車ブレーキのキーキー音修理代|雨・低速でブレーキキーキー鳴る原因

ブレーキを踏んだ時に
甲高いキーンとかキーキー音が鳴るのは、
ブレーキの音鳴り(ブレーキ鳴き)と呼ばれる症状で、
ブレーキが制動力を生み出す仕組みに関係があります。

ブレーキを踏んだときには、
車の振動と音鳴りは必ず発生するモノなんですが、
本来であればそれほど気になるほど音が大きくありません。

けれども、いくつかの条件がそろってしまうと
ブレーキを踏んだ時のキーキー音が増幅され、
周囲からもジロジロ見られることがあります。

車がキーキーとブレーキ鳴きする仕組み

ブレーキはどんな構造をしているのかと言うと、
ブレーキパットという部品で、
ブレーキディスク(金属でできた円盤)を
挟みこむだけの簡単な仕組みです。

ちょうど自転車のブレーキ(主に前輪)と
同じような仕組みです。

ブレーキディスクのことを、
(ブレーキ)ローターと言うこともありますが、
タイヤにつながっているシャフト(車軸)に
くっついている部品です。

高速で回転しているブレーキディスクにブレーキパットを押し当てて、
物理的な摩擦を起こすことによって、
タイヤの回転を無理やり抑えていると言うわけです。

ある意味、自転車のブレーキの構造と、ほとんど違いがありません。

ただ、車のブレーキパッドの素材は、
一応はゴム素材ではあるものの鉄のように固いゴムです。

それが金属と直接触れるわけですから、
さまざまな要因で音が鳴る可能性が出てくるわけです。

ブレーキ鳴きの主な原因

ブレーキ鳴きが起きる仕組みが分かったところで、
ブレーキ鳴きの主な原因を紹介していきます。

  • 雨の日にキーキー鳴る原因
  • 冬の寒い日にキーキー鳴る原因
  • 新車がブレーキ鳴きする場合
  • ブレーキ部品を交換した場合
  • 低速・走り始めにキーキー鳴く原因
  • 車検後にキーキー音がする原因

雨の日にブレーキがキーキー鳴る原因

ブレーキディスクに水分がつくことで、
ディスクの一部分に錆が生じることがあります。

この錆の部分にブレーキパッドが当たることで、
さびている部分だけ強く摩擦が起きる結果、
キーキーと音鳴りを生じることがあります。

錆ですから、ブレーキを何度も使っているうちに、
次第に削れていきます。

走行しているうちに、鳴きやんでしまうことがほとんどだし、
ブレーキを修理する必要も特にありません。

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冬の寒い日にブレーキがキーキー鳴る原因

ブレーキパッドのゴム素材が、
寒さによってカチンコチンに固くなっていることが原因です。

金属でできた固いブレーキローターと
低温で硬くなったゴムのブレーキパッドという
固い者同士がぶつかったりこすれあうことで、
キーキーという高い音(高周波の音)が鳴り始めます。

走行しているうちにブレーキパッドが温まり、
ゴムが柔らかくなっていくので、ブレーキの音鳴りも止んでいきます。

新車がブレーキ鳴きする場合

新車でもブレーキ鳴りすることがあります。

これは、ブレーキパッドとブレーキディスクが
なじんでいないことが主な原因です。

ブレーキの制動力には問題のないレベルでわずかな凸凹や傷があり、
その部分だけ摩擦が強くなることで、キーキー音がすることがあります。

ブレーキパットとブレーキディスクの両方が
良い感じで摩耗していくことによって、
音鳴りも止んでいきます。

ブレーキ部品を交換した場合のキーキー音

ブレーキパッドがディスクの
どちらかを交換した場合も、
最初のうちは音鳴りすることがあります。

ブレーキディスクの交換をした場合には、
ブレーキパッドの面取りをすることで
音鳴りを止まらせることができます。

ブレーキパッドの表面は、均一に削れて行くわけじゃなくて、
端っこの方の削れる量がどうしても少なくなるんです。

ブレーキパッドを押し当てるとき、
パッドの中心部分を後ろから押し込んでいるからです。

低速・走り始めにブレーキ鳴きする原因

ちなみに、走り始めや低速で走行している最中に、
ブレーキのキーキー音が気になるのは、
単に気づきやすいからです。

速度を上げていって、
エンジン音や走行音が大きくなると、
キーキー音がかき消されてしまい、
音鳴りしていないように感じるだけです。

車検後にブレーキのキーキー音がする原因

車を車検に出した後、戻ってきた車に乗ってみたら、
ブレーキのキーキー音がし始めることがあります。

この場合は、ブレーキパッドを交換したことが
原因だと考えられます。

1日車検など、車検のみをやってもらったわけじゃなくて、
ディーラーなどで24か月点検と修理も同時にやってもらった場合、
修理したないようにブレーキパッド交換が含まれていることが多いです。

