車バッテリー電圧低下の原因対処|バッテリー電圧の低い車対策

車のバッテリーの寿命
おおむね3年前後
と言われています。

ただ車に搭載している電装品の数が多かったり、
電気使用量が多いと2年くらいでだめになることもあります。

バッテリーに優しい運転をしていれば、
5年くらい持つこともありますが
バッテリーの消耗・劣化の怖いところは、
ある日突然、バッテリー充電できなくなることもあること。

車はやはり定期的に点検をしてもらい、
バッテリーに異常がないかどうか、チェックしてもらわなければいけません。

バッテリーの電圧低下を早める原因

車のバッテリーを長持ちさせようと思ったら、
5年くらいは寿命を延ばせます。

バッテリーに負担をかけなければ
バッテリーの電圧低下を防げるものの、
運転頻度を減らすのは逆にバッテリーにはよくありません

バッテリーは
エンジン回転によって充電
する仕組みになっています。

エンジンの動力をオルタネーターという発電機が回り、
生み出された電力がバッテリーに蓄えられる仕組みになっています。

※オルタネーターのことをダイナモという人もいて、どちらも発電機ではあるものの、
ダイナモは直流電流を発電するのに対して、
オルタネーターは交流電流を発電するので、厳密にはオルタネーターが正しいです。

つまりエンジンをかけないまま車を長い期間放置すると、
バッテリーが自然放電して電圧低下してしまい、電圧不足になってしまいます。

エンジンをかけたりせず、電気を使わずに置いておいても
10~30mAの電流が流れている、つまり電気を消費しています。

使用しないまま放置しておいたとしても、
約1~3ヶ月でバッテリーがあがってしまいます。

他にもエアコンを年がら年中使いまくったり、
夜間走行が多くて、ヘッドライトの点灯時間が長いのも
バッテリーにはあまり良くはありません。

後付でスピーカーやLEDランプなどさまざまな電気部品を追加し、
オルタネーターにあまり過剰な負荷をかけてしまった結果、
オルタネーターが故障して発電ができなくなってしまい、
バッテリーに電力を蓄電できなくなることもあり得ます。

関連ページ:オルタネーター 交換修理費用 オートバックスの工賃は安い?

逆に言うとバッテリーやオルタネーターにとって、
最も優しい運転はというと、

適度な頻度で
適度な距離を運転すること。

急加速・急ブレーキを避け
エンジン回転を2500前後にするのが、
バッテリーの充電効率が良く、
劣化を抑えることができます。

バッテリー電圧低下の判断方法

寿命が近づいているバッテリーは、
内部の極板(金属板)が劣化していて、
充電しても電圧が上がらなかったりします。

しかし極板が劣化していなくとも、
何かしらの原因によって電圧低下がおきると、
エンジンが始動しなくなります。

バッテリー電圧の適正値は、
12.5~13V未満
となっています。

12Vを切ってくると、
エンジンスタートができなくなるなど、
トラブルが目立つようになります。

そこで、バッテリーの電圧が今、
十分あるのかどうか?を確かめる方法として、
ヘッドライトの明るさを比べます。

ギアをニュートラルに入れて、空ぶかしした時に、
ライトの明るさにどれだけ違いが出るかどうか?

はっきりと明るさが変わる場合
電圧が低くなっている可能性があります

他にも、

  • エアコンを付けるとヘッドライトが少し暗くなる。
  • キーを回してからエンジン始動まで時間がかかる
  • アイドリングが不安定になる
  • パワーウィンドウの動作がぎこちなくなる
  • ルームランプ(室内灯)が暗くなる
  • エンジン警告灯が点灯する
  • パワースライドドアの動作が鈍くなる

こういった場合にも、
電圧が低下していることが考えられます。

関連ページ:アイドリング不安定|車のアイドリング不調原因はバッテリー?プラグ?

バッテリーの電圧点検は、ガソリンスタンドや自動車販売店などで、
だいたい無料でやってくれたりします。

時間のある時にでも、電圧が十分かどうか?確かめてみてくださいね。

関連ページ:スライドドア途中で止まる|パワースライドドア開かない原因と対策

電圧低下の原因がバッテリー液の不足だった場合

ちなみに電圧が低下してしまう原因には、
バッテリー液が減少
しているケースもあります。

バッテリーは構造上、完全に密封されているわけではないので、
強い振動を加え続けることなどが原因で、
内部のバッテリー液が漏れだすことがあります。

バッテリー液が不足している場合、
バッテリーの寿命を早めることにもなります。

バッテリー液はオートバックスやイエローハットdなど、
カー用品店に普通に売っていて、頼めば補充もしてくれます

ただ、自分でも手軽にできるので、
バッテリー液を補充する方法を簡単に紹介すると、

  • エンジンを止めてボンネットを開ける
  • バッテリーの6つのセル(部屋)を一つずつ開けていく。
  • 各セルに目分量でかまわないので、補充益を均等に注いでいく。
  • セルのふたを閉める

