アイドリングストップ用バッテリーの違いは寿命?バッテリー交換は?

アイドリングストップ機能の付いた車には、
アイドリングストップ専用バッテリーが使われています。

通常のバッテリーとアイドリングストップ専用バッテリーでは、
何が違うのか?

ごく簡単に行ってしまえば、

  • 充電と放電の繰り返し
  • エンジンスタート(セルモーター回転)の繰り返し

に耐えられるように、
アイドリングストップ専用バッテリーの方が、
電圧が高く耐久性があります。

一般的にアイドリングストップ専用バッテリーの方が、
バッテリー容量が多くなっています。(だいたい30Ah以上)

通常のバッテリーに比べてアイドリングストップ専用バッテリーの方が
高品質になるため、価格も割高な傾向があります。

バッテリー寿命に関しては、
車の運転状況やエアコンやオーディオの使用状況によって変わるので、
一概には言えませんが、アイドリングストップ専用バッテリーの方が、
過酷な環境で使われることになるので、通常のバッテリーよりも
寿命は短めになると思われます。

アイドリングストップ専用バッテリーの寿命・劣化を少しでも抑えるには、
やはりバッテリーに負担をかけないように、
エアコンやオーディオなどの使用量は減らしたほうが良いですし、
発進や停車を繰り返す待ち乗りは避けたほうが良いです。

また、冬になると寒さのせいでエンジンオイルが粘着性を増して固くなり、
エンジンを始動させるために通常よりも多くの電気を必要とすることもあるので、
できればエンジンを温めてから車の運転をするようにしましょう。

アイドリングストップ専用バッテリーの違い

アイドリングストップ機能が搭載されている車には、
通常のバッテリーではなくて、
アイドリングストップ専用バッテリーが使われています。

アイドリングストップ専用バッテリーだと、
具体的に何が違うのかというと、

  • 充電と放電の繰り返しに強い
  • エンジンスタート(セルモーター回転)の繰り返しに強い

という2点が挙げられます。

エンジンスタート(セルモーター回転)の繰り返しに強い

アイドリングストップ機能がONになっている場合、
車が一定時間、ブレーキを踏んで停車状態を続けると
自動でアイドリングストップします。

ブレーキから足を離すかもしくはアクセルを踏んだら、
アイドリングストップ機能がOFFになって、
またエンジンが再始動することになるわけですが、
電気をもっとも必要とするのが実はエンジンを始動するときです。

エンジンを始動させる際、キーを回すと(エンジンスタートボタンを押すと)
セルモーターというの部品が回ることで、
エンジン内で放電による火花が出る仕組みになっています。

火花が出るほどの放電を発生させるには、かなり高い電圧が必要になるので、
当然、電力消費量もかなり置くなってしまいます。

アイドリングストップ機能車の場合、通常の車に比べると、
エンジンスタートさせる機会が多くなるので、
電力消費量もそれだけ多くなります。

通常のバッテリーだとバッテリー容量が不足する危険性があるため、
アイドリングストップ専用バッテリーでは、一般的に
バッテリー容量が大きくなっています。

充電と放電の繰り返しに強い

年式の古い車やアイドリングストップ機能のない車の場合、
エンジンが動いている間は、基本的に
エンジンにつながったオルタネーター(発電機)が常に回っています。

バッテリーが満充電になっても常にオルタネーターがフル稼働して
バッテリーを満充電に保ち続けたり、オルタネーターで発電した電気をそのまま
エアコンやオーディオなどの電気部品に供給する使うような仕組みになってます。

バッテリーが常にフル充電しておけるメリットはあるものの、
その代わりエンジンがオルタネーターを動かし続ける分、
余計にガソリンを消費するので、燃費に良くありません。

アイドリングストップ機能車や年式の新しい車の場合、
充電制御車と呼ばれるように、オルタネーターの発電時間が
短くなるように設計されています。

バッテリーが一定以上充電されていれば
オルタネーターによる発電を停止してバッテリーの電気を使い始め、
一定以上のバッテリー電力を消費したら、
また発電して充電するというのを繰り返します。

オルタネーターを動かす時間を減らしてエンジンの負担を軽くすることで、
燃費を向上させることができるんですが、
通常の車よりも充電と放電を繰り返す回数が多くなります。

バッテリーの仕組み上、充電と放電(電力消費)を短時間に何度も繰り返すのは、
劣化のスピードを速めてしまいます。

特に過充電・過放電はバッテリーに大きな負荷を与えてしまうんですが、
アイドリング専用バッテリーの場合、こうした負荷に耐えられるように
耐久性が高くなるように設計されています。

アイドリングストップ専用バッテリーのバッテリー容量について

バッテリー容量というのは「5時間率容量」で表記去れています。

「5時間で何アンペアの電流を流し続けられるか?」という基準になっていて、

  • 「40Ah」となっていれば8アンペアの電流を5時間
  • 「50Ah」となっていれば10アンペアの電流を5時間

といった意味になります。

Ahの数字が大きくなればなるほど、バッテリーの容量も多くなっていき、
アイドリングストップ専用バッテリーの場合、
バッテリー容量は安いモノでも30Ah以上が一般的です。

アイドリングストップ専用バッテリーの寿命・劣化は?