新品のブレーキパッドとブレーキローターが馴染んでいないせいで、
ブレーキのキーキー音がしているだけなので、
車を走らせているうちに、キーキー音はしなくなります。

部品の故障・摩耗によるブレーキのキーキー音

先ほどは音鳴りがする状況別に原因を上げていきましたが、
特定の状況に関わらず、ブレーキ鳴きする場合の原因を上げていきます。

  • ブレーキパッドの摩耗
  • ブレーキパット温度が高い
  • ブレーキパッドの粉による錆
  • 潤滑油(グリース)切れ・鳴き止めシムの劣化
  • ダストシール・ピストンシールの劣化

ブレーキパッドの摩耗

ブレーキ鳴きするもっとも多い原因がこれです。

ブレーキの残量が2mm以下になると、
キーキー音をわざと鳴らせるような
仕組みになっているんです。

ブレーキパッドの交換時期が
近づいていることを
知らせてくれているわけです。

ブレーキパット温度が高い

ブレーキパットの温度が
高くなりすぎることで、
ブレーキ鳴きすることがあります。

ゴムは低温で硬化しますが、
高温になった場合も硬化する素材となっているからです。

この時、ブレーキディスクに水をかけてみると、
白い水蒸気が上がるほど高温になっているはずです。

峠道で激しくブレーキを踏んだり、
市街地でブレーキを踏む頻度が多かった場合に、
キーキーと音鳴りすることが多いです。

ブレーキパッドの粉による錆

ブレーキパッドが削れて生じる粉によって、
ブレーキディスクに錆が生じて、
音鳴りがすることがあります。

錆が取れれば音が鳴りやむので、
走行しているうちに音はしなくなります。

潤滑油(グリース)切れ・鳴き止めシムの劣化

ブレーキシステムには、
音鳴りを食い止める
鳴き止めシムと言う部品が使われています。

このシムにグリースが使われているんですが、
グリースが減ってシムが振動を吸収できなくなると、
音鳴りが発生することがあります。

もしくは鳴き止めシム自体が劣化してきて、
振動を吸収できなくなり、
音鳴りしていることも考えられます。

ダストシール・ピストンシールの劣化

ブレーキシステムには様々な部品があるんですが、
キャリパーピストンと言う部品の中には、
ダストシール・ピストンシールという
ゴム部品が使われています。

ゴムですから当然、劣化することがあり、
ブレーキによる振動が大きくなることで、
音鳴りし始めることがあります。

キーキー音がするブレーキの修理代

ブレーキパッドだけの交換であれば、
部品代が1000~2000円。

けれども交換には意外と手間がかかるので、
パッド交換だけでも4万円くらい
見積り請求されることがあります。

安いところだと1万円で済むこともありますが、
それは交換場所が少なかった場合です。

4輪すべて交換となった場合、
どうしても4万円近くかかります。

さらに、ブレーキディスクの摩耗も進んでいたら、
パッドとディスクの両方の交換が必要になり、
この場合は、10万円以上の費用がかかります。

ブレーキパッドの減り具合は、
車検でもチェックされる重要項目の一つ。

交換時期の目安としては、新車の場合だと、
約4万km~6万km走行した時点
と言われています。

※ブレーキパットは新品だと10mm前後の厚さがあり、
平均的に走行距離1万kmで1mm~2mm減るからです。

ブレーキの劣化を防ぐには、
普段の運転状況に大きく左右されます。

急ブレーキを踏まないように気を付けたり、
エンジンブレーキも使うようにして、
ブレーキの負担を減らすことで、
ブレーキをより長持ちさせることができます。

エンジンブレーキの活用でブレーキ鳴き予防!

ブレーキ鳴きさせないためには(ブレーキの劣化を抑えるには)、
フットブレーキだけではなくてエンジンブレーキも活用すると良いですよ。

関連ページ:エンジンブレーキの使い方・燃費|坂道・雪道だと?

特に雪道・アイスバーンを運転する場合や、下り坂のカーブを曲がるようなとき、
フットブレーキだと車が滑る危険があるものの、
エンジンブレーキだと車の滑りを抑えつつスピードを落とすことができます。

雪道・アイスバーンでは、
滑りにくいとされてるスタッドレスタイヤを履くものの、
スタッドレスタイヤでも滑るときには滑ります。

関連ページ:スタッドレスでもアイスバーンは滑る|ABSもブラックアイスバーンに無力?

車間距離を十分にあけるとか、
むやみにスピードを出さないとか、
安全運転に努めなければいけません。

関連ページ:車間距離目安|高速道路・雪道・停止時は?空けすぎ車間距離は?

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