厄年はいつからいつまで?お祓い(厄払い)は前厄・後厄も必要?

1年が経つと年齢が1つ上がるのは、
生きていれば誰にも避けることはできない宿命ですが、
同じように厄年がやってくるのも避けることはできません。

厄年に該当する年齢(男性であれば42歳、女性であれば33歳など)になれば、
形式上、宗教や国籍を問わず誰だって厄年が訪れることになります。

厄年になると災難や病苦などの災厄に見舞われやすく、
慎重に過ごさなければいけないと言われていますが、
では厄年っていったい、いつからいつまでのことなんでしょうか?

自分の誕生日から起算して1年なんでしょうか?
それとも1年が始まる元日(1月1日)なんでしょうか?

厄年は元日から大晦日の1年間

厄年はいつから始まるのかというと元日(1月1日)からです。

※元日と同じような意味で元旦もありますが、
元旦は「元日の朝」を指す言葉と言われています。

そして、厄年はいつまで続くのかというと、
その年の最後の日、つまり12月31日の大みそかとなっています。

厄年とは1月1日から12月31日までの1年365日間、
(うるう年だと366日間)の期間を指すことになります。

厄年の年齢(数え年) 本厄の前後に前厄・後厄もある

厄年は性別を問わずにやってくるものですが、
男性と女性では厄年が異なります。

男姓 25歳  42歳  61歳
女姓 19歳  33歳  37歳

といった感じになっていて、
厄年にあたる年齢が異なっています。

男でも女でも厄年を合計3回経験することになるわけですが、
この三回の厄年を「本厄」と言い、
他にも前厄・後厄もあります。

前厄とは本厄の前の1年、後厄とは本厄の後の1年のことで、
本厄ほどではないけれど、厄災に注意しなければいけないと言われています。

拡大解釈をすると、本厄・前厄・後厄の3つを合わせると合計3年が厄年となり、

男姓 24歳~26歳  41歳~43歳  60歳~62歳
女姓 18歳~20歳  32歳~34歳  36歳~38歳

といった感じで、男性であれば24歳から62歳までの
38年の間に9年間、つまり23.6%もの期間が厄年になります。

女性の場合は18歳から38歳までの20年のうち9年間、
なと45%もの期間が厄年という扱いになります。

女性の厄年は特に30代に集中していて、厄年じゃないのは、
30歳、31歳、35歳、39歳の4年しかないですね。

数え年では何月生まれでも元日に年齢加算

厄年の年齢は数え年でカウントする決まりになっています。

数え年では誕生日に関わらず1月1日(元日)に年齢が1つ上がります。

1月生まれだろうと、8月生まれだろうと、12月生まれだろうと、
新年の1月1日を迎えたら、みんな同じく年を一つ取ります。

つまり12月31日に生まれた子供は、
数え年だと翌日の1月1日になるとすぐに1歳という扱いになります。

なぜ数え年という考え方が生まれたのかというと、
どうやら昔は子供の数が非常に多かったため、
一人一人の誕生日をキチンと把握するのが大変だったかららしいです。

そこで、同じ年に生まれた子供はみんな一緒に
年齢を1つ上げてしまおう!となったようです。

厄年の厄払い(お祓い)はいつからしてもらう?

厄年はいつから始まったのかというと、
どうやら平安時代にまでさかのぼることができるようで、
陰陽師の安倍晴明から広まった風習だと言われています。

厄年に厄災が起こりやすいという科学的な根拠は何一つないですし、
実は地域によっても厄年の考え方が異なります。

そもそも、厄年は九星気学がルーツだとか、風水が発祥とか、
色んな起源説があるのですが、厄年の厄災が気になるのであれば、
神社やお寺に行ってお祓い(厄払い)をしてもらうのが良いでしょう。

厄払いはいつするのが良いのか?いつからしても良いのかというと、
あまり明確な決まりが存在しているわけじゃないので、
とりあえず早ければ早いほうが良い、といった程度です。

初詣に行くのであればそのタイミングで厄払いしてもらうと良いですが、
遅くとも節分の頃には済ませておくのが良いでしょう。

関連ページ:初詣はいつからいつまで?二年参りとは何が違うの?

