車間距離目安|高速道路・雪道・停止時は?空けすぎ車間距離は?

高速道路での車間距離不保持違反の
違反点数・反則金が引き上げられました。

違反点数は1点から2点、
反則金が6000円から9000円になりました。

これは高速道路における「あおり運転」などによる
追突事故を減らす目的があるようです。

2017年には、あおり運転による痛ましい事故もありましたから、
今後はさらに、安全な車間距離について、
厳しい規制が入る可能し絵もあります。

車間距離を十分にあけることで
事故は未然に防ぐことができるものの、
かといって車間距離を空けすぎるのは、
実際の道路を走る際には迷惑にまります。

雪道・高速道路・停止時など、いくつかの条件下で
適切な車間距離の目安についてまとめていきます。

時速100キロでの車間距離が一つの目安。

ブレーキを強く踏んで止まるまでの距離は、
時速60キロメートルで37メートルくらいになります。

それが時速80キロになると58メートル、
時速100キロメートルだと84メートルになります。

参考サイト:急ブレーキと停止距離 | 安全運転技術向上.info

また、前の車が急ブレーキを踏んで減速し始めたとき、
私たちが安全に止まれると感じる時間的距離は「2秒」と言われています。

つまり2秒間で前の車とぶつからないだけの車間距離を
心がけるのも一つの目安になります。

こういった事実を踏まえて、
あまりスピードの出ない一般道を走る場合、
スピードが100キロくらい出る高速道路、
そして雪道や雨が降っている場合など、
核状況に応じて車間距離について考えていくと、

一般道の場合の車間距離

通常の乾いた道路で
車がスムーズに流れているのであれば、
30~50メートルが車間距離の目安になります。

ちなみに、白線を使って
おおよその距離を確認できます。

一般道では白線の長さが5メートル、
空白が5メートルになっています。
つまり白線+空白で10メートルになります。

高速道路の場合の車間距離

時速100キロで走っている場合を想定して、
100メートルくらいは感覚を空けるようにしましょう。

高速道路には車間距離を確認できる
看板が設置されていますが、
一般道と同じく白線を使った距離確認ができます。
白線の長さが8メートル、
空白が12メートルになっていますので、
白線+空白で20メートルになります。

ちなみに、ブレーキの制動距離は
タイヤの状態にも左右されます。

タイヤの側面がひび割れているような状態だと、
タイヤのゴムの劣化がかなり進んでいる証拠なので、
早目に交換をしたほうが良いです。

関連ページ:タイヤひび割れ原因と補修・交換時期|側面のひび割れは大丈夫?車検は?

タイヤにひび割れが見られなかったとしても、
タイヤの空気圧も適正値に保っておくことが大切です。

タイヤの空気圧が下がってしまうとブレーキの制動距離が長くなってしまったり、
燃費が悪くなる直接的な原因となります。

タイヤの空気圧ならガソリンスタンドでも無料で点検してくれるものなので、
給油のついでにチェックしてみると良いですよ。

関連ページ:タイヤの空気圧は高め?低め?スタッドレスタイヤの空気は?

ただタイヤを購入してからすでに4年くらい経過しているような場合、
タイヤのゴムはかなり劣化をしているはずなので、
早めにタイヤ交換をすることをおすすめします。

 雪道の場合の車間距離

雪道は当然ですが滑りやすいです。

特に急ブレーキせざるを得ない場面では確実に滑りますし、
それほどスピードを出していないのに
ちょっとブレーキを踏んだだけで、
ABSが作動するほど滑ることもあります。

関連ページ:スタッドレスでもアイスバーンは滑る|ABSもブラックアイスバーンに無力?

こうした事例から考えると、
通常よりも1.5倍~2倍くらいの車間距離
を空けるようにすると良いです。

信号などで停車する際も、通常のフットブレーキに加えて、
エンジンブレーキも活用すると良いです。

車の仕組み上、フットブレーキだと車は滑りやすいものの、
エンジンブレーキは非常に滑りにくいので、
滑りやすい雪道・アイスバーンではかなり重宝します。

関連ページ:エンジンブレーキの使い方・燃費|坂道・雪道だと?

ただ雪道を運転する場合はそもそも、
スピードを出しすぎないように注しましょう。

参考サイト:雪道や凍結した道を安全に走行するためには | 安全運転ほっと
積雪路は直線の「一般単路」で、凍結路は「カーブ」や「橋」で死亡事故が増える

また、雪道に強い車・雪道は走りやすい車というのもあり、
こちらの記事でも詳しく説明しています。

関連ページ:雪道に強い車|外車はアウディ?北海道で雪道に強い車の定番は?

