スライドドア異音対策はグリス?スライドドアの異音は修理交換が必要?

スライドドアを開閉する際の異音の種類によって
どんな症状が原因となっているのかが変わります。

ギーギーという異音であれば、
スライドドアについているベアリングが破損しているか、
ベアリングにゴミなどが詰まっていると考えられます。

ゴロゴロ・ガラガラという異音の場合、
スライドドアと車体の間にあるローラーに
何らかの問題が発生していると考えられます。

シュルシュル・キュルキュルという異音が発生するのは、
パワースライドドア(電動スライドドア)搭載の車で、
スライドドアを開閉させている駆動ワイヤーに
何らかの問題が発生していると考えられます。

コトコト・カタカタという異音がするのは、
スライドドアが正常な位置からずれることで隙間(段差)が生まれてしまい、
段差を乗り越えることが原因です。

スライドドアから異音が聞こえる場合、
車検で引っかかることはないと思われますが、
だからと言ってスライドドアの異音を放置するのは危険です。

車の異音の背景には何らかの故障が起きていること可能性が高く、
車の故障は放っておいても勝手に直るようなことはありません。

車の異音が車が故障する前兆を教えてくれていることもあるので、
異音の原因を突き止めて、早目の対策や部品交換などの修理が必要です。

スライドドアの異音の原因

スライドドアは、その構造上、
意外と重い負担を抱えている車の部品の一つです。

海の近くに住んでいる場合には、
潮風による塩害にさらされるため、
サビが異音の原因となったりします。

冬の高速道路だと、雪道で凍結するのを防ぐため、
凍結防止剤が散布されることが多いですが、
走行中に凍結防止剤を巻き上げてしまいます。

スライドドアと車体の間に凍結防止剤入り込むと、
凍結防止剤がスライドドアの開閉を邪魔して異音の原因となったり、
凍結防止剤によって部品の劣化が進むことで異音が発生したりします。

スライドドアではどんな異音が発生するのかというと、

  • ゴロゴロ、ガラガラ異音
  • ギーギー異音
  • シュルシュル・キュルキュル異音
  • コトコト・カタカタ異音

といったものが考えられますが、
それぞれの異音について詳しくみていきましょう。

ゴロゴロ、ガラガラ異音の原因

車体のガイドレールに沿って
スライドドアにくっついているローラーが回ることで、
スムーズにスライドドアが開閉する仕組みになっています。

ちょうど窓ガラスや網戸と同じような感じです。

スライドドアを開閉する際にゴロゴロ、ガラガラと異音がするのは、
ローラーに何らかの問題が発生している可能性が高いです。

スライドドアを滑らかに開閉させるために、
転がり抵抗の小さいローラーが使用されていることが多いので、
ローラーとガイドレールの間にどうしても、
砂埃などに侵入しやすくなります。

特に工事現場やキャンプやアウトドアなどで車を使うことが多い場合、
砂、砂利、泥などが侵入しやすくなります。

ガイドレールに詰まった汚れを取り除くことで
ゴロゴロ、ガラガラという異音が消える可能性が高いですが、
ローラー自体が摩耗していてベアリングが露出しているような場合、
ローラーとベアリングの交換修理が必要になります。

一般的なスライドドアには、

  • アッパーローラー(スライドドアの上部)
  • センターローラー(スライドドアの中央部)
  • ロアローラー(スライドドアの下部)

という計3つのローラーが使われていて、
ゴロゴロ、ガラガラという異音が発生しやすいのは
主にロアローラーです。

3つのローラーの中でも、アッパーローラーは
スライドドアの位置決めと抜け出し防止が主な役割となっていますが、
ロアローラーは必然的にスライドドアの重量を最も支えることになるので、
もっとも劣化しやすくなります。

最近は自動開閉するパワースライドドア(電動スライドドア)も増え、
ローラーにはかかる負担は重くなっているので、
ゴロゴロ・ガラガラという異音は以前よりも発生しやすくなっています。

ギーギー異音の原因

スライドドアの開閉時にギーギーという異音がするのは、
ベアリングの異常が原因として考えられます。

スライドドアのローラーの軸にあたる部分にある金属部品で、
もしベアリングが破損してしまったら
スライドドアの開閉ができなくなってしまいます。

無理にスライドドアを開閉させてボディにも傷を付けてしまったら、
傷を消すために修理代がかさんでしまうので、
劣化・破損したスライドドアのベアリング交換は必須です。

シュルシュル・キュルキュル異音の原因

パワースライドドア(電動スライドドア)搭載の車に見られる異音で、
スライドドアを自動で開閉させている駆動ワイヤーの劣化・摩耗などが考えられます。

重たいスライドドアを駆動させるにはかなりのパワーが必要になり、
ワイヤーにも相当の負荷をかけることになります。

スライドドアを自動で開閉させている最中、
つまりワイヤーが引っ張られている途中で、
ガイドレールに詰まった汚れが原因で抵抗の大きくなっていると、
ワイヤーにさらに負荷をかけてしまいます。

