インセプションのネタバレ|ラスト(結末)解説【インセプション考察】

映画マニアの間でも、「見てよかった映画ランキング」
の上位に入ることが多いのが日本が誇るハリウッド俳優、
渡辺謙も出演しているインセプション。

特殊な機械と薬を使って他人の夢の世界に入り込み、
極秘情報を盗んだり、別の情報を植え付けたり。

追記

https://togetter.com/li/1321785

https://togetter.com/li/43405

時には夢の中でさらに夢を見させて、
その夢の中に入り込むなど。。。。

宇宙人が一切出てこないタイプのSFで、
どちらかというとサスペンス的な(?)、
映画じゃないかなって気がします。

インセプションは、ラスト(結末)のシーンをどう解釈するか、
けっこう議論が分かれるところだろうしww

インセプションのネタバレぎりぎりあらすじ

ネタバレしないように、
(インセプションの面白さが半減しないように)
インセプションがどんなストーリーなのか、
あらすじを説明していきます。

主人公のコブ(レオナルドディカプリオ)は
人の夢の中に入り込み、情報を盗み取るスパイ。

夢スパイの間では凄腕と知られていて、
そんなコブの元にサイトー(渡辺謙)と名乗る依頼人が現れます。

依頼内容は今までになく難易度が高く危険なため、
コブはいったん断るものの、犯罪歴を消してくれる
という条件と引き換えに依頼を引き受けます。

コブの犯罪歴というのは、
奥さんのモルを殺害したという容疑。

容疑が事実なのかどうかわかりませんが、
コブはそのせいで子供に会えずにいました。

サイトーからの依頼内容は、
ライバル会社の社長から情報を引き出すとともに、
新たな情報を植え込んで会社の倒産を目論む、というもの。

コブはこの依頼を遂行するにあたって、
様々なプロフェッショナルを集めたチームを結成。

首尾よくライバル会社の社長の夢に入り、
夢の中でさらに夢を見させるなど、
どこから現実でどこから夢なのか?
見ている方は、かなり混乱します。笑

しかし、ライバル会社の社長は、
夢スパイ対策の訓練を受けていて、
コブたちはさまざまな妨害に遭遇し大苦戦。

サイトーは夢の中で銃撃を受け、
状況はどんどん悪い方向へ。

「夢の中で死んでしまうと虚無の世界に閉じ込められる」
という設定になっているものの、ある人物が死んでしまい、
虚無の世界に取り込まれることになります。

結果として、かなりの犠牲を伴ったものの、
何とか作戦は成功。

コブは子供たちに再会できたシーン(?)
で、映画の幕が下ります。

ネタバレ解説 リスク極まりないメンバー

インセプションの見所は、
なんといってもラストのシーン

インセプションのラスト(結末)シーンの解説は後回しにして、
この任務のためにそろえたチームって、
そもそもかなりリスキーだった点に触れておきましょう。

・コブは確かに凄腕の夢スパイなのかもしれませんが、
奥さんの亡霊に付きまとわれていて、任務遂行中、
奥さんがとにかく邪魔してきます。笑

そんなことを承知の上で
コブに危険な任務を依頼するなんて

そもそも、どうかと思います。

いや、知らなかったのか?笑

・コブが集めたプロフェッショナルの中には、
夢の世界を作る技術が優れているという女の子がいます。

しかしこの女の子というのが、いまだ学生
大学で「夢の世界づくり」を学んでいる真っ最中。

コブが一目置いている大学教授の推薦とはいえ、
夢スパイの実践経験まるでないのに、
危険な任務のために召集するなんて、、、
どうかしてる!!笑

インセプションでのコブの背景設定

コブは登場人物の一人であるアリアドネも指導している
マイルス教授から夢の世界の構築などを教わり、
さらにマイルスの娘モルと結婚。

けれどもモルとは50年もの長い間を夢の世界でともに過ごすうち、
モルは現実世界に戻るのを拒否し自殺。

そのせいでモルを殺害した疑いをかけられてしまい、
ジェームズとフィリッパという2人の子どもを置いて家を出ていくことに。

母国アメリカに戻ることもできず、
企業などに雇われて世界各地でターゲットの夢の中に入り込んで
情報を盗み取るスパイ活動をおこなっている。

衝撃でもないラストシーンが醸し出す議論とは?

ラストシーンは、
コブが子供たちと再会する
っぽいです。

そんなラストシーンが
ちゃんと用意されているんですが、、、

このシーンに出てくる子供たちの姿が、
コブが夢を見ているときに出てくる子供たちの姿
なんですよ。

コブが子供たちに会えなくなってから、
どのくらいの月日が経っているかはわかりませんが、
夢の時と姿かたちが変わっていないわけです。

子供を持っている親ならわかると思いますが、
子供って1年、2年で本当に姿かたちが変わったりしますよね。

コブは本当に自分の子供に会えたわけじゃない?
と、解釈することもできますが、コブの考案した
「自分が夢の中にいるかどうか?」をチェックする方法

コマを回してみて、回り続けたら夢
というのを試してみたところ、、、
コマは止まったんですよね!!

