パスポートを発行してもらったものの、
パスポートの顔写真がどうしても気に入らなくて、
新しい写真に差し替えたい!
そんなときはどんな手続きをすれば良いんでしょうか?
切替申請?新規発行?パスポート写真は変えたくても変えられない?
結論を言うと、パスポートの顔写真が気に入らないという理由で、
パスポートを再発行することはできません。
新しい顔写真でパスポートを再発行するには、
パスポートの記載事項に変更があったとか(結婚して姓が変わるとか)
パスポートを紛失したり破損・汚損してしまった場合です。
もしくは、5年パスポートなら5年後、
10年パスポートなら10年後のパスポート切り替えを待つしかありません。
故意にパスポートを傷つけたりするのは、
違法行為とみなされる危険があるので絶対に辞めましょう。
目次
パスポート写真だけの変更はできない
パスポートの内容は、そう簡単には変更することができません。
顔写真が気に入らないからと言って、
写真だけをポンポンと手軽に変えてはくれないんです。
パスポートを再発行(記載事項変更申請)してもらうには、
結婚して姓が変わったとか、戸籍に変更があったとか、
相応の理由がなければいけないんです。
パスポートの顔写真を変えたいと思っても、
現状では、変更を認めてもらうことはできません。
パスポートの再発行が認められる理由
ちなみに、パスポートを再発行してもらえる理由を紹介していきます。
ちょっとグレーゾーンではありますが、
パスポートの顔写真を変えられるかもしれない裏技があるので、
とりあえず、さっとで良いので目を通しておいてくださいね。
- パスポートの有効期限が1年未満になった
- パスポートの紛失・盗難
- パスポートの汚損・破損
- パスポートのICチップの破損
- 戸籍の姓名が変わった
- 本籍が変わった
- 戸籍上の生年月日に変更があった
パスポートの有効期限が1年未満になった
パスポートの有効期間が短くなると、
入国できなかったりビザが発行してもらえないことがあります。
特にパスポートの有効期間が残り6ヶ月未満だと、
かなりの国で入国拒否されてしまうので、
パスポートの有効期限が1年未満であれば、再発行が認められます。
ただし、海外留学や海外赴任など
海外に長期滞在することがすでに決まっている場合は
1年未満でなくとも再発行してもらえます。
関連ページ:パスポートいつまでに必要?出発予定日の何日前までに取得・更新する?
パスポートの紛失・盗難
パスポートを盗まれてしまったり、
いつの間にか見当たらなくなって、
どこを探しても見つからない場合にも、
パスポートの再発行をしてもらえます。
ただし、警察に行って紛失届けを出さなければいけません。
その際に警察署から発行される書類を、
パスポートの再発行手続きの際に一緒に提出しなければいけません。
パスポートの汚損・破損
パスポートの一部が汚れてしまったり、
パスポートが水没して水浸しになったり。
もしくはパスポートのページの一部が切れたり、
ページをまるまる破いてしまったばいなども、
パスポートを発行してもらえます。
この場合、汚れたり破れたりしたパスポートも持参する必要があります。
関連ページ:パスポート落書きは無効で再発行?査証欄・写真落書きは入国拒否?
関連ページ:パスポート洗濯で水没|水浸しパスポートの海外再発行は?icチップは?
