パスポート現住所変更|住民票と違うとパスポート書き換え必要?

パスポートの現住所って、どこの住所を書けばよいの?

現住所が変わったらパスポートも
変更手続きをしなきゃいけないの?

パスポートに記載する現住所の考え方や
記入方法についてまとめていますが、
基本的に現住所が変わっても
パスポートの変更・更新する必要はありません。

所持人記入欄の現住所変更も不要

パスポートの中で唯一、自分で書き込みできるのは、
パスポートの一番後ろのページにある所持人記入欄です。

所持人記入欄以外に何かメモ書き込んでしまったり、
破れたりしてしまった場合にはパスポートを更新する決まりになっています。

所持人記入欄の記入に関してはあくまでも任意となっていて、
書きこんでも書き込まなくてもどちらでも構いません。

仮に所持人記入欄に現住所を書きこんでいて、
現住所が変わったとしても、実は訂正する義務もありません。

Q14 パスポートの最後のページに自分の住所を記入する欄がありますが,そこに書いた住所から引っ越しました。変更を届け出る必要はありますか?

A 変更を届け出る必要はありません。
所持人記入欄は,旅券所持人の氏名や現住所等を任意で記入する欄ですので,住所が変更になった際に以前の住所を二重線で消した上で,欄内に新たな住所を書くことができます。ただし,所持人記入欄がいっぱいになったからといって,査証欄等の他のページに住所等を記載することは控えてください(Q22 参照)。

そのまま放置していても、法に触れることはないですが、
現住所を新しい住所に訂正する際は
古い住所を二重線を引いて消し、
空いたスペースに現住所を書き込みます。

修正ペンを使って消すのは、
基本的にNGです。

以前に記入していた内容がわからなくなり、
何かやましいことがあるんじゃないか?と、
出国審査・入国審査で余計な詮索をされかねないからです。

関連ページ:パスポート裏面(裏表紙)の書き方|パスポート住所変更記入例

本籍変更を伴う場合は現住所変更は必要

引越をしただけで、戸籍情報を変えたわけじゃなく、
ただ住民票を移しただけであれば、
わざわざパスポートの現住所変更手続きをする必要はありません。

関連ページ:住民票移さないとどうなる?デメリットは罰金?理由は住民税?

けれども結婚や離婚をしたりして戸籍が変わり
本籍変更を伴う場合は現住所変更が必要になります。

パスポートの査証欄に記入されている情報には、

  • 姓名(氏名)
  • 本籍地

といった項目があり、これらの情報が変更された場合には、
キチンとパスポートの変更手続きをしなければいけません。

結婚して相手の方に入籍をすれば、
苗字が変わり戸籍も移動しますから、
パスポートの更新は必須となります。

関連ページ:新婚旅行のパスポートは旧姓のまま使用可?名前変更の注意点

所持人記入欄に現住所記入すれば本人確認書類になる

所持人記入欄に現住所記入するかどうかは、
あくまでも所持人本人の意思次第です。

現住所の書き込みは強制ではないし、
万が一、パスポートが盗まれたり落としたりして、
第3者の手に渡った時には、
個人情報がバレることになります。

逆に所持人記入欄に現住所を記入すれば、
パスポートを紛失した場合に、
自分の手元に戻ってくる可能性が高くなるし、
本人確認書類になるというメリットもあります。

パスポートは運転免許証と同じくらい
本人確認書類として有効な身分証になります。

健康保険証や年金手帳だけでは本人確認書類とは認められず、
もう一つ、身分や住所を確認できる書類を用意しなければいけません。

けれども、パスポートに所持人記入欄に現住所を記入しておくことで、
パスポートだけでも銀行口座の開設が出来たり、
携帯電話、インターネットの契約などができます。

参考サイト:三菱UFJ信託銀行
ご本人の確認の際には、次の(1)~(5)の項目について、確認させていただいております。
(1)お名前 (2)現住所 (3)生年月日 (4)書類の有効期限 (5)書類の発行者(印)

パスポート申請時の現住所は住民票と一致させること

パスポート申請する際には
現住所を記入する必要がありますが、
一般旅券発給申請書の現住所欄は
住民票の住所を書く決まりになっています。

記入にあたっては、
必ずしも住民票の表記通りじゃなくても良いみたいで、
「○番◆号」を「○ー■」といった感じに、
書きなおしても問題ないようです。

パスポートの居所申請とは?

一般旅券発給申請書の現住所欄を見てみると、

「居所で申請する場合は居所も下段に記入してください」

といった注意書きがあるのがわかります。

居所(いどころ)ってなんなの?というと、
住民票のある自治体とは違う所に住んでいる場合の住居(住所)のことです。

行政的には、住民票に記載されているのが「現住所」で、
もっぱら住民票とは別の場所に住んでいる場合の住居(住所)を
「居所」という扱いになっています。

何を持って「居所」なのか?というのは、
厳密に決められているわけじゃなくて、
生活の実態があるかどうか?が目安です。

簡単な判断をするならば自分あての郵便物が届く住所であれば、
「居所」と言っても差し支えはないでしょう。

パスポート申請する場合、
住民票のある自治体で申請するのが基本ですが、
「居所」がある場合には、「居所」のある自治体での
パスポート申請も認められています。

この場合には「居所申請」と呼ばれる手続き方法となり、
代理人ではなくて申請者本人が窓口に行かなければいけません。

また、通常の必要書類に加えて、
居所申請申出書の提出も必要になります。

パスポートの居所申請が認められるケースを具体的に上げると

通学用の居所がある

その自治体にある学校に通学するために、
その自治体に居所を持っている場合は、
居所申請ができます。

学生証又は在学証明書、
居所の賃貸借契約書や居所宛の郵便物(公共料金の請求書等)
が必要になります。

出張者、単身赴任などで居所がある

居所証明書
居所の賃貸借契約書又は居所宛の郵便物(公共料金の請求書等)が
必要になります。

居所証明書は、勤め先の会社から
発行してもらうことになります。

災害等で一時的に避難している

被災証明書(もしくは罹災証明書)が
必要になります。

里帰り出産・介護のため親元に居住してる

居所証明書(滞在先の世帯主の署名捺印があるもの)
居所あて郵便物
必要になります。

自宅の新改築のため一時的に引越している

建築確認許可通知書が
必要になります。