節分は旧暦(太陰暦)で大晦日を指しているので、
節分を過ぎると太陰暦でも正月を迎えることになってしまいます(旧正月)。

昔の暦は太陰暦となっていた経緯も考えると、
厄払いはいつからいつまでの間にすれば良いのかというと、

元日(1月1日)~節分(2月3日頃)

が妥当な厄払い期間と言えるでしょう。

2019年、2020年の節分は2月3日となっていて、
2021年の節分は2月2日、2022年から2024年まではまた、
2月3日が節分となります。

※4年に1度だけ節分が2月2日になるようです。

節分の日取り
最近は節分は2月3日に来ることが多いですが(つまり立春が2月4日)、2日や4日のこともあります。

厄払いの祈願料(初穂料、御布施)の相場は?

厄払いは神社でもお寺でも
どちらでもやってもらうことができます。

ただどちらで厄払いをするにしても祈願料(祈祷料)が必要で、
神社の場合の祈願料は初穂料(はつほりょう)または玉串料(たまぐしりょう)
お寺の場合の祈願料は御布施(おふせ)
となります。

祈願料(祈祷料)はいくら納めるのが相場なのかというと、
3000円~5000円
くらいだと言われています。

祈願料(初穂料、御布施)の熨斗袋・水引き

祈願料(初穂料、御布施)の支払いは、
お守りや御札を買う感覚で現金をそのまま支払うのではなくて、
通常は、水引きを付けた熨斗袋に入れておさめます。

熨斗袋には祈願料のほかにも、
住所・氏名・生年月日などを記入した紙も同封しておきます。

水引きは紅白の蝶結びを使うのが通例です。

前厄・後厄も厄払いは必要?

広い意味で考えると本厄の前後1年も
前厄・後厄という厄年になります。

前厄・後厄にも厄払いをしなきゃいけないの?
3年連続で厄払いをする必要があるのかというと、
必ずしもやらなければいけないわけではありません。

気になるなら、前厄・後厄にも厄払いをやったほうが良い、
といった程度ですし、そもそも、本厄での厄払いも
やってもやらなくてもどちらでも良いモノです。

厄年にも様々な考え方・解釈の仕方があり、
「これからの飛躍のための準備期間」という意味合いもあるそうです。

準備期間だからこそ、新しいことにチャレンジしたり、
新しいことを始めるには適していないという考え方もあるので、
厄年に厄払いが絶対に必要になるわけではありません。

