車の床水浸し|浸水したら保険で修理?床水浸しの対処法は?

豪雨や洪水といった明らかに床上浸水が起きる以外にも、

  • エアコンドレイン(ホース)からの水漏れ
  • ゴム部品劣化などによる雨漏り

といったことが原因で、
気が付いたら車内に水がたまっていて
床が水浸しになることがあります。

ただ、水の色や臭いをチェックしてみると、
ほぼ無色無臭ではなくて、緑色や赤色っぽく、
臭いもするようであれば、
クーラント(冷却水)の液漏れも考えられます。

いずれにしても、本来であれば、
車内の床が水浸しになるほど水がたまるようなことはありません。

何かしらの部品が故障している可能性が高いので、
応急処置としてたまった水を車の外に排水すると同時に床を良く乾燥させ、
故障個所を突き止めて修理する必要があります。

車の床が水浸しになる原因

車の床が水浸しになってしまう原因としては、

  • ゴム部品劣化などによる雨漏り
  • エアコンドレイン(ホース)からの水漏れ
  • クーラント(冷却水)の液漏れ
  • 豪雨・洪水による床上浸水

といったものが挙げられます。

ゴム部品劣化などによる雨漏り

車のドアを閉めたとき、車体(車本体)との隙間を埋めるために、
ウェザーストリップというゴム部品が使われています。

ウェザーストリップ同士をしっかり密着させることで、
水筒のパッキンと同じように雨水などが車内に侵入するのを防いでいます。

このウェザーストリップの素材はゴムなので経年劣化しやすく、
固くなって割れたり、ひび割れたりして柔軟性がなくなると、
隙間が広がって車内に水が徐々に侵入することがあります。

もしくは、天井にサンルーフのある車の場合には、
サンルーフにたまった水が車内に浸水している可能性があります。

サンルーフにたまった水はドレインホースというストローのようなもので、
車の外に排水する仕組みになっていますが、
ドレインホースの一部が破損していたり、目詰まりすることで、
サンルーフに水がたまって、社内に浸水することがあります。

関連ページ:車の雨漏り修理費用|サンルーフ雨漏り対策はコーキングで応急処置?

エアコンドレイン(ホース)からの水漏れ

助手席側の床を中心に水浸しになっている場合には、
エアコンドレイン(ホース)からの水漏れの可能性が高いです。

エアコンの心臓部であるコンプレッサーやエバポレーターといった冷却装置が、
助手席の前のグローブボックスの奥に格納されている車種が多いからです。

冷却装置によって空気が急速冷却されていますが、
冷却装置自体もキンキンに冷えた状態になります。

冷却装置表面に空気が触れると一気に温度が下がり、
そのせいで空気中に含まれていた水蒸気が液化(結露)します。

コンプレッサーやエバポレーターは金属でできた部品ですから、
結露した水が周りにたまってしまうと、さび付かせて故障させる原因になるし、
その他の金属部品をさび付かせる危険もあります。

そこで、エアコンドレイン(ホース)によって結露した水を車外へ排水しているものの、
ホースが物理的に破損・劣化することで水が漏れ出し、
車内の床を水浸しにすることがあります。

クーラント(冷却水)の液漏れ

水の色が無色透明ではなく、緑色や赤い色をしていたり、
何か臭い(甘い香り)も伴っている場合には、
クーラント(冷却水)の液漏れも考えられます。

エンジンの熱を冷やしたり温めたりするラジエーターという部品の中に、
クーラントが使われています。

ラジエーターとエンジンがホースでつながっていて、
クーラントがエンジンとラジエーターを循環する仕組みになっているものの、

  • ラジエーター本体
  • ラジエーターホース
  • ヒーターホース、
  • ウォーターポンプ

のいずれかに破損・劣化・損耗といった故障が生じていると、
クーラントの液漏れが起きることがあります。

エンジンもラジエーターも通常は車の前に配置されているので、
クーラントの液漏れで車の床が水浸しになるとしたら、
助手席・運転席の床が浸水することが多いです。

また、クーラントの液漏れが原因だった場合、
エンジンがオーバーヒートしてしまい、最悪の場合、
焼きついてエンジン故障が起きる危険があります。

エンジン故障は車の部品の中で最も巨大だし、
修理するとなると何十万円もの費用が発生するので、
クーラントの液漏れは可及的速やかに解消しなければいけません。

ボンネットから煙が吹き上がるような異常事態が起きた場合も、
原因の一つとしてクーラントの液漏れが考えられます。

関連ページ:ボンネットから煙が焦げ臭い|エンジンから白煙・焦げ臭い煙の原因は?

