車クラクション鳴らない原因|ホーン鳴りっぱなし故障の修理代は?

クラクション(ホーン)の仕組みはごく単純で、
家のインターホンや懐中電灯とほとんど一緒。

スイッチを押した時に電気回路の接点同士がくっつくことで、
音量を出す装置に電流が通電し、
音が出る構造になっています。

クラクション(ホーン)を優しく押そうが強く押そうが、
音量が大きくなったり、小さくなったり、
変わることはありません。

そんなクラクション(ホーン)に

  • 押してもクラクションが鳴らない
  • クラクションが鳴りっぱなし(止まらない、鳴りやまない)

といった故障が起きた場合、
何が原因でどういった修理が必要になるのか?

どのくらいの修理費用(修理代)が
かかるんでしょうか?

スズキ ジムニー「ホーンがならない」Q&A・質問 – みんカラ
突然ホーンがならなくなりました。

クラクションが鳴らない – シエンタ Q&A・質問 – みんカラ
1年が経った頃、ハンドルを切った状態で、クラクションが、鳴らないことを、知ってしまいました。
そのうちに、まっすぐに、走っているときも・・

クラクションが鳴らない原因

クラクション(ホーン)が突然、鳴らなくなった、
もしくはクラクション(ホーン)を押しても鳴らないことに
ようやく気付いた場合、どんな原因が考えられるのかというと、

  • ハンドルのチルトレバーの緩み
  • ヒューズが切れ(断線)や配線(リレー)不良
  • ホーンスイッチ、コイルの不良
  • クラクション(ホーン)自体の故障

といったものが挙げられます。

ハンドルのチルトレバーの緩み

クラクション(ホーン)が鳴らない場合に
まず確認してもらいたいのが、チルトレバーです。

チルトレバーとはハンドルの位置調整レバーのこと。

チルト機能のある車であれば、
ハンドルの下側、もしくはハンドルの脇のあたりに、
チルトレバーがあるはずです。

このチルトレバーを緩めることで、
ハンドルの位置を上下にずらすことができるんですが、
チルトレバーが緩んでいると、クラクションスイッチまで、
接触しづらくなる可能性があります。

もしチルトレバーを緩んでいて、
元の位置に戻すだけでクラクション(ホーン)が鳴れば、
修理代はかかりませんね。


チルト操作. ハンドルの上下位置を調節できます。
引用サイト:チルト・テレスコピックステアリング|日産

ヒューズ切れ(断線)や配線(リレー)不良

クラクション(ホーン)まで電気を流している
配線やヒューズに問題が起きている可能性もあります。

たとえば、バッテリーからクラクション(ホーン)まで
伸びている配線が途中で断線していれば、
電気が流れないのでクラクション(ホーン)は鳴りません。

ヒューズが切れるのも
配線が断線するのと同じような状態なので、
電気が通じていないことがクラクション(ホーン)が鳴らない原因。

※ヒューズはブレーカーと同じような役割があり、
車内の電装品(エアコンやオーディオなど)に過剰な電流が流れ、
故障するのを防ぐための部品です。

問題個所が特定できれば、修理自体は簡単ですが、
どこで断線しているのかを探るのに時間がかかることもあり、
その場合、修理代は意外と高くつきます。

関連ページ:[パワステ故障]車ハンドルが重い原因|重いハンドル修理代は?

ホーンスイッチ、コイル(ばね)の不良

クラクション(ホーン)を押した時に「カチカチ」という音もしない場合、
クラクション(ホーン)のスイッチが物理的に壊れることもあります。

スイッチはプラスチックでできている部品なので、
経年劣化によって壊れる危険が高くなります。

クラクション(ホーン)自体の故障

ハンドルに内蔵されているクラクション(ホーン)の
音を出す装置自体も故障することがあります。

クラクション(ホーン)を押して電流が通電しても、
装置が死んでいるため、音が出ない状態です。

クラクション(ホーン)装置を交換しなければいけないんですが、
実はクラクション(ホーン)というのは修理や交換を想定されていません。

おそらくすべての車種でハンドルと密着するように設置されているのため、
ハンドルごと交換する必要があります。

クラクション鳴りっぱなしの原因

クラクションが鳴りっぱなしで
鳴りやまない原因としては、

ホーンスイッチ、コイル(ばね)の不良

が考えられます。

ホーンスイッチ、コイル(ばね)の不良

クラクション(ホーン)のスイッチを押して、
手を離すとクラクション(ホーン)が鳴りやむのは、
コイル(ばね)が内蔵されているからです。

コイル(ばね)自体は金属部品なので、
そう簡単に劣化することはありません。

ただ、スイッチとコイル(ばね)の間にある絶縁体は、
プラスチックなどの部品でできています。

この絶縁体が割れたり破損することで、
お互いのスイッチがコイルによって常につながった状態となり、
クラクション(ホーン)に電流が流れ続け、
鳴りやまない・鳴りっぱなしが起きます。

鳴りっぱなし・鳴りやまないのをクラクションを止めるには?