パスポートのICチップの破損
パスポートのICチップは出入国する際の
本人確認をスムーズにするためのものです。
ICチップが機能しない状態でも、
多少の時間はかかるものの、
出国審査・入国審査に通過することはできます。
ただ、ICチップが機能しなくなった場合にも、
パスポートの変更・更新が認められます。
戸籍の姓名が変わった
結婚して苗字が変わったり、離婚して戸籍が変わったり、
家庭裁判所の許可などによって氏名を変更した場合、
パスポートを再発行しなければいけません。
ちなみに、結婚後とりあえずは旧姓のままでも、
海外へ新婚旅行に行くことはできます。
航空券とパスポートの姓名が同じであれば、
とりあえずは問題なく出入国できますが、
近い将来にまた、海外へ行く予定がある場合には、
再発行(記載事項変更申請)してもらうのが良いです。
特殊なケースとしては、国際結婚して、
配偶者の姓を追記したい時にも、
パスポートの再発行ができます。
関連ページ:新婚旅行のパスポートは旧姓のまま使用可?名前変更の注意点
本籍が変わった
本籍地を移動した場合には、
パスポートの再発行(記載事項変更申請)を
しなければいけません。
ただ、本籍地の移動がが都道府県をまたいで
変わった場合のみです。
東京都北区から東京都板橋区に本籍地を移動した場合には、
パスポートの再発行は必要ありません。
東京から千葉とか神奈川に本籍地を移動させた場合、
パスポートの再発行ができます。
戸籍上の生年月日に変更があった
非常にレアなケースだと思いますが、
戸籍上の生年月日に変更があった場合も、
パスポートの再発行が必要になります。
故意に破損するのは法律違反かも
パスポートの一部を汚したり破くことで、
パスポートの再発行ができるようになります。
ただ、パスポートを故意に破損するのは法律違反かもしれません。
パスポートの所有権は実は所持者でなくて、
日本政府にあるからです。
パスポートを一応は個人に発行してもらえるものの、
形式上はあくまでも、日本政府から貸与してもらっているだけなんです。
パスポートは自分のモノではなくて他人のモノなので、
故意に傷つけるのは「器物損壊」にあたります。
参考サイト:パスポート(旅券) – Ministry of Foreign Affairs of Japan
意外に知られていない事実ですが、パスポートは国の公文書であり、その所有権は国にあり、名義人にはこれを所持し、法律の範囲内での使用が認められることになります。
パスポートを破損して切り替え申請する場合
ただ結局、パスポートの破損が故意か過失かなんて、
パスポート窓口の係員が判断できるものじゃありません。
本当に、ついうっかり汚してしまったとしても、
故意か過失かの明確な区別はできないですからね。
ということで、ここからはあくまでも「ついうっかり」
パスポートを汚したり破いてしまった場合の
バスポートの再発行(切り替え申請)について説明します。
- 損傷したパスポート
- 新しい顔写真
- 一般旅券発給申請書
をパスポートセンターの窓口に提出し、
パスポート受領時に手数料を支払います。
手数料は新規発行・再発行の場合で変わりはなくて、
- 10年用が16,000円
- 5年用が11,000円(12歳以上)
- 5年用が6,000円(12歳未満)
となっています。
新規発行する場合とは違って、損傷したパスポートが
本人確認書類と戸籍謄本の代わりに使えます。
ひどい損傷の場合は事情説明書の提出も必要
パスポートがバラバラになっていたり、
何ページも切り刻まれていたり、
査証欄に酷い落書きがされていたり。。。
損傷の程度がひどい場合には、
事情説明書の提出も必要です。
損傷の時期・状況・経緯等を詳しく記入しなければいけないし、
代理提出ではなく必ず本人が申請しなければいけません。
本籍変更すればパスポート写真も変更できる
パスポートの顔写真を変えたいと思っても、
写真だけを変更することはできないものの、
記載事項に変更があれば、それに伴ってパスポート写真を
新しい顔写真に変えることができるわけです。
記載事項を変更するためには、
新しい顔写真も必ず用意しなければいけないからです。
記載事項には姓名、生年月日、性別、本籍地などがありますが、
この中で比較的、簡単に変えられるのが本籍地じゃないでしょうか。
都道府県をまたいで本籍地を変えることで、
パスポートを再発行しなければいけない理由を作れます。
ただもちろん、
パスポートの顔写真を変えるためだけにわざわざ、
本籍地を移動させるのは、あまり現実的ではありません。
本籍地を移動させるのは、影響範囲が意外と広く、
思わぬところで不利益を被る可能性もあるので、
おすすめできる方法でもありません。汗
本籍地変更でパスポートを再発行してもらう場合は、
- 手元にある有効なパスポート
- 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)
- 戸籍謄本(戸籍抄本)
- 顔写真
を用意して、パスポートセンターで手続きをします。
整形したらパスポート写真の変更が必要?
顔写真は、出入国の際に本人確認をするために
非常に重要な情報になります。
そのため、前髪で眉毛や目が隠れていてはいけないし、
顔の輪郭が髪の毛で隠れていてもダメ、
カラーコンタクト(カラコン)をしていてもダメです。
顔写真はかなり厳しくチェックされるんですが、
では、整形した場合は顔写真を変更しなくちゃいけないんでしょうか?
答えはというと、ほぼほぼ必要なさそうです。
明らかに人相が変わるほど整形をした場合には、
パスポート写真の変更が必要になるかもしれませんが、
たいていの整形では、そこまで人相が変わることがありません。
ちょっとくらいえらを削るとか、
一重まぶたを二重にするとか、
鼻を高くするといったことでは、
顔写真を変更する必要はなさそうです。
よくよく考えると、人間の顔なんて、
5年も10年もすれば大人でも変わりますからね。
パスポートの顔写真で重視されるのは、
目や眉毛、口、鼻、耳などのパーツの位置のようです。