スライドドアを何度も開閉しているうちに、
ワイヤー自体にも砂ほこりやゴミが付着するため、
ガイドレールの一部にゴミがたまることで抵抗がさらに増してしまい、
キュルキュル、シュルシュルという異音が発生する原因となります。

もしくは、ワイヤーは通常、スライドドア内に収納されていて、
力のかかる方向を変えたりたるみを防止するために、
ワイヤーガイド部で調整する仕組みになっているんですが、
ワイヤーとガイド部がすれ合うことで
キュルキュル、シュルシュルという異音が発生する原因となります。

キュルキュル、シュルシュルという異音が聞こえているうちは、
ワイヤーに負担がかかっている状態なので、
最悪の場合、ワイヤーが切れてスライドドアが動かなくなったり、
スライドドアが途中で止まるようになってしまいます。

コトコト・カタカタ異音の原因

スライドドアを開閉する際にコトコト・カタカタという異音がする場合、
スライドドアを完全に閉めきった際のスライドドア固定位置が
正常な位置からずれている可能性があります。

スライドドアにはゴム製のパッキン(ウェザーストリップ)が装着されていますが、
ゴム部品は金属部品よりも劣化のスピードは速く
数年もすれば硬くなったり摩耗したりします。

ゴム部品の劣化がスライドドアの立て付け位置を狂わせてしまい、
ボディとスライドドアとの間に隙間が生じると、
ゴミなどが詰まってできたちょっとした段差を乗り越えた時などに
コトコト・カタカタといった異音が発生するようになります。

他にも、コトコト・カタカタといった異音が発生する原因としては、
スライドドアの上下のローラー寿命でがたついたり、
ボディー側のネジのゆるみもスライドドアのがたつきなどが考えられます。

パッキン(ウェザーストリップ)の劣化を放っておくと、
そのうち、スライドドアと車体をキチンと密閉しきれなくなり、
雨漏りがする原因となります。

関連ページ:車の雨漏り修理費用|サンルーフ雨漏り対策はコーキングで応急処置?

雨漏りの怖いところは、車の中の低い部分に水たまりができてしまうこと。

金属部品もゴム部品も、水にずっとさらされることで劣化を早める原因になるし、
溜まった水によって車内の湿度が高くなると車の中にカビが繁殖しやすくなります。

車のカビ掃除は非常に厄介なので、
ゴム部品の劣化にも十分に気を付けたいところです。

関連ページ:
車の床水浸し|浸水したら保険で修理?床水浸しの対処法は?
車カビ臭い原因|カビ臭いエアコンを消臭・カビ除去掃除するなら?

スライドドアの異音は車検に通る?通らない?

スライドドアからギーギーとかシュルシュルといった異音がする状態で、
車検に通るのかというと、白黒はっきりさせるのは難しいものの、
通る可能性が高いと考えられます。

もしスライドドアの異音で車検が通らないとすれば、
スライドドアをしっかり締めても半ドア警告灯が消灯しないとか、
明らかな異常が認められるケースです。

スライドドアから異音がしたとしても、
曲がりなりにもスライドドアを正常に閉めることができて、
半ドア警告灯も点灯しないのであれば、とりあえず車検に通ると思いますが、
異音を放置するのは危険です。

車の異音の背景には何らかの故障が起きていること可能性が高く、
車の故障は放っておいても勝手に直るようなことはありません。

車の異音が車が故障する前兆を教えてくれていることもあるので、
異音の原因を突き止めて、早目の対策や部品交換などの修理が必要です。

スライドドアの異音対策は小まめの清掃と給油(グリスアップ)

スライドドアの異音対策・予防には、
小まめの清掃と給油(グリスアップ)がポイントです。

グリスアップしてローラーの動きを滑らかにしておけば、
ローラーの摩耗を防ぐことができるので、
ローラーとベアリングの破損を抑えられます。

スライドドアのローラーに給油(グリスアップ)する際は、
まずはガイドレールのゴミをしっかりと取り除きましょう。

スライドドア全開時状態にした状態から
スライドドアをちょっとずつ閉めながら給油すると
ローラーを回転させながら給油でき、ローラーになじみやすくなります。

この時、スライドドアと車のボディとの間に、
手や指を挟まないように気を付けましょう。

給油(グリスアップ)用の潤滑油には、
浸透潤滑油だとボディに垂れたときにシミになる可能性があるので、
できればあまり使用しないほうが良いです。

フッ素オイルだと垂れが少ない上に汚れの吸着性も小さいので、
スライドドアのローラーのグリスアップ向きです。

パワースライドドア(電動スライドドア)の
ワイヤーケーブルについたゴミ汚れの掃除とグリスアップは、
ワイヤーを引き出してフッ素オイルをなじませ雑巾などで拭きあげると良いです。