京都市、
  • 福岡県北九州市

などは、普通ゴミで捨てることができます。

※北海道札幌市も普通ゴミで捨てられるものの、有料となります。

逆に、普通の燃えるごみとして花火を捨てられない自治体がありますし、
先ほどの自治体の中でも神奈川県横浜市などは、
捨て方に気を付けなければいけないことがあります。

花火の捨て方で、注意すべき点がある自治体の一部を紹介すると、

東京都中野区の花火の捨て方

使用済みのものに限ります。水で濡らしてから出してください。
未使用のものは区では収集しません。販売店やメーカー、専門業者に相談してください。

資源とごみの分別辞典 | 中野区公式ホームページ

東京都大田区の花火の捨て方

未使用の花火は収集してくれないので、
販売店や大田区の清掃事業課や清掃事務所に相談しなければいけません。

有害性のあるもの、引火性のあるもの、危険なもの、著しく悪臭を発するものは区では収集、回収できません。
大田区ホームページ:区では収集できないもの

東京都新宿区の花火の捨て方

燃やすごみの扱いとなります。
一昼夜、十分水に浸し、収集員に手渡しでお出しください。

資源・ごみ品目別一覧(50音順):新宿区

神奈川県横浜市の花火の捨て方

まだ使っていない場合は、水に浸すなどして燃えないようにして、週2回の「燃やすごみ」で出してください。

また、

花火の外包装(プラスチック製)はプラスチック製容器包装、
花火の中台紙は古紙(雑誌・その他の紙)

という風に分別して捨てなければいけません。

花火の出し方 – 横浜市 Q&Aよくある質問集
横浜市ごみ分別辞典「MIctionary(ミクショナリー)」 | ごみと資源物の出し方一覧表

去年の花火も使えるように!花火の保存方法

日本煙火協会のホームページによると、
購入(製造)から10年以上経過した花火は使用しないほうが良い
という決まりになっているので、ぎりぎり10年は
未使用で古くなった花火も使える範囲内と言えるでしょう。

また、製造されてすぐの花火よりも1年以上経った花火のほうが、
火薬が馴染んで花火がきれいになるという話もあります。

いずれにしても、保存状態がよければ
花火は数年くらい未使用でも使えます。

ではどんな風に花火を保存すればよいのかというと、

  • 高温多湿の場所を避ける
  • 直射日光が当たらない日陰で保管する
  • 何かの下敷きにしない
  • 火気のある所は厳禁

といった点に気を付けるようにしましょう。

直射日光が当たると花火そのものが劣化してしまい、
湿気た花火以上に火がつかなくなってしまいます。

また、高温になったり火器の近くに花火を保管すると、
引火する危険が高くなってしまうので、
できるだけ風通しの良い日陰に保存すると良いですね。

念には念を入れるのであれば、
湿気た花火を復活させる場合と同じように、
乾燥剤と一緒に新聞紙で花火を包んでおくことで、
花火は長持ちしやすくなります。

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