豪雨・洪水による床上浸水

豪雨や洪水といった自然災害に見舞われたり、
荒れた海の近くを走行していて高波をかぶったなど、
明らかな原因によって床上浸水することもあります。

自然災害が原因で車の床が水浸しになった場合、
自動車保険で車両保険に入っていれば、一部の例外を除いて、
保険を使って修理代の一部を補てんできます。

自然災害時の床上浸水による保険適用については、
別の記事で詳しく説明をしています。

関連ページ:車浸水どこまで|浸水したら対策は?水没車は保険修理可能?

浸水して水浸しになった床の応急処置

車の床が水浸しになっていた場合、
放っておくと様々な不具合が発生してしまうので、
まずは早急に排水をしなければいけません。

まずは、フロアマットなど外せる部品は外し、
シートクリーナーなどを使って水洗いし、
念のため、ファブリーズなどで消臭すると良いです。

車の床に溜まったままの残りの水を取り除くには、
赤ちゃんやペットのおむつシートが使えます。

シートがぐんぐん水を吸い取ってくれるので、
これでたまっている水をほぼ排水することができます。

フロアマットの下にあるフロアカーペット(布地の内張り)も、
もちろん水をたっぷり吸いこんでいるはずなので、
まずはシートクリーナーで水洗いしてファブリーズをしましょう。

その後、徹底的に乾燥させるのが重要で、
延長コードを伸ばして扇風機で空気を送り続けたり、
ドライヤーを充てるなどして、根気よく乾かしていきましょう。

乾燥を早めるためには、市販の吸湿剤も併用すると良いです。

関連ページ:車内湿気取り|車内の湿気取り対策や湿気臭い原因はエアコン臭?

車内に水を1度でもたまるとカビの発生原因に

車の床が水浸しになって、
床上浸水したのと同じような状況になった場合、
カビが非常に発生しやすくなっています。

床が水浸しになっているのにすぐに気が付くことができればよいですが、
スペアタイヤのスペースなど、隠れた部分に水がたまることがあります。

そうなると発見が遅れ、カビが発生しやすくなります。

カビというのは、完全に除去するのが難しいうえに、
ちょっとでも残っているとそこからぐんぐん繁殖してしまい、
車内がすぐにかび臭くなりがちです。

関連ページ:車カビ臭い原因|カビ臭いエアコンを消臭・カビ除去掃除するなら?

カビの繁殖を抑えるには、
車内の湿気を抑えて乾燥させなければいけないものの、
エアコンが壊れていたら空気の入れ替えが上手くゆかず、
カビが繁殖しやすい状態になってしまいます。

関連ページ:車のエアコンが効かない原因@冷房・暖房問わず修理代は?

また、湿気が高いとフロントガラスが曇りやすくなるわけですが、
フロントガラスの曇りを取ってくれるのがデフロスターという機能です。

温泉マークのようなボタンを押すとデフロスターにスイッチが入り、
フロントガラスに向かって乾いた空気を送ってくれるものの、
デフロスターが故障していたらもちろん、フロントガラスの曇りも取りにくくなります。

関連ページ:デフロスター効かない|車曇り止めボタンが効かない原因と対策

海水だと金属部品の錆に注意!

車の床が水浸しになったら、カビを発生させないために、
一刻も早く排水して乾燥させる必要がありますが、
もう一つ理由があって、それが金属部品の錆です。

一部に水がたまった状態が続くことによって、
金属部品がさびやすくなります。

追記

保険で床水浸し・浸水した車の修理できる?

車の床が水浸しになって、ディーラーや自動車修理工場で、
修理・整備してもらう場合、保険で費用を補てんできるのかというと、
車両保険に加入していれば、保険適用できるケースが多いでしょう。

ただ、車両保険に加入していたとしても、どんな契約タイプか?がポイントで、

  • 一般車両保険
  • エコノミー車両保険A

のどちらかであれば、保険適用できると思って大丈夫です。

細かい違いで鵜が、
エコノミー車両保険に加入をしていても「A(エース)」がついていない場合、
保険適用は認められないと思ったほうが良いです。

追記

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