厄年の厄払いで有名な神社やお寺

厄払いは近所にあるお寺や神社でも受けることができますが、
日本全国には厄払いで有名な神社やお寺がありますよね。

上川神社
北海道旭川市神楽岡公園

函館護國神社
北海道函館市青柳町9-23

大宮子易両神社
山形県西置賜郡小国町大字大宮237

廣田神社
青森県青森市長島2丁目13-5

伊佐須美神社
福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377

志和稲荷神社
岩手県紫波郡紫波町升沢字前平17-1

惣宗寺(佐野厄よけ大師)
栃木県佐野市金井上町2233

塩沢寺
山梨県甲府市湯村3-17-2

箱根神社
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1

平間寺(川崎大師)
神奈川県川崎市川崎区大師町4-48

大杉神社
茨城県稲敷市阿波958

南蔵院(しばられ地蔵)
東京都葛飾区東水元2-28-25

宝登山神社
埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞1827

青柳大師(龍蔵寺)
群馬県前橋市龍蔵寺町68

諏訪神社
新潟県新発田市諏訪町1-8-9/諏訪神社

戸隠神社 宝光社
長野県長野市戸隠

米子不動尊 本坊米子瀧山不動寺
長野県須坂市米子1057番地

岡寺山継松寺
三重県松阪市中町

針綱神社
愛知県犬山市北古券65-1

伊奈波神社
岐阜県岐阜市伊奈波通り1-1

法多山
静岡県袋井市豊沢2777

田村神社
滋賀県甲賀市土山町北土山469

市比賣神社
京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル

八坂神社
京都府京都市東山区祇園町北側625

柏原八幡宮
兵庫県丹波市柏原町柏原3625

方違神社
大阪府堺市堺区北三国ケ丘町2丁2-1

松尾寺
奈良県大和郡山市山田町683

伊太祁曽神社
和歌山県和歌山市伊太祈曽558

倉敷由加山
岡山県倉敷市児島由加山2852番地

日御碕神社
島根県出雲市大社町日御碕455

清水寺
島根県安来市清水町528

郷照寺(四国霊場八十八ヶ所 第78番札所)
香川県綾歌郡宇多津町1435

愛宕神社
福岡県福岡市西区愛宕2-7-1

金運を上げたいならこの神社

厄年の厄払いと一緒に金運アップも同時にしておきたい!
という場合には、こちらの神社やお寺がオススメです。

大前神社
栃木県真岡市東郷937

黄金山神社
宮城県石巻市鮎川浜金華山5番地

聖神社
埼玉県秩父市黒谷2191

小網神社
東京都中央区日本橋小網町16-23

穴八幡宮
東京都新宿区西早稲田2-1-14

清光院
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取344-3

金櫻神社
山梨県甲府市御岳町2347

三光稲荷神社
愛知県犬山市犬山北古券41-1

御金神社
京都市中京区西洞院通御池上る押西洞院町618

宝大神
京都府京都市山科区西野山中臣町25

大国主神社
大阪府大阪市浪速区敷津西1丁目2番

金龍神社
奈良県奈良市春日野町160

茂宇気神社
鳥取県鳥取市鹿野町河内

白蛇神社
山口県岩国市今津町6丁目4-2

金長神社本宮
徳島県小松島市中田町字東山

宝当神社
佐賀県唐津市高島523

宝来宝来神社
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰2909-2

占いで厄年の厄災を占っておこう

厄年には、人生の生活リズムが大きく変わること、
たとえば、転職、結婚、出産、引越し(新築)などを
避けるように言われています。

ただどうしても引越しをしなければいけない場合、
厄年の引越しの注意点については、
こちらの記事で詳しくまとめています。

関連ページ:厄年の引越しの方角|吉方位に引越しすべき?方位・方角は引越しでどこまで意識すべき?

細かく考えると、体調のことや人間関係、
子供のことなど、生活リズムが変わる要因は、
他にもたくさん考えられます。

厄年に余計な厄災を招かないためにも、
厄災をひどくさせないためにも、
自分の場合に気を付けておいたほうが良いことを、
占い師に占ってみてもらうのも良いんじゃないでしょうか。

占いは「当たるも八卦外れるも八卦」とか「信じるだけ無駄」
と言われることも多いですが、占いのルーツをたどっていくと、
統計学的なデータで裏付けされていたりします。

顔相学(人相学)という占いもありますが、
これは顔のパーツの配置や形、シワなどを統計的に分析をした結果、
ありがちな性格や運勢をまとめたものです。

血液型占いとか星占いのようなスピリチュアルなモノとは違って、
昔からあるれっきとした占い方法には、信じるに値する情報があるので、
試しに占ってみてもらうのも良いんじゃないでしょうか。

関連ページ:厄年プレゼント|厄年の男性・女性に贈り物はいつ渡す?プレゼント時期は?

喪中に厄年の厄払い・厄除けはしても良い?

厄年と喪中がちょうど重なってしまった場合、
厄払い・厄除けはしても良いのかというと、
厄払いは避けたほうが良いけれど厄除けならOKです。

細かい違いですが、厄払いは神社で行う儀式ですが、
喪中は神社へのお参りを避けたほうが良いので、
お寺でできる厄除けをするのが良いです。

関連ページ:喪中の合格祈願や初詣ルール|太宰府天満宮や湯島天神、北野天満宮は?

ちなみに、喪中とは1年を指すという考え方のほか、
49日の法要までが喪中(忌中)とする考えもあります。

喪中はそもそも、仏教は神道とは関係のない風習なので、
喪中に厄年の厄払い・厄除けをすることに関しては、
あまり敏感になる必要はなさそうです。