通常のバッテリーに比べてバッテリー容量が大きく、
耐久性にも優れているアイドリングストップ専用バッテリーですが、
実は寿命はそれほど長くはなさそうです。

アイドリング機能のない通常の車にアイドリングストップ専用バッテリーを使えば、
確かに通常よりも劣化のスピードは遅くなり、寿命は長くなりそうですが、
アイドリングストップ機能車ではバッテリーを酷使します。

何度もセルモーターを回して高い電圧を発生させたり、
充電・放電を繰り返す仕組みになっている以上、
通常のバッテリーではアイドリングストップ機能車の負担に持ちこたえられません。

そんな過酷な環境でアイドリングストップ専用バッテリーが使われるわけですが、
結果的に通常のバッテリーと同じくらいかもしくは、
少し寿命は短くなってしまうようです。

ちなみに一般的なバッテリーの寿命は4年くらいと言われています。

劣化の進んだバッテリーは突然、充電ができなくなったり、
電気を流すことができなくなったりする危険もあるので、
早目のバッテリー交換が大切です。

アイドリングストップ機能がONなのにアイドリングストップしない?

アイドリングストップ機能がONなのに
気が付いたらアイドリングストップしない?ことがありますが、
バッテリーの寿命が近づいている可能性が高いです。

アイドリングストップ機能車は、
バッテリーの状態や車に流れている電気の量などを
常に監視する仕組みに合っています。

  • バッテリーから流れている電気量やバッテリー電圧
  • バッテリーの充電量
  • エンジン始動時の発生電圧

などなどが監視されていて、これらの数字が一定基準を下回ってきた場合、
バッテリーが弱ってきたとみなして自動でアイドリングストップをやめます。

バッテリーが寿命を迎える前にアイドリングストップを停止することで、
バッテリー上がりという大きなトラブルが起きるのを防いでいるわけです。

アイドリングストップ車は冬のバッテリー上がりに注意

電気機器というのは温度が下がれば下がるほど、動作が鈍くなります。

たとえばマイナス10度のような極寒の状況でスマホを操作しようとすると、
いつもよりも反応が随分ともっさりとなったり、
そもそも動かなくなったりします。

バッテリーも冬になると寒さのせいで性能が落ちてしまい、
バッテリー容量が最大で20%減ってしまったりするので、
通常よりもバッテリ上がりが起こりやすくなっています。

車を購入する際「寒冷地仕様車」となっている車もありますが、
標準車に比べてバッテリー容量やオルタネーターの発電量が大型化されていたりします。

冬の寒さはさらにバッテリーだけじゃなくてエンジンの負担も大きくします。

特にエンジン停止した状態で車をしばらく寒い中に停車させ続けると、
エンジンオイルの粘度が高くなって、通常よりも硬くなってしまいます。

エンジンオイルが固くなると普段以上にエンジンの始動に負荷がかかるので、
より多くの電気を必要とするようになってしまい、
やはりバッテリーの負担も大きくなってしまいます。

エンジンが十分に温まっていないのに、
信号の多い街中を走ったりしてアイドリングストップを繰り返してしまうと、
故障の原因になってしまうので注意が必要です。

外気温がマイナス10℃を下回るような寒さの場合、
いわゆる「暖機運転」をしてから車を走らせた方が良いかもしれません。

アイドリングストップ専用バッテリー交換の注意点

アイドリングストップ専用バッテリーの交換は
できればディーラーや修理工場、
イエローハットやオートバックスなどのカー用品店、
もしくは、エネオスなどのガソリンスタンドに任せるのが良いです。

ただ、アイドリングストップ専用バッテリーといえど、
バッテリー交換の手順は変わりません。

バッテリー交換は感電にさえ気を付けるようにすれば、
タイヤ交換を同じくらい簡単な作業なので、
素人でもDIYで自分でできる車の整備の一つ。

もし自分でアイドリングストップ専用バッテリーの交換をする場合、

  • ECUがリセットされアイドリング不安定になる
  • パワーウィンドウが機能しなくなる(ホンダ車)
  • 残燃料の航続可能距離表示リセット(三菱車)

という点に気を付けましょう。

ECUがリセットされアイドリング不安定になる

アイドリングストップ専用バッテリーに限った話ではないんですが、
バッテリー交換時にバックアップ電源をつないでおかないと、
ECUというコンピューターの蓄えた学習データが
リセットされることがあります。

最近の車は、刻一刻と変化する車の状態に応じて、
燃料の噴射タイミングや電気使用量などなどさまざまな機能を
ECUが学習データに基づいて制御しています。

ECUの学習データが失われるということは、
現在の車の状況に応じて最適な制御ができなくなることを意味します。

車が故障するような症状が起きることはないものの、
アイドリングが不安定になることが多いです。

ただ車を走らせていればECUがまた学習データを蓄積し始めるので、
アイドリングも安定するようになります。

パワーウィンドウが機能しなくなる(ホンダ車)

ホンダ車を中心にECUが制御している機能の一つとして、
パワーウィンドウの挟み込み防止機能があります。

ECUがリセットされると、
パワーウィンドウが開閉しなくなってしまうことありますが、
一定の手順に従ってパワーウィンドウを操作することで、
元の状態に戻すことができます。

残燃料の航続可能距離表示リセット(三菱車)

三菱車には残燃料での航続可能距離を表示してくれる
三菱マルチコミュニケーションシステム(MMCS)
という機能がついている車種があります。

ECUがリセットされると異常値を示すことがありますが、
正常値にリセットするには、カーディーラーに任せなければいけないようです。