といった手順になります。

ただ、バッテリー液というのは基本的に
自然減少するようなことはありません。

バッテリー液が少なくなっているということは、
どこらかバッテリー液が漏れている可能性があるので、
一度、しっかりと点検をしてもらったほうが良いです。

1.エンジンを止めてボンネットを開ける

不要な事故を起こさないためにも必須です。

2.バッテリーの6つのセル(部屋)を一つずつ開けていく。

キャップ式の場合、指で簡単に取り外しができます。

工具が必要な場合でもだいたい、コインでバッテリーのキャップを回せます。

3.各セルに目分量でかまわないので、補充益を均等に注いでいく。

バッテリー液の容量は、外からでも見えるようになっています。

アッパーレベル(上限値)があるので、
そのレベルを超えないように気を付けてください。

4.セルのふたを閉める

バッテリー液は実は、水道水でも構いません

ただ水道水には
いろんな成分が入っているので
できれば精製水を使ったほうが良いです

カー用品店に行くと
バッテリー液だけじゃなくて、
バッテリー強化液も販売されています。

ただバッテリー強化液は、
メーカー側としてあまり好ましく思っていないようなので、
精製水を入れるくらいで十分です。

バッテリー交換が必要になったら?

バッテリー液を補充しても電圧が上がりきらない

それに購入してから、
すでに2年以上経過
していたのなら、いよいよ寿命かもしれません。

そこでバッテリー交換が必要になってくるわけですが、
修理工場やカー用品店に頼むと、
2万円くらいかかります。

  • バッテリー代 1万円
  • 工賃 1万円

と言った感じです。

ただ、バッテリー交換なんて、
実は10mmスパナがあれば、
知識がなくとも案外簡単にできます。

時間も10分もあれば、
十分じゃないでしょうか。

そこで、自分でバッテリー交換する際の
手順を紹介していくと、

1.バッテリーのマイナス側(黒色)の端子を外す。
2.プラス側(赤色)の端子を外す
3.ステーを外す
4.古いバッテリーを抜き取る
5.新しいバッテリーを設置する
6・ステー→バッテリープラス側→マイナス側の順にしめる

こんな感じで作業が進みます。

廃バッテリーの処分方法は?

寿命となったバッテリーは、
廃バッテリーとなり不用品です。

ということは捨てなきゃいけないわけですが、
バッテリーの捨て方って?

関連ページ:乾電池捨て方|使い終わったボタン電池廃棄方法や未使用の寿命は?

バッテリーは実は、回収義務のあるものです。

通常、カー用品店などに持ち込めば、
タダで引き取ってくれます

費用を請求されることもありますが
そんな時には、ほかのお店に行って、
引き取ってもらえば良いです。

別にバッテリーを購入したお店じゃなくても
店員さんに聞いてみたら引き取ってくれることがよくあります。

なので、ネット通販安いバッテリーを買って、
自分で取り付けて、近くのお店に引き取ってもらう

そういったやり方でも良いですね。

バッテリーがあがってしまった場合

バッテリー電圧があまりにも下がってしまうと、
エンジンを始動できなくなって、いわゆる「バッテリーがあがる」状態になります。

エンジンキー(セル)を回しても、キュルキュル音がするだけで、
エンジンが動き出す気配がなくなってしまいます。

そんな時には、バッテリーを充電するかもしくは、
別の車のバッテリーをつないでジャンプスタートさせたり、
ジャンプスターターという機材(モバイルバッテリー)を使って、
エンジンを始動させることになります。

関連ページ:車バッテリー上がり充電|アイドリングで充電できる?期間は?

最近では、ジャンプスターター用に
コンパクトサイズで乾電池で動く器材も出てきているので、
バッテリ上がりには対処しやすくなっています。

バッテリーあがりをJAFに直してもらう場合

バッテリーあがりを自分で治す器材がないし、
かといって近くにイエローハットやオートバックスのようなカー用品店も、
エネオスなどのガソリンスタンドも見当たらない場合、
JAFを呼ぶしかないでしょう。

JAFの対応件数を見てみると、
バッテリ上がりで車が止まってしまうケースはよくあるようです。

とりあえずジャンプスタートでエンジンさえ動いてくれれば、
車を走らせることができるしバッテリー充電もできるものの、
JAF非会員の場合、修理代がけっこう請求されてしまうので、
ある程度の出費は覚悟しておいたほうが良いです。汗