雪国特有のメンテナンスで気をつけたいのは、
車を外に長時間にわたって駐車をする際には、
ワイパーを上げておくようにすることです。

雪が積もった状態でワイパーを無理やり動かすと、
ワイパーが故障する原因になりますし、
ワイパーブレードが凍り付けばワイパーの劣化を早めます。

関連ページ:ワイパーが動かない原因はナット?ヒューズ?修理方法は?

スタッドレスタイヤ(冬タイヤの保管)について

雪道を運転するのであれば、ノーマルタイヤでは絶対にだめで、
スタッドレスタイヤにしなければいけません。

スタッドレスタイヤを用意するかもしくは、
夏でもスタッドレスタイヤを履いて走行することになりますが、
タイヤは保管方法によって状態がかなり変わってきます。

適切にタイヤを保管することで、タイヤの劣化を抑えて、
タイヤ交換の頻度を減らすことができますよ。

関連ページ:タイヤ交換の目安@工賃の相場は持込でも高いから自分でやってみよう。

信号待ちなど停止時の車間距離

信号待ちなどで車を動かしていない場合、
車間距離はどうするのが良いのかというと、
車1台分の幅が目安となります。

車1台分と言っても
あまりピンとこないと思いますが、

目安としては、
前の車の後輪がわずかに
自分の車のボンネットで隠れる程度です。

車間距離を余り空けすぎると渋滞のもとになってしまうものの、
わき道から車が合流してきたときに、
車を前に出せる余裕は持っておくべきです。

前の前の車の様子を可能な限り把握しよう

車間距離をあけていて良かったなぁと思うのは、
前の車が急ブレーキをかけたときです。

特に高速道路のように、減速する可能性が極めて低い状況で
急ブレーキを踏まれると慌ててしまうことになるわけですが、
前の車の運転に翻弄されないコツがあります。

運転にまだ慣れないころは正直、難しいものがありますが、
前の車のさらに前の車の走行状況もちらちらとみるようにしておけば、
より安全に運転ができるようになります。

前の車との車間距離を常に一定に保つのは難しいもので、
前の車が前の車に寄りすぎることはよくあることです。

そんな時に前の車が慌てて急ブレーキを踏んでしまい、
それを見たあなたも「なにごとだ!?」と
急ブレーキを踏む連鎖が起きがちです。
ブレーキをあまり踏むのは
後続車の走行の妨げになりますので、

前の車の運転に翻弄されないように、
前の前の車の動きも把握できるようになると、
よりスムーズに運転できるようになります。

そのためにはもちろん、フロントガラスが曇っていてはだめですよね。

雪が車内に入ってしまうとフロントがランスは曇ってしまいがちですが、
曇り止めスイッチを押してもフロントがランスの曇りがなかなか取れない場合。

デフロスターという曇り止め機能が故障している可能性があります。

デフロスターの故障原因や修理に関しては、
こちらの記事で詳しく解説しています。

関連ページ:デフロスター効かない|車曇り止めボタンが効かない原因と対策

後ろの車にも気を配れるようになると一人前

自動車学校で僕が教わっていた教官たちは
「前3割後ろ7割で気を付けなさい。」
みたいな話をしていました。

後ろを走る車に
そんなに気を付けないといけないものか?
と思ったものですが、その教えは
あながち間違いではないと思います。

さすがに3:7で後ろを重視するのは
やりすぎだとは思いますが、
5:5、もしくは4:6くらいで
後ろにも気を配るべきです。

車の運転をしていると、
自分が加害者になることもあれば、
被害者になることもあります。

後ろの車の挙動に気をつけていれば、少なくとも
被害者になるリスクを下げることができますので、
前だけじゃなくて後ろにも気を配る余裕を持てるようになりましょうね☆

車間距離が近くなり万が一、交通事故を起こしてしまった場合

車同士がほんのわずかでも接触するようなことがあれば、
交通事故とみなされるようになります。

車間距離が近いと後ろから追突されることもあれば、
逆に自分が追突してしまうこともありますが、
事故時の対応を抑えておかなければいけません。

関連ページ:事故証明の取り方|物損事故は後日でOK?駐車場の物損事故証明は?

まず真っ先にやらなければいけないのは、警察への連絡です。

その後、自動車保険(車両保険)を使って車を保険を使って修理するにしても、
警察から発行される事故証明がなければいけません。

また、事故の程度が大きくて自分や同乗者がけがをしてしまった場合には、
病院で診断書を発酵してもらわないと、保険が使えないこともあります。

診断書は、最初の診察以外でも、後日でも発行をしてもらえるし、
何なら診断書を郵送で送ってもらうこともできますよ。

関連ページ:診断書の後日発行・作り方|仮病で偽造はばれる?転職活動の健康診断書は?