鳴りっぱなしで鳴りやまない
クラクション(ホーン)をとりあえず止めるには、
ヒューズを切ってしまうのが良いです。

ヒューズがどこにあるのかは、
車の説明書に記載されています。

ただ、車種によってヒューズが格納されているヒューズボックスを取り出すのが大変だったり、
どのヒューズが何のために使われているのか?分かりにくい場合もあります。

車の知識に自信がなければ、うかつに触るのは避けたほうが良いです。

クラクション故障の修理代

クラクション(ホーン)に

  • 鳴らない
  • 鳴りっぱなし(鳴りやまない)

といった故障が起きた場合の修理代は、

  1. ヒューズ・配線修理
  2. ハンドル交換

の主に2つとなります。

1.ヒューズ交換・配線修理

ヒューズ切れや配線断線していた場合、
ヒューズを交換したり、配線が断線している部分を特定し、
途切れた部分をつなぎ直せばOK。

ヒューズに関しては消耗品の部類に入るので、
交換作業はしやすく、工賃はそれほどかかりません。

部品代も高くはないので、修理代は
1万円を見ておけばお釣りがくるでしょう。

素人でもできなくはない修理作業になるので、
参考にyoutube動画を紹介しておきます。

ただ断線の場合にはちょっと修理代が高くなる可能性があります。

断線した部分をすぐに特定できればよいですが、
基本的にどこで断線しているのかはわからないので、
断線箇所を見つけるのに時間がかかります。

また、配線はあまり断線することはなく、
修理することを想定していません。

そもそも配線が断線してしまうのは、
車の内部の他の箇所で問題が
発生している可能性も高くなります。

たとえば、車体の一部がさびていて、
外装部品に穴が開いてしまうことがあります。

そこから雨水が侵入し、
配線を腐食・劣化させていることが
クラクション(ホーン)故障の真の原因です。

外装部品の修理も加わるため、
修理代もその分、高くなります。

修理対象の範囲によってかなり費用は異なりますが、
2万円~5万程度を見込んでおけばよいでしょう。

ノアのホーンが鳴らない( ̄▽ ̄;)!!
ハンドルの中のスパイラルケーブルというものの断線ということで工賃込みで2万円の見積です
引用サイト:ちっちゃいママと4人の子供とカナディアンソーラーと

2.ハンドル交換

一般的にクラクション(ホーン)というのは、
ハンドルの一部として装着されています。

取り外しすることは想定されていないので、
クラクション(ホーン)だけを取り出して修理できる
ような構造にはなっていません

そのため、クラクション(ホーン)装置の
どこか一部に些細な問題が起きていとしても、
基本的にハンドルを丸ごと交換することになります。

ハンドル交換となると
かなり大掛かりな作業になります。

最近の車種はエアバッグを内蔵していますから、
修理交換作業中にエアバッグが作動すると危険なため、
エアバッグ機能を慎重に取り外さなければなりません。

またハンドルに様々なスイッチがついている場合には、
スイッチ類をキチンとつなぎ直さなければいけません。

何よりも、多機能なハンドルになればなるほど、
ハンドル自体の部品価格が高くなります。

たかがクラクション(ホーン)が鳴らない・鳴りやまない
程度の故障だというのに、修理代が高くつくことになります。

ハンドルの部品代だけでも5万円とか7万円くらいかかり、
さらに工賃が発生します。

10万円程度の修理代を見ておいたほうが良いです。

クラクションが鳴らないと車検に通らない

車検では

  • ウィンカーが点滅するか?
  • ブレーキの制動距離は基準値いないか?
  • ライトは点灯するか?

などなど、様々な項目が検査・点検されますが、
クラクションが鳴るかどうかも点検項目の一つ。

外観検査に分類され、検査員がクラクションを鳴らしてみて
実際に音が出るかどうかをチェックします。


クラクションを押す部分に
ホーンマーク(ラッパのマーク)が
あるかどうかも検査対象。

クラクションが正常に機能しているかどうかは、
保安基準第43条(警音器)によって規定されています。

警音器の警報音発生装置の音が、連続するものであり、かつ、音の大きさ及び音色が一定なものであることとする。こ
引用サイト:[PDF]道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.01.20】〈第二節〉第 141 条(警音器)

ココの記述を抜粋して要約したものを
後で掲載しておきますが、いずれにしても、
クラクションが鳴らない場合は車検に通りません。

そもそも、クラクションが鳴らない状態で
公道を走行すること自体、
道路交通法に違反している状態。

クラクションの故障に気が付いたら、
一刻も早く修理をしてもらわなければいけません。

クラクションの音の大きさ

前方7メートルの位置で112デシベル以下93デシベル以上

クラクションの音色

音が連続していて、大きさ及び音色が一定であること

クラクションの音の響き

音はサイレンまたは鐘ではないこと

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