コブが子供たちに会えたのは、
現実に起きた出来事なのか!?
と考えることはできるものの、そもそも、

コブが「コマを使った確認方法」
を考案した時点ですでに、
そこが夢の世界だったら。。。。

もう、どこから現実でどこから夢なのか、
訳が分からなくなってしまうわけです。笑

ちなみに、この映画を撮影した
クリストファーノーラン監督は、
こんなコメントを残しています。

重要なことは、そこで、コブがコマを見つめ続けなかった…ということなんだ。
そのコマが示す結果はもう、彼にとっては、どうでもいいことなんだよ。

つまり、インセプションという映画に、
違った解釈をするのであれば、

自分の信じた世界が現実でいいんじゃない?

ってことです。

たとえそれが、夢だったとしても
自分がそれを現実だと思えば、
それこそが「真実」になる、と。

なんだかマトリックスに通じるところがあり、
考えさせられる内容でした。

マトリックスも結局、現実に目覚めることなく機械の養分となっていれば、
少なくとも、機械に魅せられた夢の中で、
ほどほどに幸せな生活を送ることができていたわけですからね。

実際に、夢に戻ったほうが良い!という登場人物もいたりして、
彼の行動や考え方は、あながち否定はできません。

個人的に、結末が考えさせられるという点では、
日本映画の「桐島部活やめるってよ」も良くできていたなと思います。

誰かが殺されたり、大きな事件が起きるわけではなく、
ただ日常のちょっとしたシーンの連続なんですが、、、
ラストは非常に考えさせられるものがあります。

逆に、どんでん返し系の映画で評判の高い
バタフライエフェクトはモヤモヤは残る結末でした。

変な後味の悪さのある結末の終わり方で、
個人的にはもっと謎の秘密を映画ストーリーの中で
公開してほしかった気がします。

関連ページ:バタフライエフェクトネタバレ解説|矛盾は刑務所の殺人絵?

考察:インセプションの意味がまた意味深

映画のタイトルである「インセプション」とは、
日本語に訳すならば「初め、開始、発端」
といった意味になります。

ここから考えるに、
どこがスタート(現実)になっていて、
どこから夢の世界が始まっているのか?
というのを、暗に訴えているような気がします。

私たちは食べたり歩いたり、
何かを触ったり怪我したり、
いろんなことを経験してします。

そういった経験って結局、
すべて電気信号に変換されて、
脳に伝わっています。

脳に伝わった時点で、
食べる
歩く
触る
怪我する(痛いww)
といった風に知覚しているわけです。

「見る」「聞く」といったことだって、
脳に伝わる電気信号によって操作されているわけです。

僕らはリアルタイムにモノを触ったり、食事を味わったりしているつもりですが、
実際には、数ミリ秒くらい遅れて知覚しているに過ぎません。

そう考えると、
僕らが体験していることって、本当に現実なのか?
っていう疑いが生まれません?

脳科学の世界では「脳は騙せる」
ということがすでに分かっています。

ちなみに「水槽の脳」というものがあり、
僕らって実は脳だけの存在でしかなくて、
脳に直接栄養を与えて活動させられている?
そんな可能性も否定できないわけです。

マトリックスの世界ではまさに、
人間たちに夢を見させることで、
機械たちは人間の身体エネルギーを生産し、
自分たち自身を維持していました。

インセプションが投げかけたテーマは、
そういったことも可能性の一つとして、
僕らに訴えかけている気がします。

ただまぁ、最終的には、
自分が信じたものが現実
って考えていれば、それでよいんじゃないかと、
そんな風にも思います。

同じようにタイトルと映画の内容がマッチしているというか、
タイトルが映画の展開を良く表しているなと思うのは鍵泥棒のメソッドでしょう。

関連ページ:鍵どろぼうのメソッドの伏線評価|鍵泥棒のメソッドのネタバレと原作情報

インセプションのキャスト(登場人物)紹介

レオナルド・ディカプリオ

ドム・コブ役
代表作

  • ギルバート・グレイプ(シカゴ映画批評家協会有望俳優賞受賞)
  • ロミオ+ジュリエット(ベルリン国際映画祭男優賞受賞)
  • タイタニック(ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネート)
  • ザ・ビーチ
  • ギャング・オブ・ニューヨーク
  • キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
  • アビエイター(ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞)
  • ディパーテッド(ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート)
  • ブラッド・ダイヤモンド(ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート)
  • 華麗なるギャツビー(ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞)
  • ウルフ・オブ・ウォールストリート

関連ページ:華麗なるギャツビー感想ネタバレとあらすじ|華麗なるギャツビーは実話?

スポンサードリンク

